Q&A 特産物でワインを作るには?

最終更新日 2016年9月2日ページID 003074

印刷

Q.特産物でワインを作りたいのですが… 

 現在日本各地で、果実をはじめとして様々なものを原料としたワインタイプ(正確には、ブドウを原料としたもののみをワインと呼ぶため、ここではワインタイプと表記する)のお酒が製造・販売されています。しかしながら、順調に収益を挙げている例はごく僅かなようです。その原因として、いくつかのことが考えられます。

●原料の問題。ワインタイプの酒は、原料の特徴や品質が出来上がりに大きく影響します。果汁の段階で異味・異臭のあるものは、発酵させても良いものは出来ないと考えて間違いありません。また、原料果汁の糖度も重要です。10%程度のアルコールを作るためには、20%程度の糖度が必要になります。原料の糖分が不足している場合は、砂糖などを加えて補糖するわけですが、補糖量が多くなると原料の特徴が失われてしまいます。
●価格の問題。お酒を造るには醸造免許が必要になります。醸造免許を取得するのはそう容易なことではありません。そのため、委託醸造という手段をとることになります。その結果、どうしても製造コストが高くなってしまい、それに連動して製品単価も高くなってしまいます。

 円高や輸入自由化の影響で、現在ではワイン類もかなり低価格となりました。ワインタイプの酒に関しては、ブドウを越えるものは現在のところ存在しないとの見方が一般的です。あくまでもワインタイプの酒として商品を考える場合には、常にワインと比較されるというハンディを背負うことを認識する必要がありま す。まずはワインタイプという概念を捨てて商品設計を行うことが重要でしょう。 

 

アンケート
ウェブサイトの品質向上のため、このページのご感想をお聞かせください。

より詳しくご感想をいただける場合は、shokuhin@pref.fukui.lg.jpまでメールでお送りください。

お問い合わせ先

食品加工研究所

電話番号:0776-61-3539 ファックス:0776-61-7034メール:shokuhin@pref.fukui.lg.jp

〒910-0343 坂井市丸岡町坪ノ内1-1-1(地図・アクセス)
受付時間 月曜日から金曜日 8時30分から17時15分(土曜・日曜・祝日・年末年始を除く)