Q&A 食品を分析するにあたって
Q.食品の分析をしたいのですが…。
食品の分析とは、食品中に含まれる成分の量を測定することです。食品の成分とは、市販されている加工品の袋に書かれている、エネルギー・タンパク質・脂質・ナトリウムなどの他に、80種類を超えるたくさんの種類があります。これらの成分が絡み合って複雑な味や食感、そして効用を作り上げているのです。
この成分すべてを分析しようとすれば、時間や人手そして莫大な経費がかかってしまいますので、できれば、必要最小限の分析項目にすることが望まれます。
分析項目の選択は、分析の目的によって異なります。食品を製造・販売するには、食品衛生法などの法令やJIS規格などの制約を受けています。これらの制約に合っているかを確認する場合や納品先から分析値の提出を求められた場合などは、必要とする具体的な成分項目を確認しておかなくてはなりません。また、製品が一定の品質を確保しているかを調べる時も、何を分析すればよいか明らかにしておく必要があります。
この他、ビタミンなどの不安定な成分や微生物の数を調べる場合は、分析材料を集めてから分析するまでの時間や集める方法によって変わってしまうこともあります。
食品の分析をしたい時は、分析項目や分析材料の種類、量などを、依頼先と十分話し合っておきましょう。
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