サルの生態と被害の防ぎ方

最終更新日 2016年4月1日ページID 005440

印刷

サルの被害について

 サルの食害は年中発生しますが、群れで加害するので被害が大きくなります。

サルによる大豆被害 サル
▲サルの侵入を受けた大豆畑

  

サルの生態

・エサを求めて集団で移動
 少なくて十数頭、多くて70頭程度の母系社会の群れを形成し、エサを求めて移動します。成獣オスは、普段は単独行動し(所謂「ハナレザル」)、交尾期だけ群れに入り込みます。
ニホンザルの群れ 
▲群れで里に下りてきたサル

・豊富なエサが頭数を増やす
 エサが乏しい山奥のサルは、初産までに生後6~7年を要し、出産間隔は2年に1回以下です。赤ん坊の死亡率は半分近くあるので、現状維持が精一杯で頭数は増えません。
 栄養が豊かな人里のサルは、生後4~5年で初産を迎え、ほぼ毎年出産可能です。赤ん坊の死亡率も2割以下と低く、数年で2倍の頭数になることもあります。

・性格と行動パターン
 侵入の最初は臆病ですが、徐々に慣れて、人間を恐れない大胆さを身につけるようになります。早朝の被害を夜間の仕業と勘違いすることがありますが、日の出から日没のみ活動する昼行性です。音、光、匂いなどのおどしや忌避剤はすぐに慣れて効果がありません。

・好む場所
 高いところを飛び移って逃げるため、木や建物のある場所を好みます。

・食べ物
 雑食性でほとんど何でも食べます。野菜や果物の収穫残さや、取り残し、廃棄食品は栄養豊かなエサになります。苦味みに強いですが、辛味に弱いです。
柿の木にいるサル 
▲カキの木の上にいるサル

・その他
 寿命は長くて25年程度です。

 

サル被害の防ぎ方

 イノシシ同様に「盗られてもかまわない農作物」、「気づかずに与えているエサ」に気づき、人里や農地では徹底してエサを与えない努力をしましょう。集落から山へ逃げる時に、次々に飛び移ることができる樹木があれば、切り倒して、サルの通り道を遮断しておくことが必要です。サルを見かけても、かわいいと思うのは禁物です。「サルは賢いからしょうがない」と諦めてはいけません。
福井県サル対策パンフレット(PDF形式:1,920KB)

関連ファイルダウンロード



※PDFをご覧になるには「Adobe Reader(無料)」が必要です。

Adobe Readerのダウンロードサイトへリンクダウンロードはこちら

アンケート
ウェブサイトの品質向上のため、このページのご感想をお聞かせください。

より詳しくご感想をいただける場合は、chusankan@pref.fukui.lg.jpまでメールでお送りください。

お問い合わせ先

中山間農業・畜産課

電話番号:0776-20-0418 ファックス:0776-20-0651メール:chusankan@pref.fukui.lg.jp

福井市大手3丁目17-1(地図・アクセス)
受付時間 月曜日から金曜日 8時30分から17時15分(土曜・日曜・祝日・年末年始を除く)