レジオネラについて

最終更新日 2008年3月25日ページID 017353

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レジオネラについて

 最近、テレビや新聞などで、レジオネラ症やレジオネラ属菌という言葉が話題と なっています。レジオネラ属菌は、レジオネラ症を引き起こす原因となる細菌 です。レジオネラ属菌は、空調の冷却塔、加湿器、入浴施設などの設備の中で 繁殖し、その飛沫が人の呼吸器系に入り、発熱や肺炎等の症状を引き起こします。 レジオネラ症の発生を防止するためには、関連する設備、器具等の管理が必要 です。

以下にレジオネラ症に関するQAを掲載しましたので発生予防等の参考としてください。

 ・レジオネラ症とはどのような病気ですか
 ・レジオネラによる感染症はどのようなものですか
 ・レジオネラによる感染症はいつ頃発見されたのですか
 ・レジオネラという名前はどのようにして付けられたのですか
 ・銭湯などの公衆浴場は危険ではないのですか
 ・家庭の循環風呂は安全ですか
 ・どれくらいの菌数なら安全ですか
 ・入浴施設におけるレジオネラ属菌の繁殖の防止方法は
 ・県内の入浴施設では消毒を行っているのでしょうか
 ・県内の入浴施設ではどのようなレジオネラ症対策を行っているのですか

レジオネラ症とはどのような病気ですか

 発熱や肺炎などの症状を引き起こす「レジオネラ肺炎」は乳幼児や高齢者、 病人など抵抗力の低下している人や、健康人でも体力の落ちている人などが 発病しやすいようです。
レジオネラ属菌は、土壌や河川など自然環境に広く生息する細菌であり、身の 回りでは、冷却塔水や循環式浴槽水などで多く検出されます。
レジオネラ属菌に汚染された水の飛沫が呼吸器に入ることで感染し、人から 人へは感染しません。

レジオネラによる感染症はどのようなものですか

 レジオネラが原因で起こる感染症はレジオネラ症と総称されています。
レジオネラ症はその臨床症状から肺炎型とカゼ様のポンティアック熱型に 大別されます。

(肺炎型レジオネラ症)

 初発症状は全身倦怠、易疲労感、頭痛、食欲不振、筋肉痛など不定の症状です。 咽頭痛や鼻炎などの上気道炎症状はみられず、喀痰はほとんどできません。 数日後に膿性痰の喀出がみられるようになります。発病後3日以内に悪寒を 伴って高熱を発し、精神・神経学的異常が出現します。
全経過を通じて、逆行性健忘症、言語磋趺、傾眠、昏睡、幻覚、記憶力低下、 四肢の振せん、頚部硬直、小脳失調などがみられる場合があります。
胸部に異常陰影が出現してからは重篤感があり、適切な治療がなされないと 発病から7日以内に死亡する例が多いです。

(ポンティアック熱)

 主症状は発熱で平均38時間の潜伏期の後、悪寒、筋肉痛、倦怠感、頭痛を 発症します。6~12時間以内に悪寒を伴った発熱が出現しますが肺炎像は みられません。その他の症状として悪心、下痢、腹痛、関節痛及び咽頭痛など がみられます。多くの患者は5日以内に無治療で回復し死亡例の報告はありま せん。ただし、基礎疾患を有する患者では治療が遅れ、健忘症や集中力低下 などの症状が数ヶ月続くことがあります。

レジオネラによる感染症はいつ頃発見されたのですか

 1976年の夏、米国フィラデルフィアのホテルで開催された在郷軍人会の参加者や ホテル周辺の通行人などに原因不明の重症肺炎が集団発生し、罹患者221名の うちの29名が死亡したことが報告されました。
米国の疾病管理センターが行った原因調査によって、この肺炎はこれまで報告の なかった細菌による感染症であることが明かになり、在郷軍人病と称されるよう になりました。この在郷軍人病の原因菌がレジオネラ・ニューモフィラと命名され ました。

レジオネラという名前はどのようにしてつけられたのですか

 1979年、Brennerらによって、フィラデルフィアでの在籍軍人病の原因菌に新科 Legionellaceaeが設けられ、新属Legionella(レジオネラ)の新種Legionella pneumophilaと命名されました。
Legionellaとは米国在郷軍人会the Legionにちなんだ名であり、pneimophilaは モダンラテン語形容詞で「肺親和性の」を意味します。
その後いくつもの菌種が見出され、2002現在でレジオネラ属の細菌として43菌種 が正式に発表されています。
菌種を区別せずに包括的に指す場合にレジオネラ属菌あるいは単にレジオネラと 呼ばれ、レジオネラ菌という呼び方はしません。

銭湯などの公衆浴場は危険ではないのですか

 国から「公衆浴場における水質基準等に関する指針」および「公衆浴場における衛生等管理要領」が示され、これらを遵守している施設であれば安全です。
当センターでは浴槽水の行政検査等を通じて施設に立入りし、衛生管理の徹底を促しており、水質検査の検査結果の掲示を指導しています。
水質は日々変化しますから掲示してある結果が優良であるから必ずしも安心とは 言えないところもありますが、定期的に水質検査が実施され、適正な衛生管理が 実施されている施設を見分ける目安になると考えています。
指針では、連日循環使用している浴槽水については年間2回以上の水質検査が 示されています。

家庭の循環風呂は安全ですか

 家庭の循環風呂では消毒剤を投入することがないので、適正な管理を怠ると危険 です。ジェット噴射装置やバブル発生装置などが設置されている場合は、さらに 注意が必要です。浴槽水は、毎日、全換水する方がよいようです。
レジオネラ属菌は生物膜※(バイオフィルム)の中で繁殖しますから、生物膜が つきやすい配管やろ過器の清掃に心がけましょう。
※生物膜とは、配管の表面やろ過器の中につくヌメリのことです。

どれくらいの菌数なら安全ですか

 レジオネラに感染し、発症するかどうかは単に菌数だけではなく、エアロゾルの 発生量とそれによって飛散するレジオネラの菌数、エアロゾルの吸入量、エアロ ゾルの肺胞への進入程度、エアロゾルを吸入した人の健康状態や免疫力、基礎疾患 の有無など、多くの要因が関係します。
「これ以下の菌数なら安全」という線引きはできませんが、菌数が少なければ少ない ほど、その水がより安全な状態であることは間違いないので、レジオネラが繁殖 しやすい設備等を使用する場合は、レジオネラを増やさないように管理を怠らない ことが大切です。

入浴施設におけるレジオネラ属菌の繁殖の防止方法は

 レジオネラの繁殖に適した環境条件とは以下のような条件です。
 ・水の滞留
 ・餌となる有機物の存在
 ・スライムやバイオフィルムの存在
 ・暖かい水温

 入浴施設においてレジオネラ属菌の繁殖を防止するには以下の管理が必要です。
 ・短期間での換水
 ・水槽や配管並びにフィルターなどの定期的な清掃
 ・レジオネラが繁殖できない温度(60℃以上)の維持
 ・塩素系薬剤による消毒処理

県内の入浴施設では消毒を行っているのでしょうか

 浴槽水を塩素系消毒剤等により消毒しています。

県内の入浴施設ではどのようなレジオネラ症対策を行っているのですか

 全国的に、レジオネラ症の集団発生が相次いだことを受けて、福井県では、平成19年7月1日にレジオネラ症発生防止対策徹底のため「旅館業法施行条例」および「福井県公衆浴場基準条例」を改正し、各施設に対し、その徹底を指導しています。

改正により、レジオネラ症の発生を防止するため、「浴槽設備の衛生管理に関する基準」や「水質基準および定期的な水質検査の実施」が盛り込まれました。

※参考 レジオネラ症発生防止対策衛生管理手引書

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