アニサキス線虫による食中毒にご用心!(注意喚起)

最終更新日 2024年3月13日ページID 026703

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アニサキスって何?

  • アニサキスとは寄生虫の一種で、その幼虫がサバ、アジ、イカ、イワシ、サンマなどに寄生します。魚介類の内臓に寄生しているアニサキス幼虫は、宿主である魚の鮮度が落ちると、内臓から筋肉に移動することが知られています。

 

アニサキスによる食中毒はなぜ起こるの?

  • アニサキスが寄生している魚介類を生で、または加熱不十分な状態で食べると、アニサキス幼虫が消化管に潜入して、食中毒(アニサキス症)を起こすことがあります。

 

アニサキスによる食中毒(アニサキス症)の症状は?

  • アニサキス幼虫が潜入する部位により症状が異なります。
  1. 食べてから2~8時間後に、激しい腹痛、悪心、嘔吐を生じます。(胃アニサキス症)
  2. 食べてから10時間後以降に、激しい腹痛、腹膜炎症状を生じます。(腸アニサキス症)

※多くが胃アニサキス症です。激しい腹痛があり、アニサキスによる食中毒が疑われる場合は、すみやかに医療機関を受診してください。

  • 現在までのところ、アニサキスに対して効果的な治療薬はありません。したがって、アニサキス症の治療法は、胃アニサキス症の場合には内視鏡による虫体摘出を行います。また、腸アニサキス症では、アニサキスが死滅し症状の緩和を待つ対症療法が行われることが多いのですが、腸閉塞を起こした場合には外科的手術により虫体を摘出します。
     

 

アニサキスによる食中毒の予防方法は?

  • 加熱してください。(アニサキス幼虫は60℃では数秒で、70℃以上では瞬時に死滅します。)
  • 冷凍してください。(-20℃で24時間以上冷凍すると死滅します。家庭用の冷凍冷蔵庫では困難な場合があります。)
  • 魚を丸体で購入する際には、新鮮な魚を購入して、すみやかに内臓を取り除いてください。
  • 内臓を生で食べないでください。

※一般的な料理で使う程度の量や濃度の塩、わさび、食酢などでは、アニサキス幼虫は死滅しませんのでご注意ください。

※よくある迷信の「酢で〆れば大丈夫」「わさびの殺菌効果でアニサキスも死ぬ」「しょう油の塩分でアニサキスは死んでしまう」などは根拠がありません。

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