令和4年度 優良図書の推奨

最終更新日 2022年3月15日ページID 000631

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福井県優良図書(令和4年度)

     図書表紙 図書名・著者等

出版社

内容紹介・対象
1    1

  

クモのアナンシ ジャマイカのむかしばなし

フィリップ・M.シャーロック 再話

 マーシャ・ブラウン 絵 /小宮 由 訳

 

 

 

岩波書店
 

 

 

 

    

小さなクモだけど、自分よりはるかに強いトラやワニを手玉にとったり、イヌやネコをだましたり。カリブの島々で長く親しまれているアナンシのお話を、ジャマイカの語りの名手が再話し、マーシャ・ブラウンが伸び伸びとイラストを描いたむかしばなし。

 

【小学生(中学年)~向け】

 2 2

 

火星は・・・

スザンヌ・スレード 文/NASA 写真/

千葉茂樹 訳/三河内岳 監修

 

   

 

あすなろ書房
 

 

 

NASAの火星探査ロケットが撮影した息をのむような写真絵本。直径は地球の半分の赤い星、「火星」の知られざる表情をとらえた驚くべき写真の連続。火星探査機の歴史など、火星やロケットにまつわる写真も解説。

 

【小学生(中学年)~ 向け】

 

 3 3

 エレキテルの謎を解け

電気を発見した技術者 平賀源内

 鳴海 風 作/高山 ケンタ 画

   

岩崎書店  

      

何でも自分で工夫して、初めて見るものでも、どうやって作られているかを見抜くことができた平賀源内。だが、長崎で出会ったオランダ人の操る「しびれる箱」の仕組みだけはどうしても解明できず…。江戸の才人平賀源内の熱情と格闘の人生描く歴史小説。

  

【小学生(高学年)~ 向け】

 4 4

タヌキの土居くん

富安 陽子 作 / 大島 妙子 画

 

 

福音館書店  

  

  

山のふもとの小学校では、10人の子どもたちが学校生活をおくっています。4月の新学期がはじまったある朝、アカネちゃんが教室に入ろうとすると、土居くんの席にだれかがいます。ふりかえったその姿は、なんとタヌキ。それは土居くんの本当の姿でした…。

  

【小学生(中学年) ~ 向け】

10

空から見える、あの子の心
シェリー・ピアソル 作/
久保陽子 訳/平澤朋子 絵
 

童心社

    

エイプリルが気にかけている男の子、ジョーイ。一人で校庭を歩き回るジョーイが、じつは足で巨大な絵をかいていることに気がつき、エイプリルはそっとジョーイを見守る。ところが、絵のことが学校にしれわたり…。

 

【小学生(高学年) ~ 向け】

7 おてがみほしいぞ
こうまるみづほ 作/丸山誠司 絵

あかね書房

  

オオカミのギロンは手紙が欲しくてたまりません。「手紙を出せば手紙をもらえる」とキツネに聞いたギロン。ところが手紙を出す相手がいません。「そうだ!自分に書けばいいんだ!」。手紙をポストに入れたギロンは届くのを待ちますが、手紙は届かず…

 

【小学生(低学年)~ 向け】
 

6 ほんやねこ
石川 えりこ/作
 講談社

    

本屋のねこの店長が窓を閉め忘れて出かけてしまったある日の夕暮れ。窓から強い風が入り込み、本からシンデレラや長靴をはいた猫たちを窓の外へ吹き飛ばしてしまいました。そうとは知らずに散歩をしていたねこ店長でしたが、そこへ…。

 

【幼児 ~ 向け】
 

8    

すてきなタータンチェック

奥田 実紀 文/ 穂積 和夫 絵

 

福音館書店

    

タータンチェックの歴史、ファッション、そしてその定義。タータンチェックづくしの絵本。小学生の子どもたちにすてきなチェック柄を紹介。英国はもちろん、日本、カナダのプリンス・エドワード島も登場。タータンチェックをめぐり世界を旅するような一冊。

 

【小学生(中学年) ~ 向け】
 

9

生き抜くためのごはんの作り方

悩みに効く16人のレシピ

河出書房新社

16人の料理のプロたちが、心や身体、あるいはいろいろなシチュエーションにおける悩みを解決するレシピとエッセイを考えた本。さまざまな悩みを解決するための糸口を見つけるキッカケも提示する。

【中学生~ 向け】

10 209

 

いのちの水

八百板 洋子 再話/ ベネリン・バルカノフ 絵

 

 

福音館書店


永遠のいのちが得られる水を探し旅立った、3人の王子。勇敢な末の王子はドラゴンの親子や銀の魚、金の鳥を助け、水がある城に辿り着きます。そこで美しい水の精に水を授けられますが、兄たちに水を奪われ…。ブルガリアで愛される、ファンタジックな昔話。

【幼児~ 向け】

 

11 11

花屋さんが言うことには

山本幸久 著

ポプラ社

ブラック企業勤務で疲れ果てていた紀久子は、花屋を駅前で営んでいる女性に出会い、そこで働くことに。想いが詰まったお花を届けているうちに、紀久子は自分の心にもう一度向き合いはじめ…。花の名前や花言葉がキーポイントになっていて、日頃の慌ただしさで忘れていたものを、ほっと思い出させてくれ、温かい気持ちになります。

 

【高校生~ 向け】

 

12 12

ハタハタ   荒海にかがやく命

高久至 写真・文

あかね書房

漁獲量回復のために自主的禁漁をおこなったことから、水産資源管理の稀有な前例として、注目を集めるハタハタの姿を詳細に捉えた写真絵本。産卵やふ化の様子をはじめ、稚魚から荒波で逞しく育ち、そして、オスとメスによる産卵の様子などが描写され、死後は海底の生き物がハタハタを餌にするというハタハタの一生が描かれている。

 

【小学生(中学年)~ 向け】

 

13 13

ねこのオーランドー毛糸のズボン

キャスリーン・ヘイル さく/ こみやゆう やく

好学社

うっかり灯油をかぶってしまったオーランドーは、こしから下の毛が全部抜け落ちてしまいました。落ち込むオーランドーに、妻は体の柄そっくりの毛糸のズボンを編みはじめ…。何気ない日常の中で気づかされる家族の温かみや大切さ、絵本の色彩とともに楽しんでもらえる一冊です。

 

【小学生(低学年)~ 向け】

 

14 14

くまのピエール

イブ・スパング・オルセン 作/菱木晃子 訳

こぐま社

ピエールは、スティーヌの家で暮らす小さなくまのぬいぐるみ。はじめて見た月を、お金だと思って取りに行こうとしたり、雪玉のなかに閉じ込められて、ころころころがったり…。ドジなピエールですが、愛嬌があり憎めず、クスクス笑ってしまいます。

 

【小学生(低学年)~ 向け】

 

15 15

ライトニング・メアリ   竜を発掘した少女

アンシア・シモンズ 作/布施由紀子 訳/カシワイ 絵

岩波書店

赤ん坊の頃、落雷に直撃された少女、メアリ・アニングの物語。12歳のときに魚竜の骨格の全身化石を発見し、地質学の世界では名前を知られている科学者。

 メアリは一風変わった気骨のある子で、とても個性的です。絵本としても、科学が好きな人にも、大人にも読み応えのある一冊です。

 

【中学生~ 向け】

 

16 1616

やらかした時にどうするか

畑村洋太郎 著

筑摩書房

どんなに注意しても、どれほどたくさん知識を備えても、失敗を完全に防ぐことはできません。なぜ失敗したのか、その分析やそれを糧にする方法を身につけ、失敗を怖れず、果敢にチャレンジできるようになるための本です。特に「失敗」に対して、まだ抵抗力のない青少年にお勧めの一冊。

 

【中学生~ 向け】

 

 

17 17

ねこのこね

石津ちひろ 詩/おくはらゆめ 絵

アリス館 詩の中に別の意味をもつ言葉を折りこんだ「折り句」や、上から読んでも下から読んでも同じ音になる「回文」が、詩のあちこちに含まれている。絵と詩(言葉)のコラボレーションが、とても上手く読む人の心に響く作品になっている。

【幼児~ 向け】
18 18

おなおしやのミケばあちゃん

尾崎玄一郎、尾崎由紀奈 作

偕成社 はるばあさんの駄菓子屋はこわれたおもちゃを直す「おなおしや」がひそかに営まれていました。お客さんが減ったとはるばあさんがお店を閉めると知ったミケばあちゃんは、おもちゃたちと一計を案じ…。郷愁を感じるストーリーに、古き良き時代の老若男女が行き交う街並みの挿絵がベストマッチ。
【幼児~ 向け】
19 19

荒野にヒバリをさがして

アンソニー・マゴーワン 作/野口絵美 訳

徳間書店 荒野にヒバリをさがしに特別支援学校に通う兄のケニーと愛犬を連れて出かけますが、季節はずれの大雪で迷子になり、危険な目にあいながらも帰り道を必死で探します。その中で、ニッキーは、家族やこの数年間のできごとに思いをめぐらす。兄弟、家族の絆をドラマティックに描いた作品。

【小学校(高学年)~ 向け】
20 20

サバンナで野生動物を守る

沢田俊子 文

講談社 南アフリカ共和国のクルーガー国立公園で、日本人女性唯一の政府公認サファリガイドとして、絶滅が心配されている動物たちの保護活動をしている太田ゆかさんについてのノンフィクション。ゆかさんを通じて、サファリガイドの仕事の内容や南アフリカの野生動物に起こっている様々な危機、夢や目標に向かって生きることなどが紹介されています。
【小学生(中学年)~ 向け】
21 21

宇宙食になったサバ缶

小坂康之 著/別司芳子 著

小学館 JAXA認証宇宙日本食「サバ醤油味付け缶詰」をつくった福井県立若狭高校の生徒たちの、山あり谷ありの14年の軌跡を取材したノンフィクション児童書。「あきらめない限り夢はつづく!」地元の人も巻き込んで14年という月日を経て実現できたというこのミッション。これからの将来に不安を抱き、希望が持ちにくい時代だからこそ「夢ってかなうんだ!」と子どもたちに伝えていきたいという思いの詰まった一冊です。

【小学生(高学年)~ 向け】
 
22 2222

チャコウラさんの秘密を知りたい!ナメクジの話    

宇高寛子 文/米村和倫 イラスト

偕成社 偶然の出会いからナメクジを研究しはじめた著者による、ナメクジのおもしろい世界。1つの種類のナメクジから始まり、別の種類を知ることで「ナメクジ捜査網」という多くの人と関わる活動に広がっていく。「なぜ?」が次々と湧き上がり研究者になっていく様は、子どもたちにもいい刺激になるのではないでしょうか。

【小学生(中学年)~ 向け】
 
23 23

すこしずつの親友

森埜こみち 作

 

講談社

「親友って、どうやったらつくれるの?」という問いに対し、伯母の経験談の中から友情とは何か、親友とは何かを深く考えていくことになります。伯母のそれぞれの話の中では、日本だけでなく世界中の様々な場所の話が出てきます。その情景の描写が非常に丁寧で、頭の中に広がる景色や登場人物がありありと想像できます。まるで小説に没入したような感覚で最後まで読むことができます。


【小学生(高学年)~ 向け】
 
24 24

トラからぬすんだ物語

テェ・ケラー 作/こだまともこ 訳

評論社

ママとお姉ちゃんと、ハルモニ(おばあちゃん)の町に引っ越したリリー。道に寝そべるトラを見てびっくりするが、トラが見えるのはリリーだけらしい。虚空の世界での秘め事とリアルな実体験とが重なり合う不思議な環境の下、もともと引っ込み思案だった少女が子供たちの勇気を育てる地域風土に支えられながら自ら殻を破って成長する姿が印象的です。

 

【小学生(中学年)~ 向け】
 
25 25

ロドリゴ・ラウバインと従者クニルプス

ミヒャエル・エンデ 著
ヴィーラント・フロイント 著

小学館 暗黒の中世のとある真夜中。嵐の中を進むあやつり人形劇団の馬車から少年クニルプスが姿を消す。彼が向かった先は、誰もがおそれる大悪党、盗賊騎士ロドリゴ・ラウバインの城だった…。城魔術師、竜、姫、財宝といったファンタジーの必須アイテムが存分に散りばめられた冒険話。晩年のミヒャエル・エンデがのこしたふたりの物語です。

【小学生(高学年)~ 向け】
 
26 26

おもちゃ屋のねこ

リンダ・ニューベリー 作

田中薫子 訳

くらはしれい 絵

徳間書店 テオ大おじさんのおもちゃ屋で手伝いをしているハティ。かわいいべっこう色のねこがお店に紛れ込みテオ大おじさんは、そのねこを店であずかることに。でもその日からお店でふしぎなことが次々に起こるようになり…。長年、動物愛護活動を続けている作者の、「ねこを愛する人たちの心」や「ねこへの愛」が伝わってくる作品ですので、子どもたちにもそれが伝わると思います。

【小学生(中学年)~ 向け】
27 27

世界の市場おいしい!たのしい!

24のまちでお買いもの

マリヤ・バーハレワ 文

アンナ・デスニツカヤ 絵/岡根谷実里 訳

河出書房新社

野菜や果物、海産物など、様々な食材が手に入る市場はまさに食の台所です。

その食の台所である12か国の市場を探検してみよう。12か国のそれぞれの市場の様は、店先に並ぶ食材やその食材を使った料理レシピがイラストでも描かれていて、国々の料理や食文化を知ることができます。

【小学生(中学年)~ 向け】
28 28

はっこう地球は微生物でいっぱい

小川忠博 写真・文/横山和成 監修

あすなろ書房

―すべては微生物から始まった―地球は、カビや酵母、細菌と呼ばれる微生物であふれています。食品・肥料・染料・腸内細菌・下水処理等々、私たちの生命を支え、自然界でも活躍する、そんな働きものの「微生物」。発酵に欠かせないそのはたらきを写真とともに紹介した写真科学絵本です。

 

【小学生(中学年)~ 向け】

29 29

シリアからきたバレリーナ

キャサリン・ブルートン 作/尾﨑愛子 訳/平澤朋子 絵

偕成社

シリアの内戦によって、アレッポンの街を脱出し、イギリスで難民認定を待っているアーヤは気力を失った母を支えながら赤ちゃんの弟をつれて、難民支援センターに通っている。

ある日、同じ建物にバレエ教室があることに気づき、講師の優しさに触れ、友と友情を育むことで過去を受け入れ生き残ったことへの罪悪感を手放して、未来へと力強く歩き出します。
【小学生(高学年)~ 向け】
 
30 30

ニッキーとヴィエラ

ホロコーストの静かな英雄と救われた少女

ピーター・シス 作/福本友美子 訳

BL出版 第二次大戦開戦前夜のチェコスロバキアでは、ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害の危機がせまっていた。そんな中、子どもをイギリスに脱出させようと尽力したニコラス・ウィントンと、彼に救われた669人の子どもの一人、ヴィエラ・ギッシングを描いた絵本。重いテーマとは裏腹に、本作のイラストはメルヘンチックであり、カラーもさわやか。そうして描かれる戦争の風景はむしろ、不穏さが増しているようです。

【小学生(高学年)~ 向け】


   

  

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