木質バイオマスの利用促進について

最終更新日 2013年10月31日ページID 004152

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【木質バイオマスとは?】

 「バイオマス」とは、生物資源(bio)の量(mass)を表すことばであり、「再生可能な、生物由来の有機性資源(化石燃料は除く)」のことを呼びます。特に、木材からなるバイオマスのことを「木質バイオマス」と呼びます。
 木質バイオマスには、主に、樹木の伐採や造材のときに発生した枝、葉などの林地残材、製材工場などから発生する端材やおが屑などのほか、街路樹の剪定枝や住宅の解体材などの種類があります。

【木質バイオマスの利用方法】

   ■木質バイオマスの利用はマテリアル利用とサーマル利用に大別されます。
   ■マテリアル利用には、チップ化して植栽地のマルチング材への利用、炭化して土壌改良材、調湿材やボードへの利用、畜舎敷料、堆肥利用などさまざまな利用
    方法があります。
   ■サーマル利用は、材料としての役目を終えた木材、未利用で放置または廃棄される木材などを化石燃料の代替として燃焼させ、エネルギー利用します。

【福井県での取り組み】

 福井県では、木質バイオマスの利用推進を図るため、「福井県木質バイオマス利用推進書」、「木質バイオマス活用指針」をこれまでに作成してきました。また、平成19年度には、木質バイオマスを燃料とする木質ペレットボイラーを総合グリーンセンターに導入し、展示温室や熱帯展示温室(通称:たまねぎハウス)を加温しています。(詳細は「総合グリーンセンターにおける木質バイオマスの取組」を参照してください)

       GCペレットボイラー        GCペレットボイラー施設
       ▲木質ペレットボイラー施設                ▲木質ペレットボイラー

 

 また、平成22年度には、「福井県木質バイオマス利用研究会」から木質バイオマス利用に対する提言書が提出されました。
「木質バイオマス利用プラン」

 さらに平成24年度には坂井森林組合と県内の企業が連携し、木質ペレットやウッドプラスチックの原料になる「木粉」の生産施設として
「ふくいwoodバイオマスセンター」が整備され、平成25年度より生産を開始しています。

 バイオマスセンター 木粉加工施設 木粉

 ▲ふくいwoodバイオマスセンター施設            ▲木粉加工施設                 ▲木粉
 

  今後は特に、農業ハウスの加温用ボイラーとしての利用を進めており、企業等が導入する木質バイオマスボイラーに対し支援等を行っています。
  ボイラー導入支援の具体的な内容等に関しては、県産材活用課 県産材利用拡大Gまでご相談ください。
 

※県内における木質ボイラー等の導入状況(平成28年5月現在)

  ○チップボイラー    31台(生地乾燥・木材乾燥・湯沸し等)
  ○ペレットボイラー    7台(ハウス・温室暖房、空調等) 
  ○ペレットストーブ   約150台(公共施設・民間施設)
  ○薪ストーブ     約2,100台

    ポパイランド1  ポパイランド

                  (有)ポパイランド ペレットボイラー


「ペレットストーブを利用した暖房」

 私たちは昔から薪を暖房等に利用してきましたが、薪を使った燃焼機器は、燃料供給の自動化がしにくく、また細かい温度調節が難しい等の不利な点があります。しかし、同じ木材でも細かく粉砕し、圧力をかけペレット状に加工すると、燃料供給の自動化でき、細かい温度調節も可能となります。最近、このような木質ペレットを燃料とするストーブをご自宅に設置する方が増えてきています。 
   
 

ペレットストーブ ペレット 

       ▲木質ペレットストーブ            ▲ペレットストーブの燃料となる木質ペレット

大野市木質バイオマス発電施設

大野市七板において 、県等の支援を受けて(株)福井グリーンパワーが平成26年11月から整備をすすめてきた木質バイオマス発電施設が 平成28年4月から本格稼働しています。
この発電施設では、これまで使われずに山に残されてきた間伐材や製材所からでる端材等を燃料として発電を行っています。

細かったり曲がっていたりして、これまで使われなかった間伐材の需要先が確保されることで、山の資源を有効に活用できるとともに、
発電施設や林業関係者の地元雇用が増えるといった地域経済の活性化も期待されています。
大野市木質バイオマス発電施設

【大野市木質バイオマス発電施設の概要】
発電事業者:(株)福井グリーンパワー
所在地:大野市七板
発電規模:7,000kw級
燃料:間伐材・製材端材等 7~8万t

 

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