知事記者会見の概要(平成22年12月22日(水))

最終更新日 2009年9月16日ページID 013748

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平成22年12月22日(水曜日)
15:30~15:55
県庁 特別会議室

 
知事記者会見
 

 【知事】
 新幹線の問題については、先日の記者会見でも、いろんな状況にもよりますが、お話を申し上げると言っておりました。昨日の段階では、あまりはっきりしないものもありましたので、ある程度、情報を得た上でお話ししたほうがよろしいかと思い、これから行いたいと思います。
 北陸新幹線につきましては、国において何度にもわたって、答えを約束しておられたわけですが、残念ながらどれも守られていないというのが現状です。理由や事情はいろいろあるのかもしれませんが、昨日までの政府の努力や対応は、誠実な対応とは言えず、憤りを感じるところであり、この気持ちは県民の皆さんも同じであろうと思います。
 これまでずっと県内各界の皆さん、また協力していただいている人たちと一体となって、新幹線の要請を続け、また、答えの期待もしていたわけですが、年末の結論がまたしても先延ばしになったということであり、このような曖昧なままで答えが出ないということは、まことに残念でならないところです。地方の最重要の課題を前に進めることについて、政府全体の考えが十分及ばない政治状態にあることを憂うものです。
 新幹線は、厳しいこれからのグローバル競争時代における国土計画上も必要なものであり、また、何よりも我が北陸、福井県の発展の基盤とも言える重要なプロジェクトであるわけです。
 国土交通省、文部科学省、経済産業省など、この問題に関係し、福井県に対して約束をさまざましておられる政府関係者に対して、本県としてさまざま要請をし、また、今回の予算編成までに、どのような努力をされ交渉を重ねたのかの経緯、今後の対応、見通しについて明らかにしていただきたいと思っています。
 また、県内の各界関係者、沿線の市町、経済界など、期成同盟会などの集まりもありますので開く必要があります。今後の進め方についても協議をする必要があると思います。
 なお、文部科学大臣、経済産業大臣とのもんじゅ関連協議会においても、地域振興について努力するとの話があったわけですが、十分な答えが出ていないわけです。そうなると、もんじゅの安全第一が基本ですが、先般の会議では、国の関与の強化や、地元に設置する組織や人員、あるいはもんじゅを推進するための管理体制の強化などその場で国として約束された事柄についても、果たして真剣に努力がなされるのか、大丈夫なのかということについては、十分、県としても厳しい対応が必要であり、今後、さまざま改善措置が取られるかもしれませんが、それぞれの段階で政府の取り組みに一つ一つ、慎重かつ厳格に判断を加えざるを得ないということは当然であると考えております。
 いずれにしても新幹線は大きな事業であり、また福井県の将来にとって極めて重要な基盤となるプロジェクトですので、今後とも将来にわたり、これまで努力してきた県内一丸となって、一致協力してこの推進に当たっていくということを、行わなければならないと考えます。
 なお、ここ数日、さまざまな状況があるかもしれませんが、そういう対応を見ながら、そして政府の関係者から、さまざま説明があってしかるべきですので、そうした場が今後、それが数日後なのか、いろいろあると思いますが、説明をいただく必要があると考えているところです。


~ 質 疑 ~

【記者】
  馬淵国土交通大臣は、知事や民主党議員の要請に対し年末までに結論を出すと言っていたと伺っています。昨日、大臣が記者会見で、期限は区切っていない、そういう話もしていないと言っていることについて、言葉の問題かもしれませんが、どのように受けとめていますか。

【知事】
  これは、詳しい説明を求める必要があると思います。どのような形でお見えいただくのか、どういうレベルの方かによりますが、どういう経緯で、どういう結論になって、これについてどのような努力をしてこられたのか、また、これからどうなのかという中身の話を求めることによって解決をしないといけないと思います。あまり、この言葉がどうだとお互いに言っていても仕方がない話でしょうから中身をしっかり押さえていくということかと思います。

【記者】
  もんじゅへの県としての厳しい対応を、それぞれの段階で慎重かつ厳格に判断を加えるというのは当然と思うと話されましたが、それぞれの段階というのは、具体的にどういったことでしょうか。

【知事】
  もんじゅについては今、トラブルの解明とその解決策、そして、その実行、それらがどのようにして改善できたか、それによってまた、次のレベルの40%出力とかレベルがあります。その段階で、これまでも十分、福井県の、もちろん敦賀市のご理解も得る必要があると思いますが、そういうことを行って進めていくわけですから、それぞれの段階で厳格なチェックをするということになります。
  約束したことがしっかりできていないといけないわけです。その中身を押さえていくというのが県民の思いでもあると思います。

【記者】
  40%出力試験に入る前は、知事の了承というものが必要になるということですか。

【知事】
  もともと、そういうときに協議をするようになっています。

【記者】
  厳しい対応をするというのは、そこからさらに厳しくなるということですか。

【知事】
  原子力というのは、前回も申し上げましたように安全確保が第一。それから、地域の恒久的福祉つまり振興、県民の合意形成ということです。その3つを押さえながら進めるわけですが、その中で地域振興などについては、特に安全を前提としていますが、前内閣においても官房長官、それから総理大臣まで関与された話です。今回もそういうことで話されたのですが、その答えが不明瞭である。お話しになったことが実行に移されないということは、他の安全や、またその安全にかかわる地元の体制の強化や、そういうさまざまなことについて、より厳密にチェックしないと、その意味が理解できないということになってしまいますから。それは当然だと思います。

【記者】
  例えば40%出力試験の前に、場合によっては国の体制とかが不十分であると認識された場合は、40%出力試験を認めないということもあるわけですか。

【知事】
  これから、そういう段階がそれぞれ来ますし、その前段階でも地元の体制強化をどのようにするかとか、国の関与について前向きにしっかりやるのだと、一応、言葉ではおっしゃっていますけれども、それがどうなるのだということをかなり厳格に確認したり、実効性を上げるようにしないといけないと思います。

【記者】
  政府、国土交通省も含め、言葉の軽さも際だったと思いますが、認識はいかがですか。

【知事】
  今回のように、約束されたことに明瞭な答えが出されないということになると、ほかのことも十分なチェックが必要だというのは県民の気持ちだと思います。それには、我々としてしっかり答えて、国に対し、要求もしなければなりませんし、厳格かつ慎重な審査が要るということだと思います。

【記者】
  約束が守られていないと何度も言われていますが、その約束というのは具体的にどういうことでしょうか。

【知事】
  いろんなことがありますが、一般的には、福井県がさまざまなことで貢献をしていることを重く受けとめて、これにぜひとも応えたいという鳩山総理以来の基本的な信頼の上に立った約束。それから年末までに3線の優劣をつけて結論を出すということもあったと思いますが、まだ明瞭な答えがありませんから、その答えをもっと聞かないといけないわけです。今日の段階では、そういうことをまず確認したいと思いますが、そういうことがはっきり約束が果たされていないと理解しているということを申し上げているわけです。

【記者】
  かなり厳格に確認ということを、もう少し具体的に説明いただきたい。要するに、もんじゅそのものに対して、知事としては同意しないということですか。

【知事】
  そういう抽象論ではありません。もんじゅというのはプロジェクトで、そういう具体の中で厳密なチェックをするものを申し上げるということになると思います。

【記者】
  次の40%出力試験の段階では、知事の了承をしないこともあるということですか。

【知事】
  要するに、厳しい判断を加えるということであり抽象論ではないのです。それ以前の段階でも、体制をどうする、国の関与はどういう形で、どんな手続で、どんなシステムなのかということです。それが、言葉どおり積極的に地方の答えに応じてやってくれるという担保があるのだったらよいけれども、必ずしも、そのように感じられないから、それは厳格な対応が要るだろうということです。厳しい判断を加えていく必要があると思います。

【記者】
  もんじゅ三者協議の際には、もともと、例えば、平野官房長官発言から鳩山総理発言に至る前向きな発言があった中で、新幹線は民主党としても政府に対する最重点要望項目に入り、かなり期待を膨らましたものの、結論としては認可が見送られたということになるが、民主党政権に対するこの1年を振り返って、どういうふうに思われますか。

【知事】
  見送られているような状態になっているのではないかということです。十分、地方の実情や国家の重要な国土計画などに、考えがなかなか及んでいない政治情勢になっているのではないかというのを残念に思うということです。

【記者】
  それは、もうこの政権は信用できないとかそういうことですか。

【知事】
  そういう一般論を言ってはおりません。

【記者】
  先の三者協議の場では、国の対応によっては、もう県として国策への対応を考えざるを得ないという言葉でメッセージを発せられましたが、今、新幹線の結論が先延ばしになるかもしれない状況の中で、国に対するメッセージとして、今日の厳格にチェックするという言葉では、三者協議に比べて、ややトーンが落ちたように感じますが。

【知事】
  特にそういうことではありません。今日の段階では、また事情をよく聞かないといけませんから。

【記者】
  その事情がはっきりわかっていないので、明確なメッセージとして出せないということでしょうか。

【知事】
  国のほうもいろいろ事情があるのでしょうから、それを十分聞いた上で、申し上げないといけないし、今の段階ではそんなふうに思います。

【記者】
  国の考えというか、事情を聞く形としては、国土交通省からどなたかを呼んで説明を受けるということですか。

【知事】
  通常はそうでしょうが、先方との話し合いがいると思います。

【記者】
  時期としては、予算案が決定した後になるのでしょうか。

【知事】
  そうでしょうね。あと数日のことだと思いますけれども。

【記者】
  説明を受ける時期としては、年内は難しいでしょうか。

【知事】
  年内に難しいことはないと思います。

【記者】
  できれば年内に受けたいと。

【知事】
  そうなるでしょう。先日申し上げたようなことを基本的な立場に立って、実際の業務を我々としては厳格な立場で判断を加えたいという思いです。あまり抽象的に言っても意味のあることではありません。現実的な福井県としての県民の意思を受けての対応をするということです。

【記者】
  結論が先延ばしになったと知事が判断されるのは、どこの部分から判断されたのでしょうか。馬淵大臣の発言でしょうか。

【知事】
  そうです。それから財源について、何か明瞭な表示がないということです。認可、着工についての話もはっきりしていないし、一体どうなっているのだろうということです。

【記者】
  民主党一志会が、枝野幹事長代理に要請したとき、枝野氏は説明責任を果たしたいと言っており、これは、民主党県連と県に対して説明責任を果たしたいという意味ではないかという解釈があります。知事は新幹線について、どうしていくかという説明を受けたいと言われましたが、それは、説明を要請するということなのでしょうか。

【知事】
  それは先方が説明にお見えになるのではないですか。お互い行ったり来たりするかもしれませんが、お見えになるような事柄ではないかと基本的にはそういう性質のものだろうと思います。

【記者】
  担当の馬淵大臣がということなのでしょうか。

【知事】
  それはいろんな実務的な議論でしょうから、どのような方がどのようにお見えになるか、あるいは、それに応じてまたこちらが行かないといけないとか、いろんなことがあると思います。そういうやり取りを、しなければならないだろうということです。

【記者】
  経済界と期成同盟会を含めて、今後の進め方を話し合われたいとのことですが、国の説明を聞いた後に、そのような場を設けられるのですか。

【知事】
  少なくとも同時以降になるでしょう。

【記者】
  鉄道運輸機構の利益剰余金の大半を年金財源にということですが、これについて、どのように思われますか。

【知事】
  あれは、本来、鉄道の財源だと思いますから、前々から言っているように、新幹線などの鉄道の財源に使うべき財源だと思います。

【記者】
  こういう事態になったということは遺憾だと。

【知事】
  まことに遺憾です。

【記者】
  国の言葉に信頼が置けないという話を繰り返されていますが、新幹線の延伸を要請していく以上、安定的な財源の見通しの確保が5条件の1つとして必要になりますが、剰余金にかわり、こういう財源を確保していくべきだと、知事から言われるとしたら、どういうことが念頭におありですか。

【知事】
  詳しいご説明を伺わないといけないと思いますが、貨物調整金への充当や高崎・長野の建設費の償還などに財源を充てることによって、貸付料とかが浮いてくるのではないかと、説明は聞いておりませんが、想定されます。その辺がどのような未着工区に財源として可能なのか、そういう議論はあると思います。そんなに大きな財源になるようには思いませんけれども。

【記者】
  ある程度、特定して、これを北陸新幹線の財源に確保すべきだと、こちらから言うのですか。

【知事】
  それは、これからお話を聞いた上で、具体的に次の対応に行かなければなりません。引き続き、一丸となってやらないといけないわけですから、その中での議論になると思いますし、また、これから国においても、いろいろ考えるのかもしれませんから、それは今の段階ではわかりません。

【記者】
  結果として厳しい見通しになったのですが、付けるか付けないかは、最終的には国が責任持って考慮することですが、知事がこれまで新幹線の交渉や要望された内容については、何か特に反省点みたいなものはないですか。

【知事】
  それぞれ最善を尽くしてきています。今回もそのつもりです。問題は、これに十分、今の段階で政府が答えられる体制になっていないような感じを受けます。これはいろんな事情があるのかもしれませんし、あるとは思いますが、そこが非常に残念だと思います。

── 了 ──
 

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