知事記者会見の概要(平成18年2月20日(月))

最終更新日 2008年3月11日ページID 002761

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平成18年2月20日(月)
10:30~11:35
県庁 特別会議室

記者会見

 

 ※ 知事記者発表要旨に基づき会見しました

 〔参考資料〕平成18年度当初予算案発表資料


 

【司会】

 時間になりましたので、それでは、2月の知事定例記者会見を始めさせていただきます。

 まず、知事のほうから発表事項がございますので、知事、よろしくお願いいたします。

【知事】

 おはようございます。

 それでは、18年度当初予算案の概要について、お手元に知事記者発表要旨という資料があるかと思いますので、主にそれに従ってご説明いたします。

 なお、お手元に資料1から資料10までの関係のものがあると思いますので、適宜ご参考にしていただきたいと思っております。

 まず、18年度当初予算の重点課題でありますが、これは5ページの下のほうに項目が書いてあると思いますが、経済の活性化から福井のブランド展開までの項目が柱としてはあるかなと思っておるものであります。

 1ページに戻っていただきたいと思いますが、この新しい18年の年度は知事として任期4年目の年に当たるわけでありまして、就任以来3年間、先頭に立ちながら、スピード、決断、そしてマニフェストに従って取り組んでまいりました。その結果、行財政構造改革の推進や、北陸新幹線の県内着工、高速道路の整備促進、それから、就任直後、大きな課題でございました景気や雇用情勢の回復、こういう問題についても一定の方向が出ていると思いますし、また原子力についてはエネルギー研究開発拠点化計画、さらには治安回復、福祉・教育の充実など、県政の重要課題につきましては県民の皆さんに一定の成果と方向性をお示しできているかなと今思っているところであります。

 平成17年度までのいろいろな事業の進捗状況については、資料の9、後ろのほうにつけておりますが、3ページにわたっておりますけれども、「福井元気宣言」の計数の載っております進捗度、それから経済指標などが書いてありますけれども、まず行財政改革につきましては、県職員の5%削減を1年前倒しで達成することができたかなと思っております。それから、外郭団体の整理・統合なども行うことができました。

 それから産業関係でありますが、1万5,000人の雇用創出でありますけれども、2番目の元気な産業というところに書いてありますが、現状では1万3,800人ということで、大体92%まで至っておりますので、4年間、新しい年度内にはこれは達成可能かと思っております。また、5,000の新規創業というのがございますが、これについても、現在、約3,800の新規創業、これは76%でありますので、大体新しい年度に入りますと可能かなと思っております。

 それから元気な社会関係では、病児デイケア、あるいは福井型コミュニティースクール全市町村配置、介護施設待機者ゼロなども今ここに数字が載っておりますが、マニフェストを作成した当時、待機者が約700名おられまして、これをゼロにしたいというふうに思っておりました。3年間でこれを上回る1,050床の整備をいたしましたが、さらにその間、高齢者人口の増加、また入所者もいろいろ増えておる。なかなか在宅の対応がすぐにはいかないということで、なお1,050を整備していますが、270の実質待機者はまだ状況としていらっしゃるかなということであります。これは新しい本年度末の計画でそうした対応についても進めてまいりたいと思っております。

 それから元気な県土といいますか、基盤整備でありますが、これについては、北陸新幹線の県内着工については、着工ということはマニフェストで努力したいというふうに思っておったんですが、実現を見ておりますほか、敦賀-南越間の工事実施計画の認可申請が昨年末、決定をしております。また、舞鶴若狭自動車道については、先般、新しい会社方式による有料道路整備が決定いたしましたので、間もなく、いつまでにつくるというような、そういう方針も会社から出るように思っております。中部縦貫道につきましては、永平寺地区で18年度、来年度供用開始の予定をいたしておりますし、再来年になりますと、上志比地区といいますか、第2地区をさらに供用開始ができるように努力したいと、こんな状況であります。

 元気な県政につきましては、予算編成への県民参加、健康長寿を基本政策とする福井ブランドの推進、刑法犯件数の減少などについて数値が出ているかなと思っております。こうした資料についてはご覧をいただきたいと思っております。

 それで、新しい18年度は、年頭にも申し上げましたが、いろんな意味で政策をしっかり基盤を固めるということで、「固めの年」ということでありましたが、仕上げを行いまして、4年間の確かな成果といいますか、こういうことをお示しして、さらに高い目標達成にも挑戦しなければならないなと思います。

 なお、資料ナンバーの……。わかりにくいですね。ちょっとこの辺は資料を見ていただくといいと思いますが、なお、今回の予算編成におきましては、国の三位一体の改革で3兆円の税源移譲を実施いたしましたが、本県でも所得譲与税あるいは地方交付税により約153億円の措置がされておりますが、量的には大体の対応がなされているんですが、やはり義務教育、児童手当、児童扶養手当などの国庫負担率が引き下がったことに伴っておりまして、自由度が増えておりませんので、満足のいく状況じゃないかなということでありますので、4ページのほうに書いてございますが、19年度以降の次の改革を目指さなければならないだろうと。

 また、きょうは憲法のいろんな国民的な投票といいますか、そういういろんなスタイルの議論が報道もなされておりますが、憲法問題もいよいよ本格化をすると思いますし、私が委員長を務めております憲法問題特別委員会、本年度中に報告書を取りまとめるということでありますので、まとめた上で、国会、各政党、政府等に働きかける必要があるだろうと思っておるものであります。

 そして5ページに参りますが、冒頭申し上げましたように、18年度当初予算の重点課題としてはご覧のとおりでございますが、本県経済の一層の活性化、さらに農林水産業の新しい展開。最近、特に子供の安全・安心という、また信頼の問題が関わっておりますので、そうした問題が課題でありますし、少子化対策、健康長寿、あるいは新幹線、まちづくりということが課題になるものと思います。

 それでは、予算の具体的な中身に入ってまいりたいと思います。

 6ページ以降でありますが、まず冒頭、予算の編成の仕方について、いろいろなこれまでの仕事の仕方を受けての工夫といいますか、こういうことを申し上げたいと思いますが、1つは、「福井元気宣言」マニフェストの中間評価を昨年夏、行いましたので、そういうものを予算の中に反映する必要があるだろうということであります。

 既にご承知のとおり、3つの観点から、自己評価、アンケート、それから専門家による評価ということを行ったわけでありまして、その中でいろいろな課題も指摘されておりますし、アウトカムといいますか、施策による県民益といいますか、こういうものが具体的に図れるような仕事の仕方をしなければならないということでありましたので、そこに書いてございますようなものが一例でありますが、中間評価の結果を反映いたしたものであります。

 1つは農地集積実践事業、これは認定農業者の経営規模拡大をもう少し進める必要があるだろうと指摘がありましたので、こういう事業を組んでおります。それから、元気長生きがん予防、これは受診率が低い中高年齢男性の健診を強化する。それから、ごみを出さない地域づくり、リサイクル、食べ残しの対応の問題。それから、景観づくりですね。それから、ゆとりある住環境、これは宅地業界等への働きかけによって、過小な開発を抑制して良好な住環境を確保するということでございます。

 特に福井県の場合には、車をたくさん持っておりますので、土地は割合広いけれども、結局、庭が狭くなるとか、土地いっぱい住宅を建ててしまっていると、そういう印象のものが増えておりますが、そういうご指摘もありましたのでこういうものを組んでおります。

 7ページに参りますが、三位一体改革をきっかけとした本県独自の予算編成方法ということであります。

 全般としては、自由度はそう高くないんですが、一部国庫補助制度がなくなって自治体として自由にできるものがございますので、こういうものについては成果目標をそれぞれ明瞭に示して、目標に達したものは来年度も予算の量を増やす、達成しないものは減らしたり落としてしまうと、こういう方式です。成果連動型予算のトライアル、試行をやります。

 それから、経費節減等の工夫ということで、いろんな組織を見直したり、負担金を徴収したり、印刷物の広告掲載など、自由度を高めて工夫をしたいというものでありまして、これは資料8にその例が書いてございますので、後ほどまたご覧いただきたいと思います。

 それから、県民、市町、民間団体との協働ということを書いてございます。特に、市町村の合併の進展によりまして、35の市町村が17の市町になります。これから市町との連携が重要でありますし、予算の多くは制度上、これが市の事業だ、これが県の事業だとはっきり決まっていないものが多いわけでありまして、いかに重複をなくし協力をするか。あるいは、特にまちづくりなどはそういうことが言えると思いますので、市・町・県の連携、力を合わせて仕事を進めるということが重要でありますので、これは予算そのものの問題もありますが、予算の執行上の問題です。こういうことにこれまで以上に配慮をし、お互いに協力していくということを念頭に置きたいと思います。

 それから8ページありますが、官から民へということで、民間の力というのは、もちろん法令上のいろんな遵守というのは重要でありますけれども、やりたいと思います。ここに例が書いてございますが、県民との協働ということでは、元気高齢者の子育て・介護のボランティア活動を応援する。それぞれ該当の資料のページが、予算の、これは資料3に入っております主要事業のページであろうかと思いますので、そういうところをまた後ほどご覧いただきたいというふうに思っております。

 それから住民参加型公募債、これは北陸新幹線のボンドでありますが、昨年も発行いたしました。それから、今申し上げました市町村との協働、中心市街地、子供の安心・安全の対策。それから民間との関係では、県立病院におけるPFIを活用した立体駐車場の整備。それから歯の健診については、食品メーカーのロッテと連携してキシリトールというのを活用した虫歯予防対策を進める。こういうことも入れたいと思います。

 今後の方向としては、いろいろな民間企業と我々行政、これは全国的な企業も重要だと、そういう方向もより強める必要があるだろうと思います。

 それから職員提案型ゼロ予算。ゼロ予算というのは、予算を使わない予算外事業と、日本語で言うとそういうことになるかもしれませんが、こういう努力をしたいと思います。すべて何でも予算で解決しよう、予算がついたら仕事ができたと、こういうことではいかんわけでありますので、ゼロ予算事業を行いたいということで、9ページのところに書いてございますが、観光と連携した有料道路の利用の促進、それから温暖化ストップ県民運動、あるいは県立図書館サービスの向上。

 これは、例えば中高校生向けの新着の図書リストを学校にメール配信して、できるだけ子供たちに読んでもらうと。県立図書館サービス向上事業です。あるいは、ジョブカフェなどを図書館を会場にするとか、いろんなアイデアが出ておりますので、そんなことを進めたいと思います。これは65ページに具体的に書いてあると思います。

 それから、政策形成過程からの県民参加ということで、予算編成過程への県民参加、女性会議、いろんな集会などから直接いただいたものをこちらにいろいろ生かしたいということで書いてあります。もちろん基本的には県議会のご議論でいろんなご提案やアイデアをいただいておりますので、そういうものは予算の中にすべて生きておりますので、その説明は特に、当然のこととして書いてありませんが、そういうことであります。

 冒頭のお話はそういうことでありますが、資料ナンバーの1をご覧いただきますと、予算案の概要の計数が書いてございますが、一般会計、特別会計、企業会計合わせて5,440億円余でありまして、一般会計についてはマイナス0.8%ということであります。そういうことでありまして、大体、地方財政計画の(マイナス)0.7%とほぼ同じであります。8年ずっとマイナスになっております。

 それから、行財政構造改革プログラムの関係は資料ナンバー7に入ってございますので、この数字についてもご覧おき願いたいと思いますが、結局は、11ページのところにも表が載っておりますが、県の貯金残高が、計画が100億円でありましたのを250億円に18年度の予算で確保いたしておりますので、貯金を割合残しながら必要な支出を行ったとこういうことであります。

 また、地方債の依存度、借金依存度については9.5%ということでございますので、目標の10%以内には抑えることができた。

 それから、経常収支比率という独特の概念があるんですが、これはどうしても要る経費を分子にして、自分で自由になる税金や交付税を分母にして割り返すとこういう数字が出まして、財政の硬直度を表します。低いほうが自由になるわけでありますが、これが、95%以下で抑えようということでしたが、93%になっているということであります。

 それから、起債の制限比率についても15%以内にとどまっております。

 それから、プライマリーバランス、つまり借金をして返すわけですが、借金をしたものが皆返すお金に回っているのではプライマリーバランスはマイナスでありますが、これが黒字に引き続きなっているという状況でございまして、4年間、200億円の財源を確保し、厳しい中であるけれども、財政の健全化を何とか維持しようということについては確保できているかなと思っております。

 12ページに参りますが、この結果、平成15年度、知事就任の際の6月補正予算から平成18年度、今回の当初予算までで、いろいろ財政改革、またいろんな工夫をして217億円の財源を確保したわけでありまして、マニフェストでは200億円の予算を確保してやろうということでありましたが、少しお金を余分に使わせていただいて、かつ、財政は問題なかったかなという状況になっておりまして、概ねマニフェストどおりであると、こんな格好になっております。

 それから13ページについては、特に経済の活性化というお話、つまり9項目の重点課題の冒頭の項目でありますが、第1の項目のご説明に入りたいと思います。

 「挑戦(チャレンジ)ふくい」の推進ということで、計画をつくりまして経済の活性化を進めておりましたが、いろんな面で改善傾向が続いております。先ほどの資料9の3ページ目でありますが、有効求人倍率、失業率、高校生就職内定率、いろんな出荷額、企業誘致等々、大体いい傾向にあるかなと思っておるものであります。

 13ページの下のほうでありますが、18年度当初予算では、資料ナンバー4に別途、産業関係の予算の一覧、政策の一覧が別書きでつくってありますが、「挑戦(チャレンジ)ふくい」に基づきまして事業規模で約143億円、これは5ページの一番下の数字でありますが、17年度130億円でありますので、現時点で140億円を確保しております。特に産力強化、あるいはサービス業を中心に事業の重点化などを図っております。

 それから、観光誘致につきましてはご覧のとおりいろんなことが書いてございますが、観光プロデューサーを中心にターゲットを絞った施策を進めておりますし、行政主導から県の観光連盟、民間を中心に観光誘客へと方針を転換しております。それぞれ市町村においても、このところいろいろ協議をしながら、それぞれの地域の観光地の振興の方向性が徐々に出てきていると思っておりますが、その方向を強めたいと思います。

 なお、昨年9月の補正予算で措置しました債務負担行為に基づき、本年の春・夏の観光シーズンプランが近く発売される予定であります。従来は、18年度の予算を組んで、春の事業をやるには間に合わなくて、大体、春・夏というのは少し手薄になっておったんですが、債務負担ということでありますので、17年の補正の措置によって18年度の初めの事業ができると、こんなことになりましたので、そういう充実を図りたいと思います。

 なお、来年度については、民宿、エコ・グリーンツーリズム、それから伝統工芸品産業と観光を結びつけた仕事を進めてまいりたいと思います。

 それから15ページの中ほど、団塊の世代、フリーター・ニート対策でありまして、特に団塊の世代対策については、そば打ち、あるいは陶芸というのが団塊の世代の特に男性の関心が深い、いろいろな楽しみだとよく言われますし、農業も重要でありますので、そういうものを含めた、福井にはみんなこういうものが揃っておりますので、進めたいと思います。

 それから16ページはフリーター・ニート対策でありまして、いろんな協議会なども設置しながら強化をします。

 それからエネルギー研究開発拠点化計画については、昨年11月に推進会議を設置しまして、18年度の推進方針を決定いたしておりますので、それに従って仕事を進めます。先般も国際会議などが福井でございましたが、そうしたことについても努めてまいらなければなりませんし、文科省から19億円余りの関連予算や、あるいは経産省から交付金などもいただいておるわけでございますので、17ページの下のほうに書いてございますが、そういうものを活用しながら進めたいと考えます。

 18ページは農林水産業の振興ということでありまして、特に今後は生産額など数値目標あるいは期限を明瞭にして農業を進める必要があると考えております。特に農業者の育成、担い手の育成については、来年度、19年度から一定の企業的な経営体に対してのみ国の助成金が支給されるということでございますので、これに合わせまして、現在は大体県の農地の4分の1がこういう経営体になっておりますが、これを20年には半分に増やすと。倍増ですね。そういうことで認定農業者を増やしたり、集落営農組織をより強化する、団体数を増やすと。この中ほどに24(%)が52(%)と書いてありますが、大体4分の1を2分の1にしていくと、こういう努力を強めたいと考えます。

 また、福井米の販売、お米ですね。これについては、質的な向上を図るためにコシヒカリあるいはイクヒカリを重視してまいります。

 19ページでございますが、園芸品目の生産拡大でありまして、平成16年の本県の園芸品生産額は100億円余りでありますが、その約9割がスイカ、ウメ、ラッキョウ、スイセンなどでありますので、それぞれの品目について、ここには個別には書いてありませんが、生産目標、例えばスイセンが今5,000万であるとすると、平成22年にはこれを2億円にすると、そういうような数値を具体的に設けまして、それに従ってハウスを増やしたりいろいろな努力をする。そういう目標がこれまでなかったものですから、そういうことで活性化を図ると同時に、どれぐらい進んだか進まないかというのをわかりやすく農家の人にも見てもらわなければならないだろうと、こういう作戦でまいりたいと思います。

 それから、特に坂井北部丘陵については本県の園芸の4分の1を占めまして大事な地域でございますので、これまでは坂井北部丘陵ということで何となくその場所を指しておったんですが、その地域ごと、エリアごとに実態を分析し、それぞれの畑で何がどう作られているかというのをはっきりしながら団地化を図ったり評価をすると、こんな方針で個別具体にこの地域を重視しながらやりたいと思います。

 あとは、地産地消の野菜の販売促進であります。

 それから20ページの下のほうは全国植樹祭でありまして、平成21年に第60回、節目の全国植樹祭が行われまして、誘致をいたしましたので、単に従来型の植樹祭ということではなくて、これを契機に、森林や環境や、あるいは森や林や川や海を全体としてとらえると、そういうことで基本構想をつくりたいと思います。いろんなまちづくりにもつなげなければならないだろうと思うものであります。

 21ページからは少子化対策ということになります。

 3つ目の項目ですが、本県独自の少子化対策を積極的に推進するということであります。既に福井県は全国的に、予算面でも、あるいは実態面でも先行的な県でありますが、特に子供を3人以上持ってほしいというメッセージを強力に押し出していくということで、「福井3人っ子応援プロジェクト」ということでやりたいと思います。具体的には、3人目以降のお子さんについて、3歳に達するまで、生まれる以前の妊婦健診費用から生まれてからの医療費、保育料等を原則無料ということで、経済負担を軽減しようと。

 22ページに、現在ございます全国的に先駆けてやっておりますいろいろな制度に加えて、医療費などもそうなんですが、このシャドーがかかった部分について、今回新たに3人目の子供たちへの応援をしたいと思っておりまして、下のスターマークといいますか、※印のついたところに標準家庭の軽減額が書いてございますので、ご参考にしていただきたいと思います。不妊治療についても支援をします。これによりますと、年間5万円から8万円の経費が無料になりますのと、3人目の出産の妊婦健診自己負担分7~8万円も無料になるだろうと、こういう計算になると思います。

 それから22ページの下でありますが、これは生まれる前の話でありまして、縁結びであります。出会いの機会ということでいろいろやりたいと思いますし、産婦人科医の協力も得て、女性だけではないと思うんですが、いろんな、この文書に書いてあるようなことであります。

 子育て支援、これは400人の子育てマイスターを福井県としては全国に先駆けてつくりましたので、より活動をしていただこうと。

 それから23ページの下のフレンドリー企業は、子育て支援の企業を増やし、そうすることによって企業経営の足かせにならないように応援していこうということであります。

 なお、3月末、25日には猪口内閣府特命担当大臣がブロック会議として来ていただくことになりましたので、大臣、また近畿ブロックの知事らと忌憚のない意見交換をこの福井県でやらせてもらいます。

 それから24ページは健康長寿。「なぜか長寿。」ということでありますが、引き続きこのキャッチコピーを継続いたしたいと思いまして、「なぜか」をさらに究明すると同時に、健康寿命、これについてはアンチエイジング(抗加齢)プロジェクト、あとは片仮名でいろいろ書いてございますが、こういうお腹の出具合でいろいろわかるようでありますので、こういうようないろいろなことをやりたいと思います。また、虫歯の対策ですね。

 さらには、25ページの新しい介護保険制度への対応。これはいろいろ具体的な、実務的な事業になります。

 食育の推進、養護・栄養教諭の強化ですね。食育先進県として努力したいと思います。

 26ページのがん検診・がん治療については、受診率の向上、陽子線がん治療施設の21年度完成に向けての設計、県内各主要病院のネットワーク、こうしたことを進めてまいりたいと考えます。

 それから人づくりでありまして、子供教育の充実であります。小人数学級をマニフェストで約束をいたしましたが、来年4月には中学1年生が30人学級編制になりますし、小学6年と中学2・3年については36人学級編制になると思います。それぞれ地域で応用を働かせて、スムーズな学校運営に努めなければなりません。

 それから生徒の学力向上でありますが、大学入試センターで例をとりますと、3教科平均で、本年度は全国5位、5教科で15位、英語リスニングは全国第1位ということで、これだけで物事を判断しちゃいかんと思いますが、成果も上がっておりますので、引き続き強化をしたいと思っております。

 何といっても、学校の先生が魅力的で、おもしろく、そして教え方がうまいということが学校の基本であると私は思いますので、そうしたことを先生たちと力を合わせて進めたいと思います。

 それから28ページは中高一貫教育の進行状況が書いてございますし、28ページの下は県立大学の充実、19年4月開校を目指して、公立大学法人化としての開校でありますが、そういうことであります。そして、いろんなプログラムの充実も図りたいと思います。

 29ページは安全・安心でありまして、3万人作戦、実際はもう4万人近くのボランティアがあるんですが、そういう協力を得て、引き続き福井県で、最近も悲惨な事故が起きておりますが、これは、家庭教育、いろんなことがございますけれども、総力を挙げて努めてまいりたいと考えます。

 なお、29ページの下は治安向上でありまして、県警と全国で先駆けて行いました治安回復プログラムの成果が上がっておりまして、刑法犯認知件数、3年連続で減少し、その中の特定の年には全国一減少したと思います。それから検挙率についても、平成17年は全国唯一50%を超える県になっておるということであります。

 なお、今回新たに「福井治安回復プログラム2006」、実際は治安回復というよりも治安向上と言ったほうがいいかもしれませんが、そういうプログラムを策定いたしまして、県民が治安回復の成果を実感できる体感治安といいますか、あるいは実感治安といいますか、こういうことの向上を目指したいと思いまして、プログラムの内容はあす公表をさせていただきたいと思っております。

なお、迷惑行為規制等については、条例を出しまして、いろいろ問題が少なくなるように考えたいと思います。

 それから30ページから下のほうが地域防災対策。ネットワーク、ITなどを活用した迅速な対応ができるように。また、31ページは雪害対策でありまして、あす県防災会議を開きますが、いろんな除雪対策の強化を考えたいと思います。

 32ページは交通安全対策で、「3S運動」をやっておりますが、特に、スロー、スピードダウンの定着。さらには、福井豪雨対策は平成20年までの期限のついております激特事業について、予定に従って進めることが書いてございます。

 高速交通体系については、新幹線あるいは高速道路については、ご覧のとおり、方針に基づき進めたいと思いますが、特に高速道路については、新会社による方式が決まりましたので、1年でも早くこうした事業ができるように努力してまいらなければならないと思います。

 それから34ページのまちづくりでありますが、これは特に市町村との連携が何よりも重要でありますので、予算面あるいは実態面の連携・協力、こうしたことをこれまで以上に努力してまいりたいと考えております。

なお、19年春の開館に向けて、手寄地区の都市型複合施設、18年度には保留床を取得し、多目的ホールの整備をいたします。また、商業組合のほうでは、1階から3階までの商業ゾーンのテナント募集を開始したところであります。

 35ページは敦賀でありまして、この秋、敦賀までの新快速の乗入れを契機といたしまして支援チームを設けておりますが、これによって、スムーズに受け入れ、また観光などの、さらにはまちづくりなどが進むようにやりたいと思います。あす21日にチーム会議で中間的なプロジェクトのまとめを行いたいと思いますので、その後、全体の詳しい説明をする予定にさせていただきたいと思います。

 それから36ページは歴史的遺産、自然保全・活用でありまして、伝統民家の保存・活用というのを重視してまいりたいと思っておりまして、2月議会に、条例も、全国的にこういう条例は珍しいんだと、初めてと書いてあります。珍しいと思いますので、積極的に進めたいと思います。

 丸岡城とともに、日本100名城に選定された一乗谷朝倉氏遺跡の山城の発掘調査にも着手いたしますし、本年が、福井初代藩主、結城秀康公が築城してちょうど400年ということでありますので、福井城のいろんなライトアップ、あるいは、中央公園と福井城趾を結ぶ「御廊下橋」。昔は屋根と廊下状になっておったということでありますので、その調査・復元の準備をいたします。

 景観対策については、景観計画、永平寺などを中心に行いますし、屋外広告物の合理的な規制について、見直しを進めたいと思っております。

 三方五湖については、ラムサール条約、湿地に絡むいろんな仕事があります。

 最後が文化あるいはブランドの問題でありますけれども、昨年、国民文化祭がございましたので、これを契機にいろいろなことをやらなければなりません。

 39ページに書いてありますが、身近にコンサートや美術品などを見たり楽しめるということがこれから大事だと思いますので、美術館に行かなくても済むようなものについては、まちかどギャラリー、ハーモニー、それから県下全域の県民総合文化祭を開催することが重要だと思います。

 それから特に、さらに大事なことは、子供たちですね。福井県民の子供たちが本物の芸術文化を鑑賞・体験できるように、県立音楽堂における「子供鑑賞シート」4,000席、それから「児童・園児向けのコンサート」2万人、あるいは出張演奏会、芸術鑑賞ということで、小学生を中心に、延べ5万5,000人の子供たちに、本年、音楽などをやってもらう。大体、どんなお子さんも、小・中・高を入れると、2年間には必ず何か経験してもらうと。で、よかったら、お母さん、お父さんと行ってもらうとか、そんなことで機会を飛躍的に増やしたいと思います。特に嶺南、嶺北の格差がないように努力したいと思っております。そのためには演奏家にご協力願わんといかんですし、多少、子供たちですので、いろいろ鑑賞のときの環境の問題がありますが、あまりそういうことを気にしないで、まず楽しんでもらうということが大事かなと。易しい曲なども弾いてもらって。そんなふうに思っております。

 それから文化財の公開。40ページにはいろんなことが書いてございますが、「ふるさと文学コーナー」を県立図書館の中にさらに強化、整備したいと。ふるさと出身の作家のご協力も得てこれを進めたいと思います。

 それから、県立図書館で借りた本を、市町村の図書館でこれまでは返却ができなかったんですが、返却ができるようにしたいと思っています。

 白山を中心にしたいろいろな歴史的な研究あるいは交流というんでしょうか、これは石川、福井両知事で話をしておりますし、もともと白山信仰というのは福井県、越前、越の国から始まったものでありますので、そうしたことで長い事業になるかもしれませんが、進めてまいりたいと思います。

 最後にブランドの話になりますが、今回「茶の本」など、3部作を購入させていただいたところでございますが、これを契機に、美術、外国語、お茶などを中心に、天心先生などのいろんな業績も踏まえてPR、発信をしたいと思います。平成24年には生誕150周年、それから、25年が没100周年ということに当たりますので、大体これから5年ないし10年近くこうした事柄が継続できるかなと思っております。

なお、来年は継体天皇即位1500年でありますので、いろんな準備なども進めなければなりません。

 恐竜については、世界的な博物館でありますが、なお十分に活用し切れていない部分がありますので、これはしっかり仕事を進めるということであります。

 最後、42ページでありますが、「考福学(こうふくがく)運動」ということでありまして、本県にはすばらしいいろんなものがありますけれども、我々自身もそのことをよく意識していないと。また、外に向かって十分お話もし切れていないというところがございますので、子供から大人まで、県民一人ひとりが福井の文化、産業、自然、歴史など、これは実は福井で生まれたんだ、これは実は福井のものですよということを、キャッチコピーといいますか、言葉にして、いろいろ考福学運動を進めてまいりたいと思いますので、「実は福井」ということでいろいろ話を進めなければならないだろうと。最後には、「実は」と言わなくて済むようにしなければならないだろうと思います。

 なお、市町村の合併、またいろんな経済環境、20世紀も終了して21世紀でありますが、地域主権の中には、地名の由来、祭り、行事、方言、食等々、今当たり前だと思っていることが、ほうっておきますと、長い年月の間に徐々に忘れ去られてしまうということがありますので、「平成ふくい風土記」──仮称であります──の作成に着手したいと思っております。

 大体以上であります。

【司会】

 発表は以上でございます。それでは、質問をお受けしたいと思います。

 まず、幹事社のほうから質問をしていただきまして、その後、各社、適宜お願いいたします。

【記者】

 今回、任期中では最後の本格予算になるんですが、一番苦労なさったところはどの辺というふうに考えていらっしゃるかと、あと、一言で言うと、今回の予算というのはどういう予算だというふうに位置付けられていますか。

【知事】

 苦労というのは3年間の話ですか。この予算の?

【記者】

 両方を含めてで結構なんですけども。

【知事】

 やはり経済とか雇用の回復、活性化というのをいかに実現するかというのがベースにございましたので、これがないとなかなか元気が出ませんので、それに対して、冒頭、当初から努力をしたと思います。それについては、幸い、我々の努力、民間の頑張り、国全体のいろんなことと相まって方向性が出ているかなと思っております。

 もう1つは、最後にちょっと申し上げるのを忘れましたが、福井県民の自信とか誇りのためのいろんなプロジェクト、これは教育にも深く関わりますし、いつも申し上げております子供の安全・安心、子供の教育、子供たちに福井の文化を知ってもらいたいとか、歴史を知ってもらいたいというふうに、大体そういうことで私は申し上げてきたと思いますが、そこの問題ですね。子供の子育て、福井県民一体になってほしいと。福井に生まれてよかった、福井に生まれて他の地域より以上のいろんな環境や教育を受けていると、こういうことを努力したいと思ったところです。それが2点目。

 1つと言われて何点目と悪いんですが、最後に、新幹線とかそういう、これも基本的には、こういうものは方向付けが出ないと、いろんなものを言っても空論になりますので、そういう総合的なインフラ、これを何としても県民挙げて確保するということであるというふうに思います。

【記者】

 なかなか一言で、例えば今回の予算を……。

【知事】

 三言やね。一言で言うと、「自信と誇り」を培いたいと、に結びつけると。「固めの年の予算」と。かつ、予算だけでやるということを先しないということなんです。予算外のことがこれから大事になると思います。いつでも何かやらないかんときには絶えず動き出すと。予算がないからとか、来年予算をせないかんとか、そういう発想は絶対とらないと。何かあったらすぐ動き出すと、そういうふうな覚悟で職員一丸となって取り組むということにしたいと思います。

【記者】

 そういう意味では、0.8%減ということなんですけども、我々マスコミはすぐにレッテルを張りたがるので、プラスなら積極型、マイナスなら緊縮型と、ぺたっと張りたがるんですけど、そういう意味では、緊縮型という言葉は、知事は当たらないと……。

【知事】

 当たらないですね。かつ、4年の全体のマニフェストに従ってどうだということを見ておりますので、それの中で、全体的に積極性と成果が上がることが重要かなと思っているんです。アウトカムというんですか、それが重要かなと。

【記者】

 固めの年というお話があって、新規といいますか、拡充事業を見ましても、健康長寿であるとか、知事が掲げられている政策が盛り込まれていると思うんですけども、例えば安全・安心なんかでも非常に充実していますけれども、知事が就任して、ここ一、二年、国内景気全体が回復している中で、そういう意味では、安全・安心の問題とか健康長寿とか、そういう問題により軸足をシフトできたというお考えはありますか。例えば、経済政策なんかは比較的新規よりも拡充に重点を置いているような気がするんですけども、やはり国内景気の回復ということで、ひとつ経済活性化に向けた足かせみたいなものが、就任以来、後半になってとれたというようなお考えはありますか。

【知事】

 特に、雇用や失業率があまり回復しないとか、そういうことであれば、どうしてもそちらに関心が向きますし、足が引っ張られてしまうということがありますが、幸いにしていろいろ施策の効果もあったのかとは思うんですが、いろんな方面に関心を向けて、上へ伸びていこうという状況になっていると思いますので、そういうことがいいんじゃないかと思っております。ちょっと答えが違いますかね。

【記者】

 そういう意味では、繰り返しになりますけども、安全・安心とか、そういう分野に取り組みやすい状況というか、環境にあったということでよろしいんでしょうかね。

【知事】

 特に経済の回復、それは経済面、生活面の話。安全・安心というのは、心といいますか、日々の生活の基本ですね。両方ありまして、互いに影響し合うんですね。景気が悪いと不安定な要素になりますから、お互いに相乗効果を上げているかなとは思うんですね、福井県としては。ですから、こういう世の中ですから、何が起こるかわからない世の中ですので、絶えず注意をしながら、みんなで力を合わせていろんな問題に、安全・安心の問題に取り組む必要があるかなと思います。

 水害とか大雪とかいろんなことが現にありましたし、日々のいろんな事件も、いつでも発生するわけでありますので、こんなふうなことを念頭に置いて仕事をしなきゃならないだろうと思います。

【記者】

 今、景気回復でというお話があったんですけども、税収というところから見ると、地財計画の示す数字に比べれば、福井県の場合は、まだ県税収入の伸びがそう大きくないですし、例えば法人二税ですと5%で、回復はしていても全国傾向ほど伸びていないという中で、そのあたり、産業構造という面もあるんでしょうけども、それをもっと伸ばして、あと財政構造を良くしていくというところまでいく点が必要なんでしょうし、その辺、どうお考えなのかというのが1点と、それからもう1つ、行財プロでいろいろ改革に取り組まれて、基金残高が100億円のところを予定よりもっと多くて250億円残せるということですけども、いずれにしろ、借金、貯金を崩しながらという計画があまり下のほうまで行かなかったというだけで、なかなか積み増していくという構造転換をしようと思うと、まだ、これからいろんなことをやらないといけないと思うんですけども、そのあたりはどうお考えになっているのかという、この2点をお願いします。

【知事】

 特に、景気はある程度良くなっておりますので、産業の、次の産業、新しい産業、先ほど、若干、ご説明は十分でなかったかもしれませんが、そういう方向と、企業誘致も今進めておりますので、そういう充実、そういう方向を強めなければなりません。税収は、特に技術的な制度的な要素としては分割基準とありまして、特にこれは事業税に関係しているんですが、特に原子力関係は、例えば北陸、ある地域で原子力発電所が稼働すると、分割基準としてはそちらにウエートがかかるようなことがありますので、短期的に、福井県の実勢よりも税収が、シェアが少なくなるようなことがありますので、そういうことは何年かすると解消はすると思いますが、本年は特にその影響が何か大きかったように思いますね。あれは、それを除くとどれくらい伸びているんですかね、税収は。

【財務企画課長】

 除くと7.5%の増加の……。法人二税についても5%が7.5%の増加になります。

【知事】

 制度的要因がちょっと働くようなところがありますので。これは今年度の特殊要因でしょうね。税収の実態が低いわけではないんですけどね。

 あと何でしたかね。あとは……。

【記者】

 積み増していく……。

【知事】

 ああ、基金ですね。まだまだ財政状況きついですから、できるだけ財政構造を良くしていかないけませんので、そういうことにもお金を全部投入はしていないと。できるだけ基金を増やすというふうにしているということです。まだ行政改革も、これから集中改革プランということで進めなければなりませんので、そういう努力をしたいと思います。

【記者】

 全般的には、財政状況というのはどういう状況にあると評価されていますか。地方財政計画どおりとは言いながら、平成6年ぐらいの水準まで規模が落ちていると……。

【知事】

 資料7のこの状態ですね、基本的には。

【記者】

 総括して、知事として、今の財政状況をどう……。

【知事】

 厳しいけれども少しずつ良くなっているというか、少し良くなっていると、そういう状況ですね。少しずつ良くなりつつあるということ。

【記者】

 改善の兆し?

【知事】

 改善とまでは言えないかもしれないけど。総務部長、どうですか。

【総務部長】

 厳しい中でも工夫しながらやっているということでしょうね。財政規模は、おっしゃるように、平成6年ぐらいの水準までなっていますけど、そういう意味で今のソフト事業とか少子化対策とか工夫していますので。

【記者】

 そういった財政が厳しい中で、漸次、8年連続でマイナスという形で、まず財政規模を縮減しながら何とか財政均衡を保とうという考え方だと思うんですけれども、これはやはり今後もまだ順次財政規模を縮小していく方向でせざるを得ないと。

【知事】

 ちょっと今は分かれ目かもしらんですね。来年度以降どういうふうになるか。

【記者】

 先ほど答えておられたように、いわゆる幾らか積み増し、最終的には基金を積み増すという状況にならないと、実質的な再建という形にならないと思うんですけども。

【知事】

 日本のいろんな経済とか財政の状況を見ますと、大体15年単位ぐらいで財政のシステム、いわゆる減税、増税のシステムが、サイクルが回ってきているんですね。ですから、これから、どういう時期になるか。まだまだ行政改革なり財政再建というのが不十分だという意見が一方であります。そうした中で、ようやく景気のほうが伸びてきて、GDPも伸びている、伸びつつあるという中で、このかじ取りを国家としてもどう取るかというのがあると思います。あまりそこを楽観的にやると、また間違うだろうというふうに思っております。

【記者】

 景気回復による税収増および政府主導での増税、こういった部分が将来的には大分見込めるという……。

【知事】

 そんなことを見込んではおりませんけれども、我々としては、なお改革を進めなければならないだろうと。体を軽くしておかないといかんですね。丈夫にしておかないといかんと。

【記者】

 もう、企業でいうとリストラが済んで、あとはもう……。

【知事】

 いやいや、まだそんなことはない。そこまでいっていないです。行政と企業は、比較はちょっとしにくい部分があるんですがね。

【記者】

 中間評価をもとに予算編成をされたということで、幾つか挙げられていますけれども、4年間でのマニフェストの実現に向けて、特に中間評価をもとに、どんな点に配慮して編成したというのを、具体的に幾つか重点を置いた……。

【知事】

 特に6ページで幾つか申し上げたところでありますが……。

【記者】

 その中の特に重点というものを1つ挙げていただくと。

【知事】

 どういうふうに言ったらいいかな。重点と言われるとなかなか難しいね。全体的なものなものですから。特にアウトカムというか、それを重視したんですけどね。それで個々のプロジェクトで指摘した事項を、それに従って実行しないといかんだろうというのがここに書いてございまして、指摘事項って何かあるかな。どんなやったかな。

 特に農業について、収益性とか目標性というのをはっきり出していったというのが、農業をこれから一生懸命応援する、福井の大事な産業ですから、そういうのは1つ柱としてあるというふうに思います。

 あと、特に子育てについて市町村と連携しなければならないというのがありましたね。これから、県は県だ、市町村は市町村だ、民間は民間だと、何となくそれぞれがいいことだと思ってやっていても、一緒にやらないと、無駄があったり、現場ではみんな同じですから、どっちから話が来ようとね。そういうようなことに注意をしたと思っています。

【司会】

 ほかございますか。

【記者】

 予算編成で、編成過程からの県民の参加ということなんですが、三重県の前知事の北川さんが、予算編成の編成過程からすべてオープンにして県民に見せるということを提唱されて、実行されたということで、福井県においても、今後、予算編成の段階から何らかの形で、例えばインターネットなんかを使ってオープンにして、どういうふうな段階でどういう事業が今編成過程にのっているんだというようなことを県民に公開、提示、開示されるような、そういうような事業というのは……。

【知事】

 9ページでもご説明しましたけれども、これはかなり試行錯誤が要りまして、最初はやはりわかりやすく、いい事業でご提示をしないと、なかなかうまい具合にご意見がかみ合わないところがありますので、これは徐々にそういう方向を強める必要があると思います。だんだんわかってもらって、より複雑なというと変な言い方になるかもしれませんが、全体性のある事業ということで、そういうふうに思っております。

 もちろん、県議会などとのいろんな関係もございまして、議会代表制の議論がございますから、その中でそういうことを生かしていくということかと思っております。

【記者】

 予算とは直接関係ないかもしれないですけれども、実は敦賀の民間最終処分場のことなんですけれども……。

【知事】

 別立てやね。別立ての話やね。

【記者】

 別立ての話ですみません。ちょっと1つお聞きしたいんですけれども、産廃特措法なんですが、今、実施計画をつくっていると思うんですけども、申請というのはいつ頃になるんでしょうか。

【知事】

 できるだけ努力している最中なんですが。

【記者】

 あと、適用の、環境省と協議していると思うんですけれども、適用の見通しは、手ごたえといいますか、それは。

【知事】

 まだちょっとはっきりしません。

【司会】

 時間も参りましたので、この辺で記者会見を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。

【知事】

 では、どうかよろしくお願いします。

── 了 ──

 

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