知事記者会見の概要(平成31年2月8日(金))

最終更新日 2019年2月9日ページID 040807

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平成31年2月8日(金曜日)
10:30~11:50
県庁 特別会議室

H31.2.8知事写真
 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

【知事】  

 本日は、平成31年度当初予算案、原子力災害制圧道路の年度内の供用開始、年縞等に関する国際連携機関の設立について申し上げます。

 予算関連の資料については、資料№1-1から1-5までありますので、随時ご参照願いたいと思います。

〔資料:予算案の概要(31年度当初30年度2月補正)、主要事業の概要主要事業(施策別・予算額一覧)発表要旨

 配付資料1-5の1ページをご覧ください。

 来年度の当初予算につきましては、年度当初に統一地方選挙が行われますので、いわゆる骨格予算になります。しかし、これまで進めてきた北陸新幹線など高速交通体系については、その整備が遅れてはなりませんし、財源もそうした用意があるわけですので、当然、継続的に予算化をいたします。

 それから、「いちほまれ」のブランド化などの重要プロジェクトについても今年度から継続して進めておりますので、継続的な予算を計上します。

 また、福祉・医療・教育などについても基本となる予算が根っこにあります。そういうものをベースに、さらに付加して執行しなければならないもの、つまり年度当初から実施すべき事業や人口減少対策など国の新たな制度に対応し、速やかに着手すべき事業については必要な予算を計上しています。

 それから、道路、河川など社会基盤の整備は、通常ですと当初予算において10割計上するところを補助事業が7割、県単事業が5割の計上としておりますが、そういう中にも重要な事業があるわけです。また、国の今年度の第2次補正予算に対応した国土強靱化対策の事業も計上しています。

 次に、2ページをご覧ください。

一般会計の予算規模は4,633億円であり、平成30年度当初予算に比べ、157億円、3.3%の減であります。これは、骨格予算による影響ですが、4年前の27年度が4,590億円、23年度が4,668億円とほぼ同規模となっています。

 新たな施策に基づく新規事業については、6月補正予算によって計上し、骨格予算に対して肉付けを行うことになります。過去の実績では300億円程度を6月補正予算において肉付けしています。

 なお、このような予算を計上していますと、6月補正予算ではこういうことをしないといけないという継続的な姿がある程度見えてきますので、今日は可能な限りそういうこともお話しできればと思います。具体的には6月になるということであります。

 

 次に、3ページです。

 1つ目の分類である「高速交通体系の整備促進」について申し上げます。

 まず、「北陸新幹線建設事業」であります。

 北陸新幹線金沢・敦賀間については、来年度の政府予算案において事業費2,638億円が計上されています。このうち県内区間の事業費は今年度に比べますと約4割増、1,729億円が予定されています。整備財源はJRからの貸付料を差し引き、残りを国と県が2対1の割合で負担することとしており、負担額として288億円を計上しています。

 現在、金沢・敦賀間の工事はピークであり、来年度は九頭竜川の橋梁工事や新北陸トンネルなどの工事が進められるとともに、レールの搬入や溶接なども始まります。

 新幹線は4年後に開業いたしますが、開業1年前には試験走行が始まりますので、3年後には県内を新幹線が通るというような姿にほぼなるということで今進めていると、このようにご理解をいただきたいと思います。

 それから、高規格道路についても新幹線と同じように継続して進めるということです。4ページの「高規格道路整備事業」であります。

 中部縦貫自動車道の大野油坂道路については、用地取得を今年度から本格化しており、大野・大野東間の用地取得が進み、事業全体の土地取得率が9割を超えています。来年度は早期全線開通を目指し、荒島第2トンネルや新長野トンネルなどの工事を進めることとしています。県の予算としては今年度に比べ約30億円、7割増の約75億円を予定しています。これは、国直轄事業ですので、約75億円というのは県の負担分だけを載せているということです。実際はこれに国費が入りますので、300億円近い事業になると思います。

 また、地域高規格道路である福井港丸岡インター連絡道路については、現在、約5割の用地を取得しており、2025年度の供用開始に向け、引き続き用地取得を進めていくための予算です。

 

 次に、2つ目の分類である「重要プロジェクト等の切れ目ない推進」について申し上げます。

 「いちほまれブランド化事業」であります。資料の5ページをご覧ください。

 「いちほまれ」については、首都圏や関西・中京圏を中心に全国へ販路を拡大し、最高の価格帯で販売されるなど好調なスタートを切ったところであります。「いちほまれ」の価格帯は4つございまして、価格が高いものから、有機JASが2,160円/㎏、無農薬・無化学肥料が1,425円/㎏、特別栽培米が900円/㎏、エコ栽培が690円/㎏ということです。これはいずれも魚沼産コシヒカリを何百円か上回っているということであります。

 ブランドは確立しつつありますが、栽培農家をしっかり支援し、品質を確保しながら、新年度、また再来年度を目途にブランドを確立した上で、その次の年度には、希望する農家がみんな「いちほまれ」を栽培できるという方向がこれからの戦略であると思っております。

 「いちほまれ」は品質はもちろんのこと、短稈といいまして丈が短いですから、台風などに割と強く栽培しやすいお米であります。

 来年度は、生産量を今年度の3,000トンから4,000トンに増やすとともに、販売店の数も今年度の820店から1,120店に拡大し、ブランド化をしっかりしたいと思います。また、「いちほまれコンシェルジェ(販売専門員)」を60名から90名に増員し、「いちほまれ」の良さをしっかり理解していただくと同時に、こだわり米を販売する店舗では販売のイベント、小型モニターを使ったCM放映などのPR活動を行い、最高価格帯での販売を継続し、トップブランドを目指したいと思います。

 次に、「県民衛星プロジェクト支援事業」についてであります。

 これまで、JAXA(宇宙航空研究開発機構)のロケットに県民衛星を搭載し、打ち上げることを目指してきましたが、目標としていた2020年度の打ち上げが確実な海外の商用ロケットに切り替えたところです。これにより、当初のスケジュールよりも約半年早い打ち上げが可能となったことから、県内企業は、衛星の製造や衛星データの利活用サービスの開発など、宇宙ビジネスにより早く着手できるようになると思っております。来年度はいよいよ衛星の製造に着手することになっており、打ち上げに向けた最終的な準備をしていきたいと思っております。

 なお、後ほどお話ししますが、10ページにスマート農業加速化実証プロジェクトを記載しています。無人操作のロボットトラクターや収量コンバイン、ドローンによる農薬散布などAI、ハイテク農業と相まって、宇宙から農地の様子を全部コンピューターで処理していくという時代に福井の農業もなっていくだろうと思います。

 次に、「国際北陸工芸サミット開催事業」であります。6ページをご覧ください。

 これは、国の文化関係の補助金なども受けて事業を実施するものであります。北陸の工芸の魅力を発信するため、文化庁と北陸3県が連携し、平成29年度から開催しております。29年度は富山県をメイン会場として開催されましたが、31年度は本県がメイン会場となります。具体的には9月21日から10月27日までの約1か月間、サンドーム福井において開催することになります。サミットでは工芸品の展示・販売や制作体験ができるブースを設置するほか、世界的なアーティストであるオランダのテオ・ヤンセン氏が制作した作品、これは越前和紙とコラボレーションしたもので、風力によって動きますが、この作品を展示します。

 次に、「『ジュラシック・ワールド』恐竜モニュメント設置事業」であります。

 昨年、恐竜博物館が映画「ジュラシック・ワールド 炎の王国」とタイアップした縁により、映画のプロモーション用に制作されたティラノサウルスのモニュメントを映画配給会社から本県が譲り受けることになりました。このモニュメントは映画に実際出てきたティラノサウルスを忠実に再現したものであり、高さ5m、長さ11mと福井駅前に設置してある長さ9.5mのフクイティタンより長いということであります。

 このモニュメントを恐竜博物館の敷地内に設置し、写真撮影などの新たな魅力スポットにしていきたいと思います。公開時期は、夏休み前の7月中旬を予定しております。

 なお、このモニュメントは、実際にはプロモーションで使用されなかったことから、日本ではこれが初公開となります。

 

 次に、3つ目の分類である「福祉・医療・教育の継続充実」について申し上げます。

 「保育士等お仕事サポート事業」であります。資料の7ページをご覧ください。

 現在、保育の現場では保育士が不足しており、長時間勤務や業務の多様化などにより、労働環境が悪化し、人材確保にも非常に苦労しているということであります。このため、私立の保育所、認定こども園において、園児と遊ぶ、寝かしつけを行うなど、保育士と一緒になって園児の世話をする「保育補助者」と、清掃、給食の配膳、後片付けなど「保育の周辺業務を行う職員」を雇用した場合の費用を支援することにより、保育士の負担を軽減し、働きやすい環境を整えるということであります。公立の保育所等の事業は各市町で行いますので、その応援を県も一緒にするということになります。

 次に、「福井県こども急患センター利用環境改善事業」であります。

 福井市城東に福井県こども急患センターがあります。平成23年4月に福井市が開設し、休日や夜間など時間外の子どもの診療に当たってまいりました。現在、年間の利用者は1万人を超えております。施設を福井市休日急患センターと共用していることから、待合室が非常に混雑し、休日に来院した親子が椅子に座れないなど不便をおかけすることが多くなっています。このため、こども急患センターをこの同じ建物の2階に移転し、休日急患センターは1階のフロア、こども急患センターは2階ということで、来院される皆様の利便性を向上させたいと考えています。

 このため、当初予算では設計費を計上し、病院の開設者である福井市を支援します。工事費が固まり次第、補正予算において工事費の予算措置を行い、来年の4月からの診療開始を可能にいたします。

 次に、8ページであります。

 教育の分野でありますが、「外国人児童生徒等支援事業」であります。

 県内の小中学校に通う外国人の児童・生徒は年々増加しており、越前市などを中心に今年度は400人近くが学校に在籍します。そのうち日本語指導が必要な児童・生徒は半分の200人を超えるということであります。このため、市町では、日常会話が難しい外国人の児童・生徒が在籍する学校に、日本語指導を行う支援員を独自に雇用し、配置をしています。しかし、人材不足や財政的な理由から、一人の支援員が複数の学校を掛け持ちするなど、増加する生徒数に追いつかないという状況が生じ始めました。

 このため、日本語を指導する支援員の配置や、日本語と外国語を自動翻訳する翻訳機の整備を行う市町に財政支援をし、きめ細やかな日本語指導を行うことができる体制を整えます。新年度の対象市町は越前市ということになると思います。

 次に、「次世代につなぐ美しい県立学校リノベーション事業」であります。

 県立の学校施設については、建築後30年以上経過した施設が全体の8割となっており、施設の老朽化が課題となっています。このまま老朽化が進めば、環境への影響や施設の耐用年数の低下が考えられます。このため、大規模改修工事を計画的に実施し、生徒の学習環境、生活環境を良くしたいと考えています。これは県議会でも随分議論がありまして、いろいろな工事を年度内に全部終えることが必要だということで、今回、予算措置を行うものであります。

 具体的には、校舎や体育館などの長寿命化工事とセットで、内窓の設置や壁断熱材の増設、体育館への送風機の設置などの暑さや寒さ対策を併せて行うわけであります。また、トイレの洋式化、多目的トイレ、照明のLED化など、バリアフリー、省エネも進めようということであります。来年度は2つの学校で4棟の大規模工事を実施するとともに、今後工事をするための設計を9校、9棟と大幅に増やし、再来年度以降に工事着手する学校を増やしてまいります。

 さらに、県立学校において、学習に不可欠となっているエアコンが古くなっており、更新などを順次行うことが必要でありますので、6月補正予算において検討していきたいと考えております。

 ただいま、学習環境の改善について申し上げましたが、1月28日の安倍首相の施政方針演説において、2020年4月の入学生から私立高等学校の授業料の無償化の範囲を拡充するという方針が示されております。

 現在、福井県では高校生の約3割が私立高校で学んでおり、教育、スポーツなどで頑張っていただいております。しかしながら、授業料については県立高校で実質無償化されている一方、私立高校の無償化は一部にとどまっています。本県としては、国の制度に上乗せをして無償化の範囲を拡大し、保護者の経済的負担の格差を解消することが必要かと思います。今後、統一地方選挙後に県議会と十分議論をしながら新しい制度を打ち出すことが必要だと思っております。

 生徒の皆さんは、どの学校に進学するかということをいろいろお考えでありましょうから、そうしたことを今の段階で考えているということを関連して申し上げたいと思います。

 

 次に、4つ目の分類である「国の新たな制度への迅速な対応」について申し上げます。9ページをご覧ください。

 「U・Iターン移住就職等支援事業」と「U・Iターン人材開拓事業」についてであります。

 現在、都市部への人口集中がなお加速し、都市部から地方への人の移動というのが全国的な課題であります。景気の拡大のほか、いろいろな不安定要素もあり、人手不足感が高まっておりますので、県外からの新たな移住者の増加が必要かと思います。

 具体的な制度内容としては、東京圏から県内へ移住した人に対し、県内の中小企業に就職した場合には移住支援金100万円、創業(会社を興す)した場合にはこの移住支援金に加えて最大300万円を支援する制度になります。この制度は、国の平成31年度当初予算において、地方創生交付金が約1,000億円あり、そのメニューとして創設されたものであります。国の制度では、地方へ戻って創業した場合の支援金は200万円が上限でありますが、本県では独自に100万円を増額し、300万円を上限とすることによって移住者の増加につなげたいと考えています。

 また、国の補助金(地域活性化雇用創造プロジェクト補助金)を活用し、本県の主力産業である製造分野と若者に人気のあるIT分野の県内企業を対象に、新分野進出や新製品開発のためにU・Iターン者を雇用した場合に人件費を支援する新たな制度を創設したいと思っています。

 さらに、こうした移住人材を待ちの姿勢ではなく、自ら積極的に開拓するため、人材開拓員を東京と福井のUターンセンターに各1名配置し、企業が求める分野の人材を直接スカウトし、本県への移住促進に結びつけてまいりたいと思います。

 次に、「スマート農業加速化実証プロジェクト事業」であります。

 先ほども申し上げましたが、今回、国の平成30年度2次補正において、新たにスマート農業の実証化を行うモデル事業が予算化されたことから、これを活用し、九頭竜川下流域において実証化プロジェクトを行うものであります。

 具体的には、大規模農業経営をしておられる農家、ICT農機を製造・開発している企業と協力し、来年度、再来年度の2年間、ロボットトラクターやドローンなどを活用した大規模農業経営を行い、本県へのスマート農業の導入可能性を検証するということになります。場所は、福井空港の北東部、坂井市坂井町福島などの農地約84ヘクタールで行うことを考えています。

 

 最後に、5つ目の分類である「社会基盤の着実な整備と国土強靱化への対応」について申し上げます。

 11ページ、12ページをご覧ください。

 31年度当初予算は骨格予算であることから、補助事業は対前年度比約7割、県単独事業は対前年度比約5割、国直轄事業は先ほど申し上げましたように中部縦貫自動車道など必要額の全額を組んでおり、あわせて412億円を計上しております。この中にはいろいろ重要な事業があります。

 道路の新設・拡幅等については約94億円を計上しており、その主なものとして、福井森田丸岡線の新九頭竜橋や国道365号越前町梅浦バイパス、都市計画道路敦賀駅東線などがございます。

 河川の改修、ダムの整備等については約56億円を計上し、その主なものとして、敦賀市の笙の川の改修に伴う来迎寺橋の架替えや、今年6月に完成を予定している若狭町の河内川ダムの整備などがございます。

 12ページは、国土強靱化の様々な事業を書いてございます。

 橋梁の耐震化や消雪設備の補修、竹田川などの改修、洪水・氾濫防止のための樹木の伐採などがございます。また、山地復旧のための砂防ダムの整備も計上しております。

 以上が予算であります。

 

 次に、原子力災害制圧道路について申し上げます。

〔資料:原子力災害制圧道路の整備箇所

〔資料:一般県道音海中津海線、主要地方道佐田竹波敦賀線の供用開始について

 原子力災害制圧道路については、敦賀半島の竹波立石縄間線の0.6㎞が昨年の12月22日に開通しておりますが、今回、3月10日に高浜町の県道音海中津海線1.6㎞、3月17日に美浜町の佐田竹波敦賀線2.1㎞が、それぞれ開通することになります。

 

 次に、年縞等に関する国際連携機関の設立について申し上げます。

〔資料:年縞等に関する国際連携機関の設立について

 水月湖年縞については、昨年9月に「福井県年縞博物館」を開館しており、これまでの来館者数は2万3千人を超えております。このたび、年縞博物館では、立命館大学、オックスフォード大学、東京大学とともに、世界各地の年縞などの堆積物から花粉を抽出し、年代測定を行う国際連携機関を設立することになりました。県と立命館大学の共同研究により、年縞などの堆積物に含まれる花粉をセルソーターを用いて大量に抽出できるようになり、葉の化石など大きな有機物ではなく、花粉による年代測定が可能となりました。毎年堆積する花粉の測定により、精密な年代測定ができることから、考古学や気候変動などの分野において、世界的な研究の進展が期待されるということであります。

 この機関の設立を記念しまして、2月11日に若狭町において、オックスフォード大学やドイツのポツダム地球科学研究センター等から研究者がお見えになって、シンポジウムを開催いたします。

 

~質疑~

 

【記者】  

予算について、教育や福祉など重要なプロジェクトは継続的に行うということで、改めてもう一度、こういった予算だということを一言でご説明いただけないでしょうか。

 

【知事】  

骨格予算でありますので、従来の毎年の予算の説明とはやや趣を異にしますけれども、4年後の北陸新幹線敦賀開業や中部縦貫自動車道の開通、まちづくりを目指していますので、特に高速交通体系を中心としたインフラ整備については、県民の皆さんが活躍するフィールドをつくるということであります。これは遅れることが許されませんので、この予算を継続的にしっかりと確保して計上したということ。それから、これに関連した重要プロジェクトが先ほど申し上げましたようにいろいろとございますので、これを進めるということ。そして、活躍というお話をしましたが、福祉や医療・教育はその支えになるものでありますので、途中で途切れることなく継続して行うことが必要です。国の予算も活用し、子育てや子どもの安全、それから学校の整備、外国人児童の支援など、大事なポイントを押さえながら継続し、さらに充実させるということであります。

また、人口減少問題と農業の新しい方法などいろいろなことがありますので、国の考えも背景に出ておりますが、これはしっかり骨格予算で計上し、年度内に方向が出るような姿勢で臨むということです。

なお、社会基盤の整備については、100%計上しておりませんが、県民の皆さんの安全安心に深く関わる事業でありますので、間を置くことなく計上したということです。もちろん資料(資料1-5)に記載していないものは資料(資料1-3)に記載しており、これらは継続的な事業として、4,600億円になるということであります。

 

【記者】  

新幹線についてお聞きします。九頭竜川橋梁工事や新北陸トンネル工事など土木工事については、新年度でほぼ終わるという見通しになると思います。完成に一歩近づいたということについての受けとめを一言お願いいたします。

 

【知事】  

新幹線については、私が知事になってからもこの大規模プロジェクトをいかに福井県内で実現できるかということで進めてきました。15年ほど前は金沢までで止まって、「あと、先なんかないよ」というような声が政治的に非常に強い時期もありました。また、いろいろな政権の交代も途中にあり、何とかして福井県に新幹線を整備したいということで方向を出し、本来であるとあと10年近くかかるような感じも見えましたので、3年の短縮をやり、4年後に敦賀開業ということで、ようやくここまできたかなということであります。ぜひ大事な仕上げをしっかりやりたいという気持ちであります。

 

【記者】 

ティラノサウルスのモニュメントを恐竜博物館の玄関、入り口に設置するということで、個人的な感想ですが、殺風景な玄関にティラノサウルスの像が加わることで、かなり大きなインパクトを与えるのだろうと思います。新しくモニュメントを設置することで、博物館の中にあるティラノサウルスとダブルティラノ体制になると思いますが、今回設置する新しいティラノサウルスのモニュメントに期待することはございますか。

 

【知事】  

これは相当の迫力、かなりのインパクトだと思います。博物館の外観である卵スタイルの前に、数トンの大きいティラノサウルスのパワーが立ちはだかるということでありますので、相当人気を呼ぶし、お客さんも増えるのではないかと期待を抱いております。映画といろいろな連携もしましたので、恐竜博物館のブランド化に大きく寄与すると思います。

 

【記者】  

先ほど知事からは、今回、骨格予算の中でも新幹線をはじめとした高速交通体系というのはまさに県民が活躍するフィールドをつくることだというような発言がありました。新幹線というのはあくまでも方法にすぎなくて、これから福井というものが発展していくための最初の基盤だという認識でよろしいでしょうか。

 

【知事】 

これは国体でいうと競技場とその周辺の施設に当たります。県民のいろいろな幸せを求める気持ちがありますけれども、その活動が100%を超えて120%、150%になるような基盤となるものです。つくるためにつくっているわけではありませんので、そこをしっかり押さえて、できるだけ早く準備を整えて、外にも打って出るし、外からもたくさん来ていただいて、人や金の回りが良くなるようにしなければならないと思います。町のたたずまいもこれによって一新するだろうと思います。

 

【記者】  

そのためには骨格であっても最大限のものは計上したというとでしょうか。

 

【知事】  

はい。お金もしっかり確保しましたから、この予算を骨格でやって何の問題もありませんし、皆さんそれを期待していると思います。

 

【記者】  

資料を拝見すると、予算に「元気な社会」「元気な産業」とあり、元気ということを強調されているように感じましたが、改めて今回の予算を一言で表現すると、何かありますでしょうか。

 

【知事】  

これは骨格予算ですので、当初予算みたいな一般的な名前はつけにくいと思います。ただやはり、元気で幸せに、そしてこれからの大事な4~5年に備えた予算だと思います。

 

【記者】  

そうすると、元気な福井県の土台をつくる予算だということでしょうか。

 

【知事】  

そうです。また、土台と同時に、実際に活躍してくださる皆さんのサポートの事業、例えば、いろいろな保育の支援や外国人のいろいろなバックアップがありますので、それによって県民の皆さんの学力・体力の向上につながっていくということであると思います。

 

【記者】  

新幹線の話で1点伺います。先ほど、幸せを求める活動が100%を超える基盤とおっしゃいましたが、新幹線が県内で開業した後の、その先の議論に対して、やはり6月補正で具体的なものを考えているのでしょうか。

 

【知事】  

6月以降も、これから4年間もそうです。例えば、福井市のまちなかを考えますと、電車通りと中央通りのあの中心都市の大改造が行われますから、いろいろなホテルや商業機能、アミューズメント機能など、福井県で楽しいといいますか、若いお父さん、お母さんたちがあそこへ行っておもしろいと思えるまちづくり。それから、越前市の南越駅も同じです。あわら市も敦賀市も同じようなことが考えられますので、そういうものをこれからの50年を見ながらつくっていくという大事な時期だと思います。

 

【記者】  

今回は骨格予算ですので、通常であれば6月に肉付けがあると思います。来年度中に幾らほど肉付けがあるのでしょうか。また、知事選がありますが、やはりご自身が今回の予算の仕上げをきっちりやりたいと思っておられるのでしょうか。そして、最終的にどのような形に今回の予算を仕上げたいのか、その3点についてお聞きします。

 

【知事】  

大体の見通しとして、今いろいろ考えていますが、骨格予算に対して300億円程度の上乗せを行うということです。それから、選挙のお話ですか。

 

【記者】  

選挙がありますが、この予算を仕上げるのは私だという気持ちで骨格をつくられているのでしょうか。

 

【知事】 

はい。そのとおりです。

 

【記者】 

もう1つ。最終的にこの予算の完成形のイメージはどのようなものでしょうか。

 

【知事】  

これからマニフェストなど、いろいろなところでそうした内容を明らかにして、肉付けをするということになります。私、これまで4期の経験を持っておりますから、それを受けて、今大事な時期でありますので、これを責任を持って成し遂げたいという強い思いがありますから、そうした姿を予算上も実現したいと思います。

 

【記者】  

マニフェストでとおっしゃっていましたが、もう少しイメージを教えていただけますか。

 

【知事】 

それは、今の北陸新幹線や中部縦貫自動車道、まちづくりを次の4年間でしっかり、ほぼ完成をさせてしまうということです。そして、特に北陸新幹線については、敦賀から先についても遅れてはいけません。敦賀までを3年前倒ししたように、その先も前倒しをしないといけませんから、その大事な仕事があります。それはかなり難しい仕事でありまして、相手方もいろいろいらっしゃいますので、多くの経験を生かしながらそれを実現して、また予算化もしなければなりません。

それから、大きな事業がこれからいろいろとあります。例えば、県庁移転などもこれからの福井の大きな姿だと思いますが、どこに何を配置するのか、どこにどういう予算を使うのかというときに、県民の総意を持って、フェアに、えこひいきのないような、そういう政治的な決定をしなければなりません。これまでもそうでしたけれども、ぜひそれに心がけてまいりたいと思います。

これからかなりのお金が動く時代がしばらくありますので、そこをしっかり押さえて課題を解決したいというのが願いであります。

 

【記者】  

私立高校の無償化のお話がございましたけれども、県としては全ての私立高校で無償化をする必要があるとお考えということでしょうか。

 

【知事】  

そうですね。これからまた具体的に検討しなければなりませんが、国の予算は必ずしも十分ではありません。私自身もこれまで15年間にわたって約2,000億円の借金を減らして、そこから子育てや教育などのお金を毎年15億円、20億円確保してきたわけです。他の県ではこういうことはあまりしていないと思います。特に高等学校教育はほとんど小中学校教育と同じような状況になっており、そういう予算をそこに投入するというのが県民の皆さんの期待であると思います。ですからそういう方法で、誰もが平等に恩恵を享受できるような、お父さん、お母さんの世代が安心できるような方法をとりたいと思います。

 

【記者】  

統一地方選後に議会に相談したいとおっしゃいましたが、この無償化というのはマニフェストにも入るのでしょうか。

 

【知事】  

当然入ると思います。

 

【記者】  

新幹線の関係ですが、今回の予算化までの北陸新幹線三駅周辺整備推進事業として、芦原温泉駅、南越駅、敦賀駅の周辺整備のことも指摘されています。先ほど今後50年をつくる上での大事な事業になるということをおっしゃいましたが、それぞれの駅の周辺整備に対して、工程その他どのように関わっているのでしょうか。

 

【知事】  

様々な形で関わっておりますが、特に、南越駅ですね。これは武生、今立と鯖江に深く関わりますけれども、南越駅だけが在来線の駅と離れておりますので、いわゆる新市街地と旧市街地のいろいろな課題が生じるわけです。しかし、逆に思い切っていろいろなこともできますので、越前市や議会の要請もあり、まちづくりの段階から県庁の職員がそこに参加し、市役所が決めた後に、「これはちょっと違うな」という手戻りにならないようにする視点も持っております。そういったやり方をしたいと思います。

それから、敦賀駅についてはこれから延伸する中でどういう方向にするか、それから、「しらさぎ」や「サンダーバード」をどうやって、どんなふうに便利にするのかなどいろいろな課題があります。それによって、駅などのいろいろな構造が変わりますので、そういったことも十分に敦賀市と連携してやらなければならないと思います。

あわら市は、芦原温泉とJR芦原温泉駅(金津)が離れていますので、そこはまた別の課題があります。そういうものを一緒にやっていくということです。

既に一定の枠組みで自由に使える交付金をお約束し、それによって実行していますが、まちづくりにはいろいろな人の利害が関わりますし、気持ちもありましょうから、それを皆の総意として、これでいいなという方向をつくっていくということだと思います。

 

【記者】 

6月末に300億円を肉付けするというお話がありましたけれども、そうなると、平成23年以来となる総額5,000億円ぐらいの大規模な予算と見ることもできるかと思いますが、このあたりの受けとめをお聞かせください。

 

【知事】  

そうですね。これまで無駄のないようにいろいろなことをしてきましたが、この瞬間は、やらないといけないことに、ハード、ソフトともにお金を投入するという、100年に1回の機会でありますので、そこは財政指標を見ながら思い切っていろいろなことをしないといけないという決意でおります。

 

【記者】  

年縞の国際連携機関のことですが、名称等は何かございますか。

 

【知事】  

自然環境課長からお答えします。

 

【自然環境課長】  

名称は「花粉年代測定国際連携機関」です。

 

【記者】 

昨年、ヒナが生まれたコウノトリの飼育についてお聞きします。来年度どうされるかということについて、この時期は産卵に向けた準備をしないといけないらしいのですが、先日あった専門家の方の会議では、これ以上の産卵には、近親交配が進む懸念もあるということでした。最終的には県がどうするかという判断になるようですが、知事のお考えとしては現在どうでしょうか。

 

【知事】  

コウノトリについては、兵庫県の井戸知事と以前にお話をして、兵庫県以外で、コウノトリの最初のルーツの場所である福井でもコウノトリの里をつくるのがいいのではないかと言って、始めたわけです。いろいろなことがあり、ようやく卵も生まれ、羽ばたいていっているわけですけれども、一方で非常に生物学的な制約もあるということですので、十分ご意見を聞く中で、最大限、白山地区でコウノトリの里の事業が展開できるように進めなければならないだろうと思います。もちろん産業、農林業との連携や、あるいは子供たちの教育なども重要ですから、コウノトリだけを議論するのではいけないと思います。また、昨日、越前市長とお話ししましたら、コウノトリが新たにつがいでやってきたということらしいですので、そうした自然の動きなども見つつ、地元にいろいろな期待もありましょうから、それに最大限応えるというのが県知事の立場だと思います。

 

【記者】  

2月議会が間もなく始まります。並行在来線や新しい恐竜博物館の問題などいろいろ課題があると思いますが、どのようなことを議論したいとお考えですか。

 

【知事】  

もちろんこの予算の議論をしていただかないとなりませんし、恐竜博物館もその一環だと思います。それに、民間のいろいろな考えをどう入れて進めていくかという議論などもあると思います。もちろん議会の皆さんのお気持ちもありましょうから、十分議論の場を設けて、県民の皆さんにわかりやすい話をしていただければと思います。

 

【記者】 

新しい恐竜博物館の構想について、次の2月議会で少なくとも建設の是非という部分に関しての判断は、議会からいただきたいと思っていますでしょうか。それとも4月の統一地方選挙後に新しく議員になられた方々にまた考えてもらうということになるのでしょうか。

 

【知事】 

今、新しい「運営権方式」という議論もあります。企業に関するいろいろな議論はビジネスの分野のことであり、税金だけで賄えるものではありませんし、調査機関でのいろいろな整理もあると思いますから、この2月議会でご意見を十分に伺った上で、年度内に最終的な調査結果を取りまとめることになるかと思います。

 

【記者】

それでは、建設の是非に関する議論の判断までは至らないだろうということでしょうか。

 

【知事】  

そうですね。できるだけ急ぎたいと思いますが、一般的には6月議会になるのではないでしょうか。

 

【記者】  

県庁移転の話で、福井経済同友会が年頭所感で「10年後ぐらいまでの移転完了をイメージしてやったらいかがでしょうか」と言われました。このことについて、知事はどのようなスケジュールをお考えですか。

 

【知事】  

新年度に福井市や経済界などいろいろな方のご意見をいただく中で、何を、どのようなスケールで、スピードを上げて、あるいはこの程度の早さでやるかという議論が始まるので、今の段階で結論を出すわけではありません。もちろん早く結論を出すべきだというお考えがかなりあるということは受けとめなければなりません。

 

【記者】 

「もんじゅ」の燃料取出しについて、当初、12月中に行いたいとしていた100体の取出しが、1月に延びた上に、今年度の作業は86体で終わりましたが、このことについて、知事の受けとめを改めてお聞かせください。

 

【知事】  

これは、いろいろ新しい事柄をやっているわけです。いろいろなことが途中で起こると思いますが、基本的な計画は2022年度までに530体の取出しを完了するということであり、今、半年で86体を取出した計算になります。大体1年で140体ぐらい取出せるという計算でありますから、基本的には2022年度までの530体の取り出しの中で、全体に影響を及ぼさないように、安全でしっかり新しい事業に挑戦をしてやってもらうということになるかと思います。

 

【記者】  

関西電力が40年超運転を目指し行っている原子力発電所の各種安全対策工事が最大9か月遅れるということで、県は工事入りしか同意していないので、当然、地元同意の判断はまだ行われないと思っています。2019年中の再稼働は確実に無くなったわけですが、工事が延びることも含めた知事の受けとめをお聞かせください。

 

【知事】  

これは関西電力が自らの責任と判断でお進めになっているということであり、9か月ぐらい遅れるという報告が2月4日にあったわけであります。いずれにしても、40年を超える運転というのは全国で初めての事例で、我が福井県で最初にこれが起こる可能性があるわけであり、県民からのいろいろな不安の声もあり得ると思いますので、県としては慎重に、かつ十分に、いろいろな説明をお互いにしていくということが大事だと思います。

いずれにしても、国では40年超も含めて原子力比率を20%から22%とするのを達成可能と思っておられる節があるわけであります。しかし、先月31日に世耕経済産業大臣に直接こういうことを申し上げて、まずは40年超運転の必要性、プラントは安全なんだということを、我々の責任でやるのではなくて、国が責任を持って考え方を国民にしっかり示していただかないと、地元としての県民の理解も進まないと思います。そういうことがこれからいよいよ大事なことだと、このように思って、この前、大臣にお会いしたということであります。

 

【記者】  

中間貯蔵施設の関係ですが、ここ最近、改めて関西電力が候補地の提示を2020年まで延ばしたことを受けて、嶺南の立地自治体の首長から、やはり敷地内でもいいのではないかという声が強まっているように感じますが、改めて、敷地内での使用済み燃料の保管について知事のお考えを伺いたいと思います。

 

【知事】  

これは湿式とか乾式といろいろなこともあるのだと思います。直接詳しくお聞きはしておりませんが、県内でそういうものをずっと保管するというお気持ちでおっしゃっているものではないと思います。いずれにしても、福井県全体のコンセンサスとして、最終的には敷地は更地にして返していただく。発電を引き受けたということでありまして、これは国全体の使用済み燃料の再処理について、サイクルをセットにしないと解決がつかないわけであります。これもまた、国が責任を持っておやりになっていただきたいと、このことも、この前、世耕経済産業大臣に申し上げました。これと一緒になって市町長のお考えも成り立つのではないかと思いますので、そこは押さえながらいろいろな議論をしていくということかと思います。

 

【記者】  

今後、例えば嶺南の首長とこの中間貯蔵施設についての議論の場を設けるなど、今までにないものを新たにつくるという特別なお考えというのはあるのでしょうか。

 

【知事】  

それは、これからのいろいろな議論の進展もございます。そういう時間は今のところはありませんが、いろいろなご意見は十分聞きたいと思います。

 

【記者】

知事選についてお伺いします。告示までいよいよ1か月半となりましたが、知事の現在の心境をお聞かせください。

 

【知事】

これまでいろいろな4期15年余りの実績をもとに、仕上げ、次の発展といいますか、判断、調整などいろいろなことを行う大事な時期ですので、私のこれまでの経験を生かして、選挙が始まりますが、最後まで県民の皆様にこうしたことをお訴えをして、次の福井県の姿をぜひともつくってまいりたいと思っています。

 

【記者】
年明けから各種新年会や県政報告会などをこなしてこられて、多くの県民の方と接してこられたと思いますが、そこで感じたことは何かありますでしょうか。

 

【知事】

私が全ての県民の皆さんにお会いしているわけではありませんが、だいたい皆さんは、この大事な時期にこれまで一生懸命知事をやってきたと、国体も簡単に優勝できるようなものでもないし、新幹線も大きな事業でこういう状況になってきたのは、もちろん私だけではありませんが、知事を中心に皆で頑張ってきた結果だろうから、次の大事な4年間をやってほしいという声をだいたい受け止めているように理解しています。

かつ、こうした時期ですので、明るくてフェアな政治をぜひ福井県で続けてほしいという願いを持っておられるように受け止めておりますので、私もそういう期待に応えて頑張りたいという気持ちでいっぱいであります。

 

【記者】

知事のお言葉に「明るくてフェアな」ということがありましたが、知事がそのように感じられたのはどのようなことからでしょうか。

 

【知事】

いろいろな政策を互いにはっきり打ち出して、これによって県民の皆さんにお訴えをしないといけないわけです。これをしっかりすべきであって、我々はそういう仕事をしたいと思っています。これから大きな事業がいろいろ出ますので、偏ったような政治は避けるべきですし、公明正大に政治をやりたいと思います。

 

【記者】

やはり、自民党県連のああいう決め方に関しても。

 

【知事】

それは自民党の中のお話でありますが、多くの皆さんの気持ちを反映した意思決定や政治の進め方というのが県民の願いでありましょうから、そういう中で初めて民主政治が行われるということだと思います。そういうことをお互いにやり遂げなければならないのですが、必ずしもそういう状態ではないと思います。それを私としては、公明で正大な政治を進めたいということを申し上げています。

 

【記者】

知事は先日、自民党の二階幹事長とお会いしていましたが、党本部は杉本さんを推薦ではなく支持という形になるのではないかという一部報道も出ています。そのことについての受け止めをお聞かせください。

 

【知事】

まだ、どのような結果かは分かりませんが、できるだけ県民の皆さんが無用な強制を受けずに、自由に有権者として意思決定をし、いろいろな団体もそういう中で政治、選挙を行うということが一番の大事なポイントですから、それが失われないような党としてのご判断を期待しているということです。

 

【記者】

また改めて、近々党本部に行かれるご予定はありますか。

 

【知事】

今のところ無いですが、何度もお会いするようなことでは無いですし、私の考えを申し上げましたし、また、二階幹事長やいろいろな方のお考えも承っているわけですので、いろいろなご判断を願えると思います。

 

【記者】

2月15日に知事の県民大会をフェニックスプラザで行おうとされていますが、そのねらいはどのようなものでしょうか。

 

【知事】

県民、各界各層の皆さんにお集まり願い、また、特にこれからの将来は若い人達にかかっており、もちろん、老若男女いろいろな方がいらっしゃいますが、そういう声を十分にお聞きして、意見交換をして、皆に自分達が何も望んでいるか、私自信がどのように考えているか、そういうことを分かっていただく大事な機会を一回持つべきかなと思っています。

これまで、ずっと県政報告会を進めてきましたが、それぞれ地域毎の課題が中心でしたので、県全体としてそういう場を設けてはどうかということです。特定の政治家が演説するというやり方ももちろんあるのでしょうが、それよりもこれからの4年間のことを考えると、こういった方がいいのではないかと皆さんが判断をしていただいて、そういう場を作って、そこに私が出るということです。

 

【記者】

知事が県民からのご質問に答える機会もあるのでしょうか。

 

【知事】

やり取りといいますか、対話です。物を言い合うということです。物を言い合うということが大事です。蓮如上人も福井の我々の先祖に言っています。物を言え言えと。物を言わぬは悪きことなりと。何を思っているかはお互い分からないので物を言い合えと。物を自由に言い合うということです。

 

―― 了 ―― 

 

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