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最終更新日 2017年1月26日ページID 000579

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 福井港の沿革

福井港シンボルマーク
福井港シンボルマーク
すがすがしい福井港の空と日本海をイメージしたブルーに、港を象徴する「ボラード(係船柱)」と「かもめ」を配置し、イニシャルの「F」を表現しています。伸びやかな楕円形は、右上がりに飛躍する未来を象徴しています。

沿革

 福井港は、旧名を三国港と称し、九頭竜川の河口にあって、男大迹(おほど)王(後の継体天皇)が越前の地にあった時、三国山を開削して、当時湖水であった今の越前平野の水を海に注ぐようにしたことに始まるといわれ、越前の豊かな穀倉地帯を背後に持ち、敦賀港と共に日本海側有数の港として栄えてきました。日本海航路の要地として、多くの北前船で賑わい、九頭竜川上流の新田開発により、米をはじめとした物資が九頭竜川の流れに沿って集まり、越前の集積地として繁栄していました。

 しかし、あばれ川と言われている九頭竜川の河口港であるため、多量の流下土砂による港口閉塞に悩まされていました。そこで、明治8年オランダ人である内務省技師エッセル氏により、九頭竜川改修を兼ねた港湾改修計画が策定されました。延長500mにおよぶ捨石防波堤(エッセル堤)の築造が行われ、西洋の技術を取り入れた我が国最初の近代港湾工事として特筆されるべき大工事でありました。エッセル堤は、三国港突堤として平成15年、国の重要文化財の指定を受けています。


福井港航空写真
福井港航空写真

 明治30年北陸線の開通によって、物資の輸送は、漸次舟運から陸運に移り、船舶も大型化したため、時代の進展に取り残され、港勢は衰退の一途をたどりました。
 このため大正9年以来、県は航路維持をはかるべくポンプ船を常置し、港口維持に努めました。これにより大正12年には、1,000トン級の船舶の入港が可能となり、石炭を始めとして取扱貨物量は約12万トンにおよびました。この間、大正11年には指定港湾となり、国においても重要視されました。
 その後、世界大戦により、ポンプ船の活動も思うにまかせず、港口が閉塞して、小型船および漁船の拠点港として利用されるにすぎなくなりました。さらに、昭和23年6月この地方を襲った福井大震災により、港湾施設は大きな被害を受け、港湾機能は麻痺するに至りました。
 しかし、その後数次にわたる改修工事により復興し、昭和38年には取扱貨物量も戦前の最盛期を凌駕し、昭和49年には121万トンにも達しました。
 その間、県は、繊維産業を主力とする内陸工業に加えて、付加価値の高い基幹産業の導入による産業構造の改善と県民所得の向上を図るため、九頭竜川左岸に広がる三里浜に「福井臨海工業地帯(テクノポート福井)」の造成を計画し、昭和46年3月、港名を福井港と変更、昭和46年6月の港湾審議会第46回計画部会では「福井港港湾計画」が新たに承認されました。そして、昭和46年7月には重要港湾の指定を受け、掘込港湾の建設に着手しました。
 その後約20年の歳月をかけて、外郭施設として南防波堤、北防波堤、また公共係留施設として-10m岸壁3バース、-7.5m岸壁6バース、-7.5mドルフィン1バース、専用係留施設として-7.5mドルフィン3バースの建設を完了し、本港地区の北地区が概成、昭和53年7月に供用を開始しました。昭和61年には福井国家石油備蓄基地へのオイルインを開始しました。平成5年からロシアからのアルミニウム、また平成6年からオーストラリア等からの石炭の輸入が始まり、その後、平成13、14年に相次いでセメントサイロが完成し、セメントメーカー三大グループのセメントサービスステーションが稼動するようになりました。
 平成12年には、港格の見直しにより重要港湾から地方港湾となりましたが、同年、地域の振興に重要な役割を果たすことが期待される港湾として、「特定地域振興重要港湾」に選定されました。
 外航船の入港は平成5年から徐々に増加し、平成17年4月には、待望の関税法上の開港をはたし、無線検疫港の指定を受けました。その後、平成17年には、101隻となり、はじめて100隻を超える外航船が入港しました。 

本港地区

 近年、貨物の取り扱いの大部分が本港地区で行われており、取扱貨物量は年間150万トン前後で推移しています。国家石油備蓄基地や石油配分基地のエネルギー基地として、また「テクノポート福井」の拠点港として、更には福井県嶺北地域を中心とした背後圏の物流基地としての機能を果しています。
 

本港地区の様子
本港地区の様子 
 
三国港地区

 三国港地区には、小型船および漁船の拠点港として利用されており、背後に江戸時代後期から明治時代にかけて、北前船交易の中継地として繁栄していた当時の町並みを今なお残す「三国湊」があり、漁業や観光の拠点として、夏は「三国サンセットビーチ」での海水浴や花火大会、冬は「越前ガニ」など年間を通じて多くの人で賑わっています。平成30年7月には、「三国湊」が「みなとオアシス」として登録されました。 

「みなとオアシス」とは、地域住民の交流や観光の振興を通じた地域の活性化に資する「みなと」を核としたまちづくりを促進するため、住民参加による地域振興の取り組みが継続的に行われる施設として、国土交通省港湾局長が登録したものをいいます。 
 また、平成17年度には、プレジャーボート等の不法係留船対策として建設された「福井港九頭竜川ボートパーク」が供用開始し、(株)九頭竜川マリーナによる運営が行われています。 

             

福井港九頭竜川ボートパークの様子
福井港九頭竜川ボートパークの様子


 

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