坂井農林総合事務所 農業経営支援部 過去のトピックス(平成23年度)

最終更新日 2012年5月30日ページID 016528

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坂井地区旬の情報  過去のトピックス

 

坂井地区 旬の情報  平成24年3月


東京に農産物を売り込むには? ~青年農業者の経営向上を目指して~

 

 坂井農林総合事務所では、青年農業者クラブでの活動を通して、地域の将来を担う青年農業者の能力向上、ネットワークづくりのための支援を行っています。

 平成24年2月1日、坂井市三国町内の青年農業者で構成される三国町農業後継者クラブ員の経営力向上を目指し、東京で視察研修を行いました。福井県東京事務所では、日本最大の消費地である東京で福井県産農産物を売り込む方法について意見交換し、さらに福井県産品を扱うアンテナショップや築地市場での視察を行いました。実際に売り場に並ぶ農産物等を見て、クラブ員も良い刺激になったようで、活発に意見を交わしていました。
 東京で福井県の農産物を販売する場合、輸送コストが高く容易に利益を上げることはできません。しかし、東京で消費者に評価されれば一気に全国区の商品になる可能性があり、そのためには、特色ある商品、積極的なアピールが必要になります。福井県産農産物では上庄里芋、越のルビー、花らっきょなどが都内で高い評価を受けています。クラブ員たちは、消費者にとって魅力的な付加価値をつけた特色ある商品をつくるために、生産のみでなく販売までを見据えた経営を行う必要があることを再認識していました。

 青年農業者クラブでは、平成24年度においてもクラブ員交流会、視察研修、プロジェクト活動等、クラブ員の仲間づくりや知識・技術向上のための活動を行います。坂井農林総合事務所では、今後もクラブ活動を支援することで青年農業者の経営力向上に努めていきます。

 

東京事務所での意見交換        アンテナショップの視察

意見交換  アンテナショップの視察

  


  

坂井地区 旬の情報  平成24年2月


坂井地域におけるニンジンの単収向上と産地拡大を目指して

 

 坂井農林総合事務所では、新たな園芸の基幹品目として、坂井北部丘陵地を中心に秋冬ニンジンの産地化を進めてきました。現在までにJA花咲ふくいによる播種機や収穫機の導入、土付きニンジンの集荷、洗浄選果箱詰め受託による共選体制等の整備について支援を行いました。その結果、平成18年に3.8haであった秋冬ニンジンの栽培面積が18.4haにまで拡大しました。

 しかし、栽培面積が増える一方で、発芽不良による欠株や裂根などにより、単収が伸び悩んでいます。そこで、昨年12月27日にJA花咲ふくい園芸特産課にて「秋冬ニンジン単収向上研修会」を開催しました。全国最大の秋冬ニンジン産地である千葉県から講師を招き、単収向上技術を学ぶとともに、園芸振興センターおよび農業試験場から試験成績の発表が行われ、約40名の参加がありました。生産者からも、栽培技術に関する質問が積極的に行われ、有意義な研修会となりました。
 また、三里浜砂丘地は降雨直後でもぬかるみにくく、ニンジンに土が付着しにくい作業性の良い砂質土です。12~2月にも良質のニンジンが生産できますが、葉が冬枯れとなるので通常の葉を挟んで抜き取るタイプの収穫機では掘り取りが困難となります。そこで1月18日に、浜四郷地区の現地ほ場で2種類の新しいタイプの機械による葉枯れ秋冬ニンジン機械収穫検討会を開催しました。

 今後も、機械化とともに品種や肥培管理の改善を行い、丘陵地から砂丘地への産地間リレーによる安定出荷体制を確立し、ニンジンの産地拡大に努めていきます。

  

   ニンジン単収向上研修会     秋冬ニンジンの機械収穫実演会

ニンジン単収向上研修会   ニンジン機械収穫実演会

 


 

坂井地区 旬の情報  平成24年1月


水田地域における新たな園芸作物の栽培拡大に向けて

 

 坂井農林総合事務所では、新たな水田園芸品目として「白ネギ」と「ニンジン」に着目し、水田における栽培実証に取り組みました。

 白ネギについては、坂井市三国町水居と坂井市春江町定広で、大麦刈り取り後の6月中頃に定植し、12月に入って収穫を行いました。この結果、品質、収量ともに良好に収穫できたことから、12月6日には来年の白ネギ栽培面積拡大に向けて、生産者18名の参加のなか「白ネギ現地研修会」を開催しました。白ネギの栽培上の特徴の説明や白ネギ圃場の現地を見てもらい、生産者の白ネギ栽培への理解を深めてもらいました。
 ニンジンについては、坂井市坂井町下兵庫で8月上旬に播種し、11月上旬から収穫を行いました。11月15日には「水田麦跡秋冬ニンジン機械収穫実演会」を開催し、水田ニンジンの機械化一貫体系の可能性を検討しました。この結果、品質は良好で単収は10a当たり約2tを得ることができましたが、次年度は栽植密度などを改善してさらなる単収向上(10a当たり4t)を目指したいと考えています。

 白ネギやニンジンは比較的需要も安定しており、機械化による大規模栽培が可能であり、今後、水田地域の集落営農組織などによる大規模機械化栽培が期待される品目です。今後、坂井農林総合事務所では、水田を活用した園芸作物の取組みを支援し、集落営農組織当の経営多角化を目指し、園芸作物の産地化を図っていきたいと考えています。

 

        白ネギ現地研修会     水田麦跡秋冬ニンジン機械収穫実演会

白ネギ現地研修会   ニンジン機械収穫実演会

 


 

坂井地区 旬の情報  平成23年12月


第一回坂井地区「美味い!米」コンテストを開催しました!

 

 坂井地区のお米の評価を高めていくためには、食味の向上が不可欠です。そこで、坂井農林総合事務所では市・JAと連携して、生産者の意欲ある取組みと努力を顕彰するため、「美味い!米」コンテストを企画しました。
 8月上旬から出品者を募集したところ、76点(あわら市29点、坂井市47点)の御応募をいただきました。ここから、品質や食味に影響を及ぼす成分を計測して上位6点を選抜し、10月31日の最終審査において、市、JAおよび農林総合事務所の代表からなる審査委員7名がご飯の味や香り、粘りなどを比べ、今年、もっともおいしいコシヒカリを選定しました。

 また、これとは別に、味覚が鋭く米の消費拡大につながる子どもたちが審査する「子ども賞」を創設しました。今年は11月25日に坂井市三国南小学校で、5年生全員(55名)に最終審査と同じ上位6点のご飯を食べ比べてもらい、子どもたちの感性で一番気に入ったお米を選んでもらいました。子どもたちにとっては初めての経験でしたが、「ご飯のおいしさに違いがあることがわかった。」、「生産者のおいしいお米を生産するための努力を感じた。」など、多くの感想をいただきました。
 今回実施したことにより、子どもたちが毎日食べているご飯に違いあることを体験するとともに、農業に対する関心を高めてもらうことができました。

 なお、コンテスト入賞者は、次の皆様に決まりました。おめでとうございます!

      最優秀賞  (農)轟木新田クリエイト 様 (あわら市上番)
      優秀賞    (農)アグリBANDEN 様 (あわら市番田)
      優秀賞    田中利男 様 (坂井市坂井町福島)
      子ども賞   笹原辰夫 様 (あわら市上番)
      特別賞    中瀬輝雄 様 (坂井市丸岡町末政)
      特別賞    加藤由和 様 (坂井市春江町針原)
 

 坂井農林総合事務所では米の食味向上の取組みをさらに推進するため、栽培指導と併せて顕彰事業をすすめてまいります。 

 

最終審査の様子          子ども賞の審査

  最終審査の様子  子ども賞の審査

  


 

 坂井地区 旬の情報  平成23年11月


ラッキョウ植付機実演会を開催しました!!

 

 坂井農林総合事務所では、ラッキョウの生産拡大を図るため機械化による省力化を推進しており、平成22年までに省力機械化栽培を実践する二つの生産組合が設立されました。近年横ばいであったラッキョウ栽培面積は、平成16年の26haから平成23年には32haまで増加しています。

 今後さらに多くの生産者へ機械化の普及を図るため、ラッキョウ植付機の実演会を坂井農林総合事務所と三里浜特産農業協同組合とが共催で、10月20日(木)に坂井市三国町米納津地区において開催しました。実演会には、生産農家や関係機関を含め約50名が参加されました。機械の仕組みや操作法について説明した後、実際に生産者の方にも試乗していただき、作業をしている様子を参加者の皆さんに見てもらいました。
 植付機は4条植えで、3人の作業員で植付けすることができます。スピードは従来の手植え作業の約2倍で、手植えより作業姿勢が楽で初心者でも植付することができます。生産者の方は、大変熱心に興味深く見学されていました。

 坂井農林総合事務所では、今後さらに機械化の普及・支援を行い、ラッキョウの生産拡大を図っていきたいと考えています。 

 

    植付機の説明             生産者が試乗しました 

 植付機の説明    生産者が試乗しました

  


   

坂井地区 旬の情報  平成23年10月

 

土づくり大会で緑肥栽培を推進!!

 

 坂井農林総合事務所では、緑肥栽培で土づくりを行い、おいしい米づくりを進めるための認識・理解を深めるとともに、大麦播種を直前に控え、大麦の安定生産の推進を図るために技術研修会を開催し栽培技術の徹底を図りました。
 去る9月23日(金)に坂井市丸岡町のいきいきプラザ霞の郷において、「坂井地区土づくり大会」を開催したところ、管内の認定農業者、生産組織の代表者、農家組合長、関係機関含め約130名が参加しました。研修内容は愛知県知多農林水産事務所の久保田主任専門員に「レンゲの推進について(れんげちゃん)」と題して、レンゲ米の先進地である愛知県阿久比町のれんげちゃん研究会の取組みについて御講演いただきました。

 また、坂井農林事務所からは「緑肥栽培の取組みとエコファーマーの進め方」と「大麦の栽培技術」について説明を行い、現地圃場では農機メーカーの御協力のもと、土づくり用機械等の展示実演を行いました。
 坂井地区では、レンゲに加えて、かわいい赤い花をつける『クリムソンクローバー』を緑肥とした水稲栽培に取り組んでいます。環境にやさしくおいしい米づくりのために、クローバーを使った緑肥栽培を推進していきたいと考えています。


 今後も、坂井農林総合事務所では水稲の緑肥栽培の推進や大麦の安定生産に向けた技術的なバックアップを積極的に行っていきます。 

 

レンゲ米推進についての講演       土づくり機械の展示実演     咲き誇るクリムソンクローバー

講演の様子  土づくり機械の展示実演  クリムソンクローバー

 


   

坂井地区 旬の情報  平成23年9月

 

楽しく栽培できるブドウ栽培の推進

  本年より「くだもの産地育成事業」により、ブドウ栽培を推進しています。ブドウは何より栽培が楽しいこと、果樹の中では実をつけるまでの年数が短いこと、栽培を単純化できる技術が確立していること、需要が多いことから、有望な果樹と考えています。
 坂井農林総合事務所では8月5日に坂井市春江町のブドウ園で、既にブドウ栽培を行っている生産者と今後導入を検討している方々を対象とした研修会を行いました。収穫の注意点と収穫後の管理を講習したのち、試食をしながらブドウ栽培の魅力について説明しました。関係者を含め35名の出席があり、栽培技術の向上、ブドウ栽培導入への意欲向上につながりました。
 また、水稲育苗ハウスの有効利用も併せて推進しています。現在は実証圃段階ですが、順調に生育しています。

 ブドウの推進はまさにこれから。福井の農業に新しい風を吹き込む品目となることを目指しています。
 

  研修会の様子(8月5日)      水稲育苗ハウスでの実証

 研修会の様子  水稲育苗ハウスでの実証

  


 

坂井地区 旬の情報  平成23年7月

 

水田地域における新たな園芸作物の栽培実証

 

 坂井農林総合事務所では新たな水田園芸品目として白ネギとニンジンに着目し、水田における栽培実証に取り組んでいます。 白ネギは三国町水居と春江町定広で実証圃を設置し、大麦刈り取り後の6月中頃に定植を行いました。ニンジンについては8月中旬に播種を行い、11月からの収穫を予定しています。
 白ネギは奥越や若狭、福井地区の水田および坂井北部丘陵地など、県内では最近になって急速に栽培面積の拡大が進んだ品目です。坂井地区の水田でも産地化が図られることで、福井県における白ネギ栽培の更なる拡大が期待できます。また、ニンジンについては、水田のため連作障害を回避でき、さらに九頭龍川下流域パイプライン化によって播種後の灌漑に使用する良質な水を安定的に確保できるようになったことから、今回の栽培実証を行うことになりました。

 白ネギやニンジンは機械化による大規模栽培が可能ということで、今後、水田地域の集落営農組織などによる大規模機械化栽培が期待される品目であります。今後、農林総合事務所では、水田を活用した園芸作物の取り組みを支援し、集落営農組織等の経営の多角化を進め、園芸作物の産地化を図っていきたいと考えています。

簡易移植機による白ネギ定植作業    定植後順調に生育する白ネギ

白ネギ定植作業  順調に生育しています  

   


 

坂井地区 旬の情報 平成23年6月

 

エコファーマー認定証交付式を開催しました

 

 坂井農林総合事務所では、管内JAと共に環境に優しい農業に取り組む「エコファーマー」を推進してきました。この度、坂井市丸岡町の農家でつくる「丸岡直菜便」の生産者13名がエコファーマーに認定されたことから、5月31日、JA花咲ふくい丸岡支店で認定証交付式を行いました。
 丸岡直菜便は平成21年度6月から丸岡町のスーパー「ラ・こじま」に直売所を設け、年間をとおして地場農産物を販売している生産者グループで、環境に優しい農業に取り組み消費者にPRしていきたいとエコファーマーの認定を受けました。
 交付式では、北倉農業経営支援部長が会員一人一人に認定証を手渡し、エコファーマーとしての活躍をお願いし、生産者も「(環境に優しい農業への取り組みをとおして)お客様に買っていいただける商品をつくり続けたい」と意欲を見せていました。

 当事務所では、これからも関係機関と連携して、エコファーマー等の環境に優しい農業への取り組みを推進してまいります。
 

   認定証交付式          丸岡直菜便の直売所

 交付式 丸岡直菜便

  

 

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