「親子書道教室 ~「和」を書いてみよう~」を開催しました。

最終更新日 2019年8月23日ページID 038825

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 「親子書道教室~「和」を書いてみよう~」を開催しました。

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日時:平成30年6月10日(日)14:00~15:30

場所:福井県立こども歴史文化館

講師:生涯学習・文化財課 小谷寛幸

内容:小学生を中心に親子22名が参加しました。

 「和」を書く前に、「口」の書き方について学習しました。

まず、縦画、横画、折れの基本点画を練習し、どうしたら格好の良い「口」が書けるか、参加した子どもたちと一緒に考えました。

最初はスクリーンに映し出されたパソコンの通りに書いていましたが、ポイントを意識することで、バランスの取れた素晴らしいものになりました。また、書道教室の後半には、「和」を古代文字(篆書体)で書くことにも挑戦し、白川文字学と併せて、古代文字のもつ漢字の魅力に触れていました。

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 今回のポイントは「口」のように囲まれている漢字の「縦画の方向」と「画の付き方」です。

「口」を書く際、向かい合う縦画はやや内側に入ります。また、画の付き方については、折れの縦方向と交わる最後の横画は、図のように右につきでます。

1、「縦画の方向」は横長に書く漢字は内側に入り、縦長に書く漢字はまっすぐ書きます。

  (例)内側に入る漢字 「口」「田」「西」「細」「和」など

  (例)まっすぐ書く漢字「日」「目」「国」「夏」「見」など

2、「画の付き方」(右下部)は、囲いをしたときに、中にないのは横、中にあるのは縦につき出るように接続します。

  (例)横につき出る漢字「口」「和」「谷」「中」「虫」など

  (例)縦につき出る漢字「目」「西」「国」「日」「増」など

また、「左はらい」のパターンは下記の通り4つに分類されます。

「和」の「禾」を書く際には、第一画目の左はらいは(1)のパターンで書きましょう。

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さらに、「和」のように、へんとつくりに分かれている漢字の構造は下記の通りになります。

特に「へん」は中心線に対して左:右=2:1の割合になるようにするとバランスがとりやすくなります。

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いかがでしたか?このように意識をすることで字形を整えて書くことができます。

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パソコンで書かれた漢字ばかり見慣れてしまうと、本来の書き方が分からなくなってしまいます。字形は長い歴史の中で、整備されてきました。また、画の付き方には行書の文化もその背景にあります。今回のポイントを押さえ、美文字に挑戦しましょう。

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