開催日：平成２０年５月２日
１ 包括的案件
〈報告事項〉
（１）類似ラブホテルに対する指導警告について
県警察から、いわゆる「類似ラブホテル」（公安委員会への届出をしていないにもかかわらず「ラブホテル」の形態で営業しているホテル）が、全国的に社会問題（風俗環境の悪化、青少年の健全育成への悪影響、凶悪犯罪の温床となりやすい）となっている現状に鑑み、県内の「類似ラブホテル」１７店舗に対して指導（文書警告）を行うとともに、県に対して行政指導を要請した旨の報告があり、「類似ラブホテル」の概要及び今後の方針等について説明があった。
公安委員から
「県内で新規にラブホテルを営業することができるのか。また、既存のラブホテルを転売した場合は、営業できるのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「法律や条例の規定により、県内での新規営業は実質的にできないし、転売した場合も営業できない。」
旨の説明があった。公安委員から
「今後も、徹底した指導等をお願いしたい。」
旨の発言があった。
（２）平成１９年度における非行防止教室（ひまわり教室）の開催状況について
県警察から、平成１９年度中に県内の小・中学生とその保護者を対象に実施した非行防止教室（ひまわり教室）の開催状況報告があり、同教室の概要、効果及び受講者の反響等について説明があった。 また、窃盗非行の検証結果から、同教室受講者の非行を犯す割合は、未受講者に比べて低いという効果が表れており、今後は、高校生や児童に対しても同教室を積極的に実施するとともに、更に、授業内容の充実を図る旨の説明があった。
各公安委員から同教室の概要等について確認があるとともに
「地道ではあるが、大変大事な仕事である。」、「幼児に対する教室も、是非、お願いしたい。善悪の判断がつく大事な時期に、親が甘やかして教えないこともあり、その点をきちっと教える必要がある。」
旨の発言があり、県警察から
「警察から話を聞くということ自体が、子どもに与える印象が強いという意見もある。」、「非行の特徴としては再非行の可能性が高いことから、非行を起こす前の早い時期に教室を受講させ善悪の判断をつけさせることが重要であると認識している。」
旨の説明があった。 公安委員から
「できるだけ早く善悪を教えることが大切なことであると思うので、これからもよろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。
（３）平成２０年春の叙勲受章等について
県警察から、平成２０年春の叙勲及び第１０回危険業務従事者叙勲の受章等について報告があり、県警察関係では瑞宝小綬章１人、瑞宝双光章１１人、瑞宝単光章２人の計１４人が受章することや、それぞれの伝達式及び拝謁日程等について説明があった。
（４）第７７期初任科生の近況について
県警察から、本年４月１日に県警察学校に入校した第７７期初任科生の近況について口頭報告があり、初任科生の構成実態、年間教養計画及び日課時限、術科訓練状況、校外活動状況、学校及び寮での集団生活状況、報道記者による体験入校状況、初任科生の入校１ケ月後の心境及び成長過程等の説明があった。
公安委員から
「ひとりの落伍者もなく、皆しっかり育っていることが確認できた。特に、最近、集団行動に馴染めない子どもが多い中、集団生活を経て組織力を培うという意味で、約１ケ月足らずでこれだけ変われるのかという感じがしている。卒業する時が楽しみである。」、
「短期間のうちに十分に能力が発揮できるように教育されるところは、民間の我々としても大変参考になる。是非、福井県の警察官が評価されるように、今後もご指導をよろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。
（５）その他
県警察から、本日早朝に、鯖江市内のレンタルビデオ店において緊縛強盗事件が発生した旨の口頭報告があり、事件概要等について説明があった。
２ 運転免許の処分関係
本日（５月２日）実施した道路交通法違反に関する意見の聴取等の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。
３ 個別決裁
（１）警察職員等の援助要求について長野県公安委員会からの警察職員等の援助要求及びこれに対する援助同意について決裁した。（２）警察職員の援助要求について奈良県公安委員会からの警察職員の援助要求及びこれに対する援助同意について決裁した。
（３）警察署協議会委員の辞職申出に伴う解嘱承認について平成２０年４月２５日付けで坂井警察署協議会委員から辞職願いが提出されたことについて報告を受け、解嘱することを承認した。（４）警察署協議会委員の委嘱承認について坂井警察署長から坂井警察署協議会委員の欠員に伴う補欠委員の推薦があり、これを協議会委員として委嘱することを承認した。
（５）公安委員会宛苦情の受理について本日（５月２日）付けで公安委員会宛苦情を受理した旨の口頭報告があり、今後の対応等について了承した。
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