一次産業に従事する女性との意見交換会を開催しました

最終更新日 2023年11月2日ページID 054331

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 議会の政策立案機能や監視機能の強化に向け、県民の多様な意見を直接把握するとともに、議会・議員の活動を広く理解いただくため、福井県議会広報会議(会長 大森哲男議員)では、毎年度、県民の皆様との意見交換会を開催しています。
 今年度1回目の意見交換会は、一次産業(農林水産業)に従事する女性の方々から一次産業の現状と課題や女性の働きやすい環境づくり等についてお話を伺いました。

[日  時]令和5年10月12日(木)
[場  所]議事堂
[参 加 者] 県議会議員 野田哲生副会長、小堀友廣委員、松崎雄城委員、藤本一希委員
      一次産業(農林水産業)に従事する女性 4名


 意見交換会(一次産業)  意見交換会(一次産業02)

(農林水産業の現状と課題)
・地元の人にレンコンの収穫体験が好評で、観光客向けの体験も考えているが、駅からの交通手段がない。自由に動ける交通手段
 として、レンタカーやライドシェアがあると良い。
・現在3児の母親であり、農業法人で働いている。地域のおばあちゃんが子育てを手伝ってくれたり、働きやすいように法人が
 事務所にベビーベッドを設置してくれたりしている。農業は産業という価値観だけではなく、相互扶助的な面もある。
・農業は気候の影響も受け、広大な農地や中山間地域などがあり、地域性が多様である。地域の多様性に対応できるような支援を
 してほしい。
・畔の多い中山間地域で機械化を進めるのは難しい。機械の操作や農地を管理する人材の育成が重要である。
・養殖業では、温暖化で水温が上昇して魚が死ぬことが増えてきた。地域では、高齢化も進んでおり、若い女性も嫁いできてくれ
 ない。養殖業を辞める人もいる。
・「ブルーパーク阿納」では、学生向けに漁船クルージングなどの体験を行っている。費用に対する補助があると、保護者の負担
 も減り、水産業に触れる子どもが増えると思う。
・林業は、危険かつ重労働であるため、若い人が入ってこない。職場の年齢層が年々高くなっている。
・ドローンで木材の資源量を調査しても、樹高や太さは人の手で一つ一つ測る必要があるなど、機械化には限度がある。
・林業は、土砂災害や温暖化の防止にもつながるので、大事な仕事である。興味のある人が、林業のやりがいや大変さを理解でき
 るような報道が増えると良い。

 

(女性の働きやすい環境づくりについて)
・林業の現場では、女性用の着替えスペースやトイレがないので、簡易式テントや災害用トイレなどの支援があると良い。