○福井県医師確保修学資金等貸与条例
平成20年10月16日
福井県条例第40号
〔福井県医師確保修学資金貸与条例〕を公布する。
福井県医師確保修学資金等貸与条例
(題名改正〔平成26年条例62号〕)
(目的)
第1条 この条例は、大学の医学を履修する課程に在学する者、臨床研修を受けている医師または専門研修を受けている医師であって、将来指定医療機関において医師として勤務しようとするものに対し、修学資金等を貸与することにより、地域医療を担う医師の確保に資することを目的とする。
(一部改正〔平成26年条例62号・令和6年16号〕)
(1) 指定医療機関 県および他の地方公共団体が県内に開設する病院および診療所ならびに規則で定める医療機関をいう。
(2) 臨床研修 医師法(昭和23年法律第201号)第16条の2第1項の規定による臨床研修をいう。
(3) 専門研修 臨床研修を修了した医師が専門性を高めるために受ける研修で規則で定めるものをいう。
(4) 大学 学校教育法(昭和22年法律第26号)に規定する大学をいう。
(8) 医師少数区域等 医師の数が少ないと認められる区域等で規則で定めるものをいう。
(9) 修学資金等 修学資金、修学研修資金および修学専門研修資金をいう。
(一部改正〔平成26年条例62号・令和6年16号〕)
(修学資金等の貸与)
第3条 知事は、国立大学法人福井大学が設置する福井大学(以下「福井大学」という。)が実施する医学部医学科推薦入試(地域枠(福井健康推進枠))(次項において「特定推薦入試」という。)に合格し、入学した者であって、将来指定医療機関において医師として勤務しようとするものの申請により、その者に対し、資金を貸与することができる。
2 知事は、前項の規定により資金の貸与を受ける者が10名に満たない場合であって、この条例の目的を達成するため知事が必要があると認めるときは、福井大学が実施する医学部医学科の入学者選抜(特定推薦入試を除く。)に合格し、入学した者であって、将来指定医療機関において医師として勤務しようとするものの申請により、その者に対し、資金を貸与することができる。
3 知事は、次の各号のいずれかに掲げる者であって、将来指定医療機関において規則で定める診療科の医師として勤務しようとするものの申請により、その者に対し、資金を貸与することができる。ただし、修学資金等の貸与を受けている者または貸与を受けていた者については、この限りでない。
(1) 県外の大学の医学を履修する課程に在学する者であって第4学年の課程を修了し、または修了することが見込まれるもの
(2) 県外で臨床研修を受けることが見込まれる者
(3) 県外で臨床研修を受けている医師(知事が貸与を決定する日において臨床研修を開始した日以後1年を経過していない者に限る。)
4 知事は、次の各号のいずれかに掲げる者であって、将来指定医療機関において規則で定める診療科の医師として勤務しようとするものの申請により、その者に対し、資金を貸与することができる。ただし、修学資金等の貸与を受けている者または受けていた者については、この限りでない。
(1) 県内の大学の医学を履修する課程に在学する者であって第4学年の課程を修了し、または修了することが見込まれるもの
(2) 指定医療機関で専門研修を受けている医師(知事が貸与を決定する日において専門研修を開始した日以後1年を経過していない者に限る。)
(一部改正〔平成21年条例53号・26年62号・令和2年12号・5年13号・6年16号〕)
(修学資金等の貸与等)
第4条 知事は、予算の範囲内において、規則で定めるところにより、修学資金等を貸与するものとする。
2 修学資金等の貸与方法および貸与期間は、規則で定める。
(全部改正〔令和2年条例12号〕)
(保証人)
第5条 修学資金等の貸与を受けようとする者は、規則で定めるところにより、保証人を立てなければならない。
2 前項の保証人は、修学資金等の貸与を受けた者(以下「被貸与者」という。)と連帯して債務を負担するものとする。
(一部改正〔平成26年条例62号〕)
(貸与の取消し)
第6条 知事は、修学資金等の貸与を受けている者が次の各号のいずれかに該当するときは、その貸与を取り消すことができる。
(1) 大学を退学し、または臨床研修もしくは専門研修を中止したとき。
(2) 心身の故障のため修学または臨床研修もしくは専門研修を継続する見込みがなくなったと認められるとき。
(3) 学業成績または勤務成績が著しく不良となったと認められるとき。
(4) 修学資金等の貸与を受けることを辞退したとき。
(5) 死亡したとき。
(6) その他修学資金等の貸与の目的を達成する見込みがなくなったと認められるとき。
(一部改正〔平成26年条例62号・令和6年16号〕)
(貸与の休止)
第7条 知事は、修学資金等の貸与を受けている者が、大学を休学し、もしくは停学の処分を受け、または臨床研修もしくは専門研修を中断することとなったとき(その期間が1月以上の場合に限る。)は、その事由の生じた日の属する月の翌月からその事由のやんだ日の属する月までの期間分の修学資金等(規則で定める修学資金等を除く。以下この項において同じ。)について、貸与を行わないものとする。この場合において、当該期間分として既に貸与された修学資金等があるときは、その修学資金等は、当該事由のやんだ日の属する月の翌月以後の分として貸与されたものとみなす。
2 知事は、修学研修資金の貸与を受けている者が大学を卒業した日から1月を経過した日において臨床研修を開始していないときは、大学を卒業した日の属する月の翌月から臨床研修を開始した日の属する月の前月までの期間分の修学研修資金について、貸与を行わないものとする。この場合において、当該期間分として既に貸与された修学研修資金があるときは、その修学研修資金は、当該臨床研修を開始した日の属する月以後の分として貸与されたものとみなす。
(一部改正〔平成26年条例62号・令和2年12号・6年16号〕)
(1) 第6条の規定により貸与が取り消されたとき。
(2) 貸与期間が終了したとき。
(3) 次条の規定による返還の猶予を受けることができなくなったとき。
(一部改正〔平成26年条例62号・令和2年12号〕)
2 知事は、被貸与者が災害、疾病その他やむを得ない理由により修学資金等を返還することが困難であると認められるときは、その間修学資金等の返還を猶予することができる。
(一部改正〔平成26年条例62号・令和6年16号〕)
(返還の免除)
第10条 知事は、被貸与者が次の各号のいずれかに該当するときは、修学資金等の全部の返還を免除するものとする。
ア 福井大学を卒業した日から2年以内に医師の免許を取得すること。
イ アに規定する医師の免許を取得した後直ちに県内の病院における臨床研修を受けること。
ウ イに規定する臨床研修を修了した後直ちに指定医療機関において医師として勤務すること。
ア 知事が貸与を決定した日において大学を卒業していなかった者にあっては、大学を卒業した日から2年以内に医師の免許を取得すること。
イ 知事が貸与を決定した日において医師の免許を取得していなかった者にあっては、医師の免許を取得した後直ちに臨床研修を受けること。
ウ 臨床研修を修了した後直ちに指定医療機関において規則で定める診療科の医師として勤務すること。
エ ウに規定する医師として勤務した期間(災害、疾病、育児休業その他やむを得ない理由により、指定医療機関において医師として勤務できなかった期間を除く。)が3年に達し、かつ、そのうち1年以上は医師少数区域等における勤務であること。
ア 大学を卒業した日から2年以内に医師の免許を取得し、医師の免許を取得した後直ちに臨床研修を受けること。
イ 臨床研修を修了した後直ちに指定医療機関において規則で定める診療科の医師として勤務すること。
ウ イに規定する医師として勤務した期間(災害、疾病、育児休業その他やむを得ない理由により、指定医療機関において医師として勤務できなかった期間を除く。)が3年に達し、かつ、そのうち1年以上は医師少数区域等における勤務であること。
ア 専門研修を修了した後直ちに指定医療機関において規則で定める診療科の医師として勤務すること。
2 知事は、前項第5号に掲げる場合を除くほか、被貸与者が死亡、心身の故障その他やむを得ない理由により修学資金等を返還することが困難であると認めるときは、修学資金等の全部または一部の返還を免除することができる。
(一部改正〔平成26年条例62号・令和2年12号・6年16号〕)
(延滞利息)
第11条 被貸与者は、正当な理由がなくて返還すべき額を返還すべき日までに返還しなかったときは、当該返還すべき日の翌日から返還の日までの期間の日数に応じ、返還すべき額につき年14.5パーセントの割合で計算した延滞利息を支払わなければならない。
(学業成績証明書等の提出)
第12条 被貸与者は、規則で定めるところにより、学業成績証明書その他必要な書類を知事に提出しなければならない。
(規則への委任)
第13条 この条例の施行に関し必要な事項は、規則で定める。
附則
(施行期日)
1 この条例は、平成21年4月1日から施行する。
(追加〔平成25年条例49号〕)
(福井県へき地勤務医師等修学資金貸与条例の廃止)
3 福井県へき地勤務医師等修学資金貸与条例(昭和49年福井県条例第47号)は、廃止する。
(一部改正〔平成25年条例49号〕)
附則(平成21年条例第53号)
この条例は、平成22年4月1日から施行する。
附則(平成25年条例第49号)
(施行期日)
1 この条例は、平成26年1月1日から施行する。
(経過措置)
2 この条例による改正後の条例の規定は、延滞金、還付加算金、充当加算金および延滞利息のうち平成26年1月1日以後の期間に対応するものについて適用し、同日前の期間に対応するものについては、なお従前の例による。
附則(平成26年条例第62号)
この条例は、平成27年4月1日から施行する。
附則(令和2年3月19日条例第12号)
(施行期日)
1 この条例は、令和2年4月1日から施行する。
(経過措置)
2 この条例による改正後の福井県医師確保修学資金等貸与条例の規定は、この条例の施行の日以後において新たに修学資金等の貸与の決定を受けた者について適用し、同日前に修学資金等の貸与の決定を受けた者については、なお従前の例による。
附則(令和5年3月8日条例第13号)
この条例は、令和5年4月1日から施行する。
附則(令和6年3月14日条例第16号)
この条例は、令和6年4月1日から施行する。ただし、第2条第5号の改正規定、第3条第4項の次に1項を加える改正規定および第10条第1項第1号の改正規定は、令和7年4月1日から施行する。