1 登山の基礎的技術
(1) 休憩の取り方
  休憩のとり方は、単に疲れたから休むのではなく、歩調のペースの上からも大切で、
山登りは登りに1/3、下りに1/3、余力を常に1/3残して行動せよと言われて
います。休憩時間の配分は、コースの状況、メンバーの体調、天候、全コースの所要
時間によって変わりますが、だいたいの標準は、30分に5分又は50分ぐらい歩い
たら5〜10分の小休止をとります。
(2) 水の飲み方
  人間のからだの約60%は水分で、このうち20%ぐらいの水分が不足すると、脱
水状態になり危険となりますので、喉が渇いたら適度に水を飲んで新陳代謝を活発に
し、疲労回復を図ってください。
  適度にと言うのは、少量の水を何回にも分けてとる、ということです。
  むやみに水を飲み過ぎると、疲れやすく、調子が悪くなります。  
(3) 現在地の確認
  最初はなるべく見晴らしのよい高いところで周囲の谷、尾根などを地図と比較して、
練習してください。
  地図の向きを決めるのは、多少離れた山頂や小屋などの顕著ないくつかの目標の方
向を地図と合わせます。
  不明の山をみるときは、磁石の北と地図の北を合わせて、その山の方向にある地図
上の山頂をみてさがします。

(4) 尾根登り
 初心者が歩行法、山を知るなどの山の基礎を学ぶためには、この尾根歩きから始める
ことが最も良い方法です。
  たいていの尾根道は道標が整備されており、これを利用することによって自分の登路
現在地確認の練習をすることができるので、尾根歩きをしている時期に基礎技術の習得
と研究を十分にしておきたいものです。

 @  道迷いについて
  “道に迷った!と思ったら出発点に戻ること!!”

 ア ガスのかかった広い屋根や、森林の中ではともすると踏み跡を見失いがちです。
      特に人のあまりいない山域では、けもの道と呼ばれる迷路が多くありますが、注
  意してみると、人の踏み跡とは異なっているのが解かりますし、まれに、けものの
  毛、つめ跡などが発見され、それと判ることがあります。このときは直ちに戻る必
  要があります。

  イ 広い尾根やガレ場で霧にまかれたり、夜になったりしたときは、人間の方向感覚
  がくるい、一方に曲がる癖を生じ、同じ場所をぐるぐる回り出し、いわゆるリング
  ワンデリングをすることがあります。このような場合は、動かずにじっとして、状
  況が改善されるのを待ちましょう。

  ウ ルートがわからなくなった場合、沢を下れば早いというので初心者は全く知らな
  い沢を下降しがちですが、沢の下方には、滝があるなど、転落の危険があり避けま
  しょう。

 A やせ尾根通過時の注意点
   両側の急に落ちているやせ尾根では、恐怖感がわき、バランスを崩して足を踏み
  外したりしやすいものです。このような場所に取り付けられた古い鎖や、針金、草
  の根、灌木、はい松などは万が一取れたりすることもあるので、絶対にたよらず、
  バランスの補助といった程度に手をかけ、自分の足でしっかり登降しましょう。

(5) 沢歩きについて
夜叉ヶ池 


    谷や沢の遡行、あるいは下降は登山の楽
 しみ方の一つでありますが、あまり人の入
 らない谷や沢を初心者を中心としたパーテ
 ィーで登降するのは非常に危険です。
 
 融雪期、夕立直後はいっきに増水などす
 ることもあり、判断を誤ると大変危険です。




 夜叉ヶ池(南越前町今庄)