開催日:平成21年1月9日
1 個別決裁
(1)警察職員等の援助要求及び同意石川、富山、福井県警察合同捜査第4号事件の捜査に伴う石川県公安委員会からの警察職員等の援助要求及びこれに対する援助同意について決裁した。(2)警察本部長に対する情報公開請求の決定等警察本部長に対する情報公開請求(12月9日付け)について、公開決定等の報告があり、これを了承した。
(3)福井県地方警察職員定数条例の一部改正平成21年度地方警察官の増員に伴う福井県地方警察職員定数条例の一部改正について、原案のとおり決裁した。(4)オウム真理教犯罪被害者等支給裁定申請の受付及び裁定平成20年12月19日付けで、オウム真理教犯罪被害者等を救済するための給付金の支給に関する法律に基づく「傷病給付申請」を受け付けた旨の報告があり、申請者に対して裁定案のとおり「オウム真理教犯罪被害者等給付金支給裁定通知書」を交付することを決裁した。
(5)福井県公安委員会等手数料徴収条例の一部改正道路交通法等の一部改正に伴う福井県公安委員会手数料等徴収条例の一部改正について、原案のとおり決裁した。(6)異議申立ての受理平成20年12月に運転免許の取消処分を受けた者から、運転免許の取消処分に対する異議申立書の提出があり、これを受理した旨の報告を受け了承した。
(7)放置駐車違反に係る車両使用制限命令放置駐車違反者に対して、放置駐車違反に係る車両使用制限命令を実施した旨の報告があり、これを了承した。
(8)特別派遣部隊の援助要求及び同意原発警備に係る第97次県外特別派遣部隊の援助要求及び第96〜98次県外特別派遣部隊の援助同意について決裁した。
(9)集団行動に関する許可事務専決状況報告書平成20年12月中の集団行動に関する許可事務の専決状況の報告を受け、これを了承した。
2 包括的案件
〈報告事項〉
(1)あわら市内における祖父に対する殺人未遂事件の発生・検挙
県警察から、本年1月1日にあわら市内で発生した祖父殺人未遂事件は、現場急行したあわら署員が被害者と同居していた孫を殺人未遂罪で緊急逮捕し、その後、被害者があわら市内の病院で死亡したため、現在、殺人罪として捜査中である旨の報告があり、犯行状況、逮捕経緯、今後の捜査方針等について説明があった。
委員から、事件概要等について確認があった。
(2)福井市内のスーパーマーケットにおける強盗未遂事件の発生・検挙
県警察から、本年1月4日に福井市内のスーパーマーケットで発生した強盗未遂事件は、包丁を突き付けて店員を脅迫し現金を要求した被疑者を同店店長らが現行犯逮捕した旨の報告があり、犯行状況、逮捕経緯、今後の捜査方針等について説明があった。
各委員から、事件概要等について確認があるとともに
「大変、勇気ある行動だと思う。怪我がなくて何よりだった。」
旨の発言があった。
(3)福井市八重巻東町地籍における放火未遂事件の検挙
県警察から、平成20年3月25日に福井市内のショッピングセンターで発生した放火未遂事件は、その後の捜査により、当時中学生であった少年を同事件被疑者として検挙補導した旨の報告があり、事件概要及び犯行状況等について説明があった。
各委員から、事件概要等について確認があるとともに
「付近住民は大変不安だったと思う。事件が解決して非常に良かった。」
旨の発言があった。
(4)平成20年の刑法犯認知・検挙状況
県警察から、平成20年中の刑法犯認知・検挙状況報告(暫定)があり、刑法犯認知件数が平成15年以降6年連続して減少したことなどの主な特徴点について説明があった。
【刑法犯】
○ 認知件数 6,741件(対前年比452件減少)
○ 検挙件数 3,245件(対前年比46件減少)
○ 検挙率 48.1%(対前年比2.3%増加)
○ 検挙人員 1,695人(対前年比92人増加)
委員から
「振り込め詐欺の発生状況について伺いたい。」
旨の質疑があり、県警察から
「10月から12月までの振り込め詐欺撲滅強化推進期間中は減少に転じた。しかし、それまでの発生件数が増加していたため全体としては前年比で15件の増加となった。」、「なお、自転車盗の発生件数については、本年9月から実施している自転車盗難等緊急対策の効果が表れ、全体で32件の減少となった。」
旨の説明があった。委員から
「刑法犯認知件数が6年連続して減少することが、ほぼ間違いないとのことであり非常によかった。今年もよろしくお願いしたい。」、「大変すばらしい結果だと思う。この結果が、県民の体感治安向上につながることを期待している。」
旨の発言があった。
(5)銃刀法改正に伴う諸対策の推進
県警察から、銃砲刀剣類所持等取締法の一部を改正する法律が本年1月5日から施行された旨の報告があり、法改正の背景(猟銃使用による殺傷事件や東京都内の秋葉原で発生した無差別殺傷事件等を受けて)、主な改正点、「刃物使用犯罪等防止総合対策」に基づく本県のこれまでの取り組み状況、今後の主な諸対策の推進内容(ダガーナイフ等の引き取り、広報啓発活動など)等について説明があった。
委員から
「剣の所持禁止の範囲と経過措置について伺いたい。」
旨の質疑があり、県警察から
「旧銃刀法では、刃渡り15センチメートル以上の剣の所持が禁止されていたが、今回の改正で範囲が拡大され、刃渡り5.5センチメートル以上の剣の所持が禁止された。」、「法施行以前に所持していた場合、本年7月4日まで6カ月間猶予があり、各警察署で引取りを実施している。」、「現在までに届出がなく、今後、積極的な広報・啓発活動を実施して届出を促す。」
旨の説明があった。
(6)平成21年初詣等における雑踏警備状況
県警察から、本年1月1日から1月3日までの間の初詣等における雑踏警備状況報告があり、各種雑踏事故防止対策、県下の主な神社・仏閣(11箇所)及び行楽地・レジャー施設(3箇所)における人出(約77万9千人【対前年比3万5千人増加】)及び警備状況(延べ出動警察官144人、延べ出動警備員496人)等について説明があった。
委員から
「警備にあたられた警察官には、正月早々大変であったが、特に事件事故の発生もなく、何よりであった。」
旨の発言があった。
(7)平成20年中の交通事故発生状況等
県警察から、平成20年中の交通事故発生状況等の報告があり、全国及び県内の交通事故発生状況、交通事故死者数の推移、交通死亡事故減少の要因、昨年の交通死亡事故の特徴等について説明があった。
また、本年の重点施策としては、特に高齢者の交通事故防止対策を推進するとともに、飲酒運転、無免許運転等悪質・危険・迷惑性の高い違反に重点を置いた交通指導取締りの強化、交通安全環境の整備等、年間を通じた各種交通事故防止対策を推進する旨の説明があった。
【全国】
○ 死者数 5,155人(対前年比589人減少)
【県内】(死者数以外は概数)
○ 総事故件数 22,578件(対前年比155件減少)
○ 人身事故 4,008件(対前年比650件減少)
○ 死者数 55人(対前年比5人減少)5年連続減少
○ 傷者数 4,898人(対前年比845人減少)
委員から
「第8次交通安全計画について伺いたい。」
旨の質疑があり、県警察から
「国及び県では、5年を目安とした交通安全計画を策定している。同計画に基づき、当県では、平成22年までに交通事故死者数を60人以下とし、また、国においては、5,500人以下とする死亡事故抑止目標をそれぞれ達成できた。」
旨の説明があった。委員から
「今後は、高齢者の交通事故防止対策やシートベルトの着用促進、或いは交通指導取締りを強化するなど、更に交通死亡事故が減少するようお願いしたい。」
旨の発言があった。
(8)常陸宮同妃両殿下のお成り警衛警備
県警察から、常陸宮同妃両殿下の大野市お成り(本年1月26日から1月28日までの3日間の日程で「常陸宮賜杯第59回中部日本スキー大会」御臨席及び地方事情御視察のため)に伴う警衛警備の概要報告があり、所要の体制で警衛警備の万全を期す旨の説明があった。
委員から、大会概要等について確認があるとともに
「大変だが、警衛警備の万全を期されたい。」
旨の発言があった。
(9)平成21年度地方警察官の増員
県警察から、国の平成21年度予算において地方警察官の増員が盛り込まれた旨の報告があり、増員数(全国で959人、うち福井県は10人)、増員項目(子ども女性を性犯罪等の被害から守るための体制強化及び一層緻密かつ適正な死体取扱業務を推進するための体制強化)、増員に伴う今後の手続き(定数条例の改正、特別募集)等について説明があった。
各委員から、増員に伴う体制の強化内容及び特別募集の概要等について確認があるとともに
「特別募集においても、優秀な人材を確保願いたい。」
旨の発言があり、県警察から
「マスコミやホームページ等による広報及びリクルート活動を積極的に行い優秀な人材を確保したい。」
旨の説明があった。
(10)第2次警察署再編プラン(案)に関する反応等
県警察から、第2次警察署再編プラン(案)の経過報告があり、地元自治体等に対する説明及び反応状況、12月議会における主な質問状況、パブリックコメントの実施結果等について説明があった。
また、今後は、2月議会においてパブリックコメントの実施結果及び第1次警察署再編の効果を説明するとともに、2月議会の結果を踏まえ、事後、所要の手続を取る予定である旨の説明があった。
委員から
「具体的な再編時期は、いつ頃になるのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「福井警察署の建替えが完了した時点で再編する予定である。」
旨の説明があった。委員から
「福井警察署の建替え場所ついては、きちっと県民に説明できるよう最も良い場所を選定する必要がある。」
旨の発言があり、県警察から
「委員ご指摘のことは十分認識した上で、今後の事務を進めていきたい。」
旨の説明があった。
(11)平成21年「年頭視閲式」の実施
県警察から、本年1月14日に福井県営体育館において平成21年の年頭視閲式を実施する旨の報告があり、実施目的及び視閲式の概要等について説明があった。
また、同式典と併せてリクルート活動を兼ね、見学に来ている高校生と警察官とのふれあいタイムを実施する旨の説明があった。
委員から
「視閲式は、一般人も見学できるのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「一般人も自由に見学することができる。」
旨の説明があった。委員から
「できるだけ多くの人に見てもらった方が良いと思う。」
旨の発言があった。
3 運転免許の処分関係
本日(1月9日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取等の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。
![]() |
![]() |
![]() |