開催日:平成21年1月23日
1 包括的案件
〈報告事項〉
(1)暴力団組員らによる野球賭博事件の検挙
県警察から、本部組織犯罪対策課、越前警察署及び福井南警察署の合同捜査により、野球賭博を行っていた暴力団二代目川内組組員等被疑者4人を賭博開帳図利罪等で逮捕した旨の報告があり、事案の概要、逮捕経緯、今後の捜査方針等について説明があった。
各委員から、事件概要等について確認があった。
(2)振り込め詐欺撲滅緊急対策の実施結果
県警察から、昨年10月から12月までの3箇月間実施した振り込め詐欺撲滅緊急対策の実施結果報告があり、振り込め詐欺被害状況、期間中に警察及び関係機関・団体が取り組んだ主な施策、今後の取組方針等について説明があった。
【年間】
○ 認知件数 56件(対前年比15件増加)
○ 被害金額 7,750万円(対前年比3,290万円増加)
【10〜12月】
○ 認知件数 9件(対前年比5件減少)
○ 被害金額 1,030万円(対前年比750万円減少)
【今後の取組方針】
○ 福井県振り込め詐欺撲滅ネットワークによる対策の継続と強化
○ 警察署における振り込め詐欺撲滅ネットワーク構築の推進
○ 全国一斉振り込め詐欺撲滅のための取締活動及び予防活動の強化推進期間の実施(2月中)
○ 年金支給日(偶数月)の警戒
委員から
「10月から12月までの3箇月間、同緊急対策を徹底したことにより成果が現れた。それでも、まだ被害に遭う方がいるのが現状である。」、「銀行でも、被害者が出ないように窓口等において注意を払っているが、最近は、エクスパックや宅配便等を利用するなど手口が巧妙になってきている。」
旨の発言があり、県警察から
「3箇月間の緊急対策の効果が現れたことから、引き続き1年間、振り込め詐欺撲滅ネットワークによる対策を継続強化する。」
旨の説明があった。 委員から
「交通取締りと同じように継続して実施することが大切だと思うので、引き続きよろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。
(3)平成20年における110番受理状況等
県警察から、平成20年中の110番受理状況等の報告があり、総受理件数40,859件(対前年比1,452件減少)の主な内訳(非有効件数7,490件など)、緊急配備実施状況、過去10年間の受理状況(平成16年をピークに減少傾向)、110番通報の適切利用についての主な広報活動(一日通信指令室長の委嘱【北京オリンピック出場の清水邦広選手】、JR福井駅における広報活動など)、社会情勢に応じた110番情報管理緊急配備支援システム高度化の推進状況等について説明があった。
各委員から、110番受理状況及び通信指令室の勤務状況等について確認があるとともに
「適切な110番通報について広報することは大切なことであり、これからもよろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。
(4)平成20年中の運転免許行政のまとめ
県警察から、平成20年中における運転免許行政の報告があり、運転免許保有状況(平成20年12月末現在で534,829人)、行政処分執行状況、運転免許試験実施状況、運転免許証再交付状況及び運転免許証の自主返納状況等について説明があった。
委員から、運転免許証の自主返納及び行政処分状況等について確認があり、県警察から
「高齢者に対してコミュニティーバスの無料パス券を配布するなどの対策をとっている自治体もあり、自主返納者数は、昨年より倍増した。」、「交通取締件数が減少したので行政処分執行件数も減少している。」
旨の説明があった。
(5)福井県警察音楽隊の活動状況等
県警察から、福井県警察音楽隊の活動状況報告があり、同隊の創設と任務(昭和29年12月に創設され、演奏活動を通じて県民と警察の融和を図り警察活動を効果的に推進する)、構成人員(隊長以下24人)、平成20年中の活動状況及び県民の反響等について説明があった。
また、今後も、警察の諸活動に積極的に出演し、県民と警察を結ぶ音の架け橋として、各施策の浸透や警察広報活動に貢献する旨の説明があった。
委員から、音楽隊員の勤務状況等について確認があるとともに、
「年頭視閲式の際にドリル演奏を拝見したが、非常に良かった。観客の高校生も、警察のいろいろな仕事が理解できて、人材確保にもつながったと思う。」
旨の発言があり、県警察から
「音楽隊に憧れて警察に入る者もいる。」、「当県の場合は、兼務員ばかりなので、隊員には相当の負担がかかっていると思われる。」
旨の説明があった。委員から
「派遣回数がかなり多いようだし、練習量も相当必要なのではないか。」
旨の質疑があり、県警察から
「本来の職務に影響のないよう、最小限の練習で最大限の効果を図っている。」
旨の説明があった。
(6)小浜警察署名田庄駐在所の新築完成
県警察から、昨年12月に小浜警察署名田庄駐在所が新築完成した旨の報告があり、新築理由(築33年を経過し長期使用のため老朽化)、新築場所(おおい町名田庄の現在地)、施設概要及び主な施設特徴等について説明があった。
委員から
「駐在所の状況が本署から分かるように、ビデオ等は設置していないのか。」、「駐在所がおそわれるなどの、非常時の対策はできているのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「ビデオは設置していないが、幹部が定期的に巡視に回っている。」、「非常時には、緊急ブザーが設置してあり、付近住民に知らせるようになっている。」
旨の説明があった。
2 運転免許の処分関係
本日(1月23日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取等の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。
3 個別決裁
(1)犯罪被害者等早期援助団体の指定等に係る審査基準の改定犯罪被害者等給付金の支給等に関する法律の一部を改正する法律及び犯罪被害者等給付金の支給等に関する規則の一部を改正する規則の施行に伴い、行政手続法に基づく「犯罪被害者等早期援助団体の指定」審査基準及び標準処理期間、並びに「犯罪被害者等早期援助団体の事業規定等の変更の承認」審査基準及び標準処理期間を改正することについて報告があり、原案のとおり決裁した。(2)オウム真理教犯罪被害者等支給裁定申請の受付及び裁定平成21年1月8日付けで、オウム真理教犯罪被害者等を救済するための給付金の支給に関する法律に基づく「傷病給付申請」を受け付けた旨の報告があり、申請者に対して裁定案のとおり「オウム真理教犯罪被害者等給付金支給裁定通知書」を交付することを決裁した。
(3)運転免許取消処分に対する異議申立て平成20年11月に運転免許の取消処分を受けた者から、運転免許の取消処分に対する異議申立書の提出があり、これを受理した旨の報告を受け了承した。(4)平成20年12月中の警察あて苦情の受理・処理状況平成20年12月中に警察に寄せられた苦情の受理及び処理状況について報告があり、これを了承した。
(5)警察職員等の援助要求及び同意事件捜査に伴う千葉県公安委員会からの警察職員等の援助要求及びこれに対する援助同意について決裁した。(6)風営法及び警備業法に基づく指定医の指定風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律及び警備業法に基づく指定医について、原案のとおり決裁した。
(7)地域交通安全活動推進委員委嘱候補者の推薦に伴う審査及び委嘱決定平成21年1月29日付けで任期満了となる地域交通安全活動推進委員について、各警察署長から推薦のあった後任候補者を審査するとともに、平成21年1月30日付で同委員に委嘱することを決裁した。
(8)福井県道路交通法施行細則の一部改正道路交通法の一部を改正する法律が公布され、聴覚障害者の運転免許取得に係る規定が平成20年6月1日に施行されたことに伴い、福井県道路交通法施行細則の一部を改正して、聴覚障害者標識の表示を免許条件として付された者が運転する標識表示車両への幅寄せ等を禁止する規定を設けることについて、原案のとおり決裁した。
(9)警察署協議会委員候補者の推薦状況報告及び事前審査について平成21年4月の警察署協議会委員の委嘱替えに伴い、各警察署長からの委員候補者(117人)の推薦状況報告を受け、同候補者の事前審査を行った。
![]() |
![]() |
![]() |