開催日:平成21年6月26日

1 個別決裁

(1)平成21年第6次交通規制の実施
 合計61箇所の平成21年第6次交通規制を原案のとおり決裁した。
(2)平成21年7月2日施行の交通規制の実施
 平成21年7月2日施行の福井市中央3丁目地籍市道改良工事に伴う暫定交通規制を原案のとおり決裁した。
(3)公安委員会あて電子メールの対応
 公安委員会あて電子メール(6月16日、6月18日、6月22日付け受理)の対応等について説明を受け、これを決裁した。

2 包括的案件

〈報告事項〉

(1)福井市内で路上強盗を計画した強盗予備被疑者の検挙
 県警察から、本年5月30日午前1時ころ、福井市内の路上において不審車両を発見した自動車警ら隊員の職務質問を端緒として、車両のトランク内に包丁を隠し持っていた被疑者を銃刀法違反で逮捕し、その後の捜査により、同被疑者は当時、車両に同乗していた共犯被疑者とともに通行人を狙った路上強盗をする目的で犯行用具を携帯していたことが判明したため、6月12日に同共犯被疑者を強盗予備罪で逮捕した旨の報告があり、事件概要及び逮捕経緯等について説明があった。
 委員から
「強盗を未然に防止することは、非常に難しいと思うが、事案的にも大変めずらしいのではないか。」
旨の質疑があり、県警察から
「県内では、過去10年間に3件発生している。」
旨の説明があった。また、委員から
「このような逮捕事案は、県民の安全・安心の面で効果があると思うので、功労者を表彰するなど、もっとアピールすべきだと思う。」、「今回の事案は、自動車警ら隊員の鋭敏な感覚と適時適切な職務質問により、事件を未然に防止できたものであり、その功労は大きい。機会あるごとに他の職員にも好事例として教養願いたい。」
旨の発言があった。
(2)暴力団幹部らによる野球賭博事件の検挙
 県警察から、昨年11月及び本年1月に暴力団二代目川内組組員等を逮捕した野球賭博事件については、その後の捜査により、本年6月16日に新たに暴力団二代目川内組幹部ら被疑者3人を野球賭博開張図利罪等で逮捕した旨の報告があり、事件概要、逮捕経緯及び今後の暴力団壊滅に向けた取締方針等について説明があった。
 各委員から事件概要等について確認があるとともに、
「大変だが、継続した取締りと徹底した捜査をお願いしたい。」
旨の発言があった。
(3)春期における実態把握及び職務質問検挙強化月間実施結果
 県警察から、本年4月から5月にかけて実施した地域警察官による実態把握及び職務質問検挙強化月間の結果報告があり、同月間の実施目的、月間中に取り組んだ主な実績向上方策、実態把握活動状況及び主な犯罪検挙事例等について説明があった。
 また、今後は、成績優秀者に対する賞揚など、地域警察官の犯罪検挙及び実態把握活動の各種実績向上方策を推進して、県民の安全・安心の確保に資する旨の説明があった。
 委員から
「説明にもあったが、効果的な職務質問の技能向上方策として、指導・教養訓練及び現場実戦を繰り返し行うことが効果的であり、その成果が犯罪検挙実績にも表れていると思う。」、「県下の地域警察官等に対する職務質問の技能指導は誰が行っているのか。」
旨の質疑等があり、県警察から
「6月に開催された第60回全国植樹祭に向けて、月間中は実態把握活動を重点に推進した。その中での犯罪検挙実績であり、相当の成果があったと評価している。」、「本部地域課及び各警察署等に配置された職務質問技能指導者が中心となり、集合教養や現場同行指導等を計画的に実施している。」
旨の説明があった。また、委員から
「パトロールカードの使用方法について伺いたい。」
旨の質疑があり、県警察から
「パトロールカードは、巡回連絡した際に、不在世帯に対して警察官が訪問したことや地域安全情報を知らせるときに使用する。」
旨の説明があった。また、委員から
「月間中の各種照会件数はこんなに多いのか。」
との発言があり、県警察から
「特に、月間中、地域警察官は、一度に数種類の照会を行うため照会件数が増加する。また、照会件数が多ければ、その分盗品等に該当する数も増えるので、いわば照会件数は犯罪検挙のバロメーターとも言える。」
と説明し、委員から
「照会業務に従事する係の体制等について伺いたい。」
旨の質疑があり、県警察から
「各種照会業務は本部情報管理課の照会センターにおいて、1当務数名が24時間体制で対応している。」
旨の説明があった。 委員から
「今後も、継続して職務質問の技能向上を図るなど、地域警察の態勢強化に努めて欲しい。」
旨の発言があった。
(4)福祉犯取締り及び被害少年の保護活動強化月間の実施結果
 県警察から、本年5月(4月は準備期間)に実施した福祉犯取締り及び被害少年の保護活動強化月間の結果報告があり、月間中における福祉犯検挙状況、被害少年の保護状況及び主な検挙事例等について説明があった。

  【検挙・保護状況】
○ 福祉犯検挙件数   9件(対前年比6件増加)
○ 福祉犯検挙人員  11人(対前年比8人増加)
○ 被害少年保護人員  9人(対前年比6人増加)
 委員から
「月間は、例年この時期に実施しているのか。」、「取締りのほか、子どもたちの非行防止活動も行うのか。」
旨の質疑があり、県警察から
「4〜5月は、上の学年に進級し子どもたちの心にも動揺が見られる時期であり、悪い大人から子どもたちを守る趣旨で同月間を設けている。」、「月間では、福祉犯罪の取締りを重点とし、学校における非行防止教室の開催や少年警察ボランティアによる街頭での声かけ活動などの各種非行防止活動を随時行っている。」
旨の説明があった。委員から
「今後も、子どもを守るための検挙及び各種非行防止活動の継続強化をお願いしたい。」
旨の発言があった。
(5)第30回福井県警察犬訓練競技大会の開催結果
 県警察から、本年6月20日に開催された第30回福井県警察犬訓練競技大会の結果報告があり、同競技大会の実施目的、大会概要、警察犬制度の概要及び過去における活動実績等について説明があった。
 委員から
「福井県の警察犬制度について伺いたい。」
旨の質疑があり、県警察から
「福井県では、民間の指導手が飼育・訓練している犬の中から、現在9頭の優秀な犬を警察犬として嘱託しており、警察からの要請に応じて犯人捜索や行方不明者の捜索などに出動している。なお、民間指導手には、僅かな出動手当が支給されるが、警察犬の飼育等にかかる費用は全て自己負担でお願いしている。」
旨の説明があった。委員から
「指導手の待遇改善及び警察犬の能力アップに配慮願いたい。」
旨の発言があった。
(6)夏期における県内外暴走族対策
 県警察から、夏期における暴走族対策については、本年も県外暴走族の流入を阻止するために敦賀、小浜の県境において大検問を実施するとともに、「福井フェニックスまつり」開催期間中の県内暴走族対策を所要の体制で行う旨の報告があり、期間中の出動体制及び県内外の暴走族や旧車會の実態等について説明があった。
 委員から、旧車會の実態等について確認があるとともに、
「4月に敦賀警察署協議会へ出席した際に、例年実施している大検問で敦賀の町が平穏になり、市民が大変感謝しているという意見を聞いた。今年もよろしくお願いしたい。」
旨の発言があった。

3 運転免許の処分関係

 本日(6月26日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取等の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。

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