開催日:平成21年7月3日
1 個別決裁
(1)平成21年6月中の警察あて苦情の受理・処理状況平成21年6月中に警察に寄せられた苦情の受理及び処理状況について報告があり、これを了承した。(2)県外特別派遣部隊の援助要求原発警備に係る第103次県外特別派遣部隊の援助要求を原案のとおり決裁した。
(3)県外特別派遣部隊の援助要求に対する同意原発警備に係る第102次県外特別派遣部隊の援助同意を受け、これを決裁した。
(4)公安委員会表彰の決定警察本部長から推薦のあった駐在所勤務警察官夫人1名に対して、本年7月28日に公安委員会表彰(感謝状)を行うことを決定した。
(5)福井県公安委員会の事務の専決に関する規程の一部改正「福井県公安委員会の事務の専決に関する規程」を一部改正することについて、原案のとおり決裁した。
(6)公安委員会あて苦情の対応公安委員会あて苦情(6月29日付け受理)の対応等について説明を受け、これを決裁した。
2 包括的案件
〈報告事項〉
(1)インターネット利用のわいせつDVD販売事件の検挙
県警察から、福井警察署と生活環境課が千葉県警察との合同捜査により、わいせつDVDを製造し全国に販売していた被疑者5人をわいせつ図画販売で逮捕した旨の報告があり、事件概要及び逮捕経緯等について説明があった。
委員から、事件概要等について確認があるとともに、
「先の全国公安委員会代表者会議の席上において、警察庁長官が、『近年の犯罪の広域化等により都道府県警察単位での犯罪対処には限界があり、全国警察一丸となった取り組みを行っていかなければならない。』として、警察組織の総合力を発揮し全国警察一体となった警察活動を展開する旨述べていたが、まさに、このような犯罪検挙のことを言っているのだと思う。今後も他県警との緊密な連携による捜査をお願いしたい。」
旨の発言があった。
(2)おおい町における現住建造物等放火事件の発生・検挙
県警察から、本年6月25日に大飯郡おおい町地籍の一般住宅で発生した放火事件については、その後の捜査により、被害家屋に同居していた女性の容疑が固まったことから、同月26日に同女性被疑者を現住建造物等放火罪で逮捕した旨の報告があり、事件概要、逮捕経緯等について説明があった。
委員から、事件概要等について確認があった。
(3)平成21年上半期片町地区環境浄化対策の取組み状況
県警察から、平成21年上半期における片町地区環境浄化対策の取組状況報告があり、繁華街における環境浄化総合対策の重点取組み、風俗営業所等に対する合同立入等の実施結果及び主な犯罪検挙事例等について説明があった。
また、同対策は、平成18年から取り組んでおり、その結果、悪質な客引き事案、110番受理件数、放置駐車車両等が減少するなど繁華街の風俗環境浄化に一定の効果が見られることから、引き続き3年間延長し、県民が安心して楽しめる繁華街として環境浄化を推進する旨の説明があった。
各委員から、片町地区の風俗環境の現状等について確認があるとともに、
「少年指導委員の活動内容等について伺いたい。」
旨の質疑があり、県警察から
「活動区域ごとに県下で50人の少年指導委員を公安委員会から委嘱している。少年指導委員の主な活動内容は、少年の補導活動、支援活動のほか、風俗営業所に対する立入りなどである。本年6月19日には、少年指導委員の定期研修会終了後に警察との合同による立入りを実施した。」
と説明し、委員から
「ボランティアである少年指導委員が活動する際は、事故に遭わないように指導願いたい。」
旨の発言があった。委員から
「環境浄化対策を止めてしまうと、違法事案の再発など元の木阿弥になってしまうので、県民が安心して楽しめるよう同対策を引き続き推進願いたい。」
旨の発言があった。
(4)組織犯罪対策実戦塾の開催結果
県警察から、実務3年未満の若手警察官等に暴力団を追及・検挙する「技」と暴力団に決して屈しない「心」を伝承するための組織犯罪対策実戦塾の開催結果報告があり、実戦塾の実施概要及び暴力団情勢等について説明があった。
委員から
「先日の新聞に実戦塾の開催概要が掲載されていたが、県民は心強く感じたと思う。機会を捉えて継続実施願いたい。」
旨の発言があった。
(5)平成21年上半期(6月末)の交通事故発生状況
県警察から、平成21年上半期における交通事故発生状況報告があり、県内の交通事故発生状況、交通死亡事故の特徴、交通指導取締状況及び下半期の重点施策等について説明があった。
また、本県における交通事故死者数は平成15年以降5年連続で減少したが、本年上半期は前年同期と比較して増加に転じたため、下半期は死亡事故抑止を重点とした各種交通事故防止対策を強力に推進する旨の説明があった。
【県内の交通事故発生状況】(6月末)
○ 総事故件数 10,748件(対前年比458件減少)
○ 人身事故 1,839件(対前年比107件減少)
○ 死者数 25人(対前年比2人増加)
○ 傷者数 2,184人(対前年比170人減少)
○ 物損事故件数 8,909件(対前年比351件減少)
委員から
「飲酒運転の取締件数が増加した理由は何か。」
旨の質疑があり、県警察から
「道路交通法の改正により、本年6月から飲酒運転等が厳罰化されることを受けて取締りを強化したためである。」
と説明し、委員から
「厳罰化されたにもかかわらず、飲酒運転がなかなか減少せず残念である。」
旨の発言があった。また、委員から
「本年上半期の高齢者の事故構成率は、昨年よりやや減少したが依然として高い。」
旨の発言があり、県警察から
「今後、ますます高齢運転者が増加するため、高齢者対策は今後も重要な課題であると認識している。」
旨の説明があった。委員から
「過去10年間の人身事故の発生状況を見ると、平成11年から半分近くにまで減少したのが分かる。」、「交通事故死者数は自殺者数よりも少なくなった。」
旨の発言があり、県警察から
「道路環境や車の整備、安全教育の浸透等が交通事故減少の主な要因であると考えられる。」
旨の説明があった。委員から
「アルコール依存症などの常習飲酒運転者に対する防止対策について伺いたい。」
旨の質疑があり、県警察から
「常習飲酒運転者の根絶対策として、平成19年12月から『飲酒運転ストップセミナー』という講習を実施している。具体的には、政令数値未満の酒気帯び運転者には、警告書を交付しているが、過去3年以内に2回以上飲酒運転で検挙又は警告された違反者に対して交通安全講習を行い再犯を防止する制度である。」
旨の説明があった。委員から
「引き続き交通取締りや交通事故防止活動を推進し、少しでも交通事故が減少するようお願いしたい。」
旨の発言があった。
(6)新型インフルエンザの現状と県内発生時の対応
県警察から、新型インフルエンザの現状報告があり、国内外の発生状況及び県内発生時の県警察の対応等について説明があった。
委員から
「現在のところ、福井県内において新型インフルエンザに感染した者はいないが、いつ発生してもおかしくない情勢にある。特に、秋以降に予想される第二波やウィルス異変に対する警戒が必要である。」、「感染警戒水準が世界的大流行のフェーズ6となったが、幸いにして死亡率は現在のところ極めて低い。今後、ウィルス異変により強毒化する可能性があるが、現在ワクチンの開発に取り組んでいる。」、「警察官が感染した場合、警察の機能が低下してしまうので感染予防に努めて欲しい。」
旨の発言があった。
3 個別的案件
〈審議事項〉
・ 運転免許取消処分に対する異議申立て
運転免許取消処分に対する異議申立て(平成21年5月受理)について審議し、「棄却する」旨の決定をするとともに、決定書(案)を決裁した。
4 運転免許の処分関係
本日(7月3日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のとおりこれを決定した。
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