開催日:平成22年3月19日

1 個別決裁

(1)警察本部長に対する情報公開請求の決定等

   警察本部長に対する情報公開請求(3月1日付け)について、公開決定等の報告があり、これを了承した。

(2)運転免許更新処分に対する異議申立の受理

   平成22年3月、福井県公安委員会に対し運転免許更新処分に対する異議申立が提起された旨の報告があり、同申立書

  を決裁した。

(3)平成22年2月中の警察あて苦情の受理・処理状況

   平成22年2月中に警察に寄せられた苦情の受理及び処理状況について報告があり、これを了承した。

(4)殉職者救慰金の支給

   「福井県警察職員の救慰金に関する条例」に基づき、小浜警察署長からの申請を受けて小浜警察署員2名の殉職者救慰

  金の支給を決定した。

(5)風俗営業者に対する行政処分に係る聴聞の開催

   福井市内の風俗営業者に対する行政処分(営業許可取消処分)に係る聴聞(3月  10日)の実施結果報告があり、

  被処分者を同行政処分とすることを決裁した。

(6)古物営業者に対する行政処分に係る聴聞開催事由の消滅

   平成22年3月10日に開催予定であった鯖江市内の古物営業者に対する行政処分(営業許可取消処分)に係る聴聞に

  ついては、被処分者が古物営業許可証を返納してきたことにより聴聞の開催事由が消滅した旨の報告があり、これを決裁

  した。

(7)警察職員等の援助要求及び同意

   滋賀県公安委員会からの警察職員等の援助要求及び同意について、原案のとおり決裁した。

(8)自動車運転代行業の認定申請

   認定申請者に対する調査結果の報告を受けて、申請者を自動車運転代行業として認定することを決裁した。

(9)福井県道路交通法施行細則の一部改正

   高齢運転者等専用駐車区間制度の施行に伴い、「福井県道路交通法施行細則」を一部改正することについて、原案のと

  おり決裁した。

10)高齢運転者等専用駐車区間の交通規制の実施

   高齢運転者等専用駐車区間制度の施行に伴う交通規制を原案のとおり決裁した。

11)平成22年第3次交通規制の実施

   合計81箇所の平成22年第3次交通規制を原案のとおり決裁した。

12)集団行動に関する許可事務専決状況報告書

   平成22年2月中の集団行動に関する許可事務の専決状況の報告を受け、これを了承した。

13)福井県公安委員会の事務の専決に関する規程の一部改正

   「福井県公安委員会の事務の専決に関する規程」を一部改正することについて、原案のとおり決裁した。

14)公安委員会表彰の決定

   勤務成績優秀者(退職所属長)及び音楽隊活動功労者に対する公安委員会表彰の上申を受けて、福井県公安委員会表彰

  規程第5条の規定に基づき審査するとともに、同規程第3条第2項3号の規定に基づき、被上申者11名に対して公安委

  員会表彰(感謝状)を授与することを決定した。

15)公安委員会あて電子メールの対応

   公安委員会あて電子メール(平成22年3月3日付け受理)の対応等について説明を受け、これを決裁した。

  

2 運転免許の処分関係

   本日(3月19日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のと

  おりこれを決定した。

 

3 包括的案件

〈報告事項〉

(1)暴力団幹部の変死事案

    県警察から、本年3月13日に福井市内のマンション内居宅において暴力団幹部が変死していた旨の報告があり、事案概要及び今後の捜査方針等について説明があった。
  委員から、事案概要等について確認があるとともに、「今後の捜査をよろしくお願いしたい。」旨の発言があった。

(2)第364回(2月)定例県議会の開催結果

    県警察から、本年2月22日から3月17日までの24日間の会期で開催された2月定例県議会の概要報告があり、可決成立した提出議案、公安委員会(警察)関係の主な質問事項及び警察本部長の答弁状況等について説明があった。

    委員から「今議会において、本県警察官の増員を求める国宛の意見書が提出・可決されたが大変喜ばしいことだと思う。」旨の発言があり、県警察から「公務員の総人件費削減という厳しい状況の中、県議会から警察官増員の意見書が提出されたことは、大変有り難く受け止めている。」旨の説明があった

    委員から「県警察の経理処理問題に係る住民監査請求について、今後、どのような手続をとるのか伺いたい。」旨の質問があり、県警察から「監査委員は、住民監査請求があった日から60日以内に監査を行い請求人に結果を通知しなければならないとされており、今後適切に対応する。」旨の説明があった。


(3)平成22年度監察実施計画

   県警察から、平成22年度の県警察監察実施計画の報告があり、監察の実施方法、時期、設定項目及び監察実施対象所属等について説明があった。

     委員から「総合監察は、事前に各所属に連絡するのか。」旨の質問があり、県警察から「総合監察については、事前に各所属に対して実施方法等を文書で通知している。」旨の説明があった。

    委員から「本年1月に発覚した、本県警察職員による同期生会費の私的流用事案の再発防止策について伺いたい。」旨の質問があり、県警察から「各所属において私的管理金の実態把握を行い、それぞれ適正な管理が行われるよう個々具体的に指導するとともに、保管・管理状況について随時検証を行っている。」旨の説明があった。

   委員から「今後も不祥事案の防止のため、厳正な監察を実施願いたい。」旨の発言があった。


(4)地域警察官冬季MVP期間の実施結果

    県警察から、本年1月18日から同年3月5日までの47日間行われた地域警察官の冬季MVP期間の実施結果報告があり、地域警察官による犯罪検挙及び実態把握活動等の実績と主な特徴点、並びに期間中に実施した実績向上のための各施策等について説明があった。

     各委員から、活動実績等について確認があるとともに、「実施結果を見ると、若手の警察官がかなり頑張っている。」旨の発言があり、県警察から「犯罪検挙部門では若手警察官が上位を占めているのに対して、実態把握部門ではベテラン警察官が上位を占めるなど、属性に応じた特徴がある。」旨の説明があった。

  委員から「地域警察官の活動実績の向上が、県民の安全安心につながると思うので、今後も頑張って取り組んで欲しい。」旨の発言があった。


(5)「通信指令課」の発足式

    県警察から、平成22年度の組織改編により、生活安全部に「通信指令課」が新設され、本年4月1日に発足式を開催する旨の報告があり、発足式及び通信指令課の概要等について説明があった。

    委員から「通信指令人材育成施策である通信指令技能検定制度は国の施策なの か。」旨の質問があり、県警察から「国の実施要領に基づいてはいるが、福井県独自の検定制度である。今後、3年を目処に警部補以下の全警察官が初級レベルに達するよう、計画的に実施したいと考えている。」旨の説明があった。

    委員から「通信指令課の新設により、特に初動警察対応能力の向上が期待できる。今後、重点推進事項に基づき効果的な施策等を推進願いたい。」旨の発言があった。


(6)平成22年2月末における刑法犯認知・検挙状況

     県警察から、平成22年2月末の刑法犯認知・検挙状況報告があり、罪種別、手口別、警察署別の主な特徴点等について説明があった。

  【平成22年2月末の刑法犯状況】

○ 認知件数 748件(対前年同期比13件減少)

○ 検挙件数 285件(対前年同期比13件減少)

○ 検挙率 38.1%(対前年同期比1.1P減少)

○ 検挙人員 178人(対前年同期比28人減少)

○ 逮捕人員  42人(対前年同期比6人増加)

     各委員から、主な刑法犯の認知・検挙状況等について確認があるとともに、「犯罪を抑止するためには、各種対策による犯罪の未然防止と徹底した検挙対策が重要な両輪であると考えている。第一線は多忙で大変だと思うが、県民の安全安心を確保するために、今後も頑張って取り組んで欲しい。」旨の発言があった。


(7)総合的な暴走族対策の推進

    県警察から、本年4月1日から11月30日までの8箇月間、警察本部に「暴走族総合対策本部」、各警察署に「暴走族対策現地本部」を設置して、総合的な暴走族対策を推進する旨の報告があり、主な推進項目及び暴走族の現状等について説明があった。

    各委員から、暴走族の現状及び取締り状況等について確認があるとともに、「暴走族グループの情報収集及び加入阻止に努めるとともに、徹底した取締りをお願いしたい。」旨の発言があった。


(8)より合理的な交通規制の推進

    県警察から、近年の道路整備の進展、自動車性能の向上等、道路交通を取り巻く環境の変化に伴い、より合理的な交通規制を推進するために、平成22年度から23年度にかけて全国一斉に集中的な速度規制の見直しを行う旨の報告があり、今後は、「規制速度決定の在り方に関する調査研究」に基づき、生活道路(原則時速30キロメートル)と一般道路(12区分を設定し基準速度を決定)に分けて見直しを行うことなどについて説明があった。

    委員から「各警察署において速度規制の見直しを検討する際は、地域の意見を幅広く聴取するとともに、歩行者や車両の通行状況等を総合的に勘案するよう指導願いたい。」旨の発言があった。


4 個別案件

〈審議事項〉

 ・ 運転免許取消処分に対する異議申立

    運転免許取消処分に対する異議申立(平成22年1月受理)について審理し、「棄却する」旨の決定をするとともに決定書(案)を決裁した。


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