開催日:平成22年4月9日

【公安委員会出席者の承認

   警察本部から、今春の定期人事異動に伴う新たな公安委員会出席者の説明があり、これを承認した。

                                             (規則第7条第2項)

1 個別決裁

(1)公文書公開決定等報告書

   警察本部長に対する情報公開請求(3月23日付け)について、公開決定等の報告があり、これを了承した。

(2)平成22年3月中の警察あて苦情の受理・処理状況

   平成22年3月中に警察に寄せられた苦情の受理及び処理状況について報告があり、これを了承した。

(3)交通事故に係る知事専決処分

   平成22年2月に発生した警察職員による交通事故について、地方自治法等の法令に基づき、知事専決処分の手続きを

  経て和解を図る方針である旨の報告があり、これを了承した。

(4)異議申し立てに係る証拠書類の受理について

   平成22年4月、福井県公安委員会に対し、運転免許の取消処分に対する異議申立てについて証拠書類が提出された旨

  の報告があり、提出物目録(案)を決裁した。

(5)平成21年度留置施設に対する実地監査の結果

   「刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律」第18条の規定に基づき、平成21年度に実施した県下留置施設

  に対する実地監査の実施結果の報告があり、これを了承した。

(6)自動車運転代行業の認定申請

   認定申請者に対する調査結果の報告を受けて、申請者(アルファ運転代行他2件)を自動車運転代行業として認定する

  ことを決裁した。

(7)英語による運転免許試験問題の作成

   外国人の運転免許証取得の利便性を向上するために作成した「英語による運転免許試験問題」を原案の通り決裁した。

(8)もんじゅ燃料輸送警備に伴う警察官等の援助要求

   もんじゅ燃料輸送警備に係る警察職員等の援助要求を原案のとおり決裁した。

(9)県外特別派遣部隊の援助要求

   原発警備に係る第112次県外特別派遣部隊の援助要求を原案のとおり決裁した。

 

2 包括的案件

〈報告事項〉

(1)福井信用金庫飯塚支店における持凶器強盗事件の検挙

    県警察から、本年3月24日に福井信用金庫飯塚支店において発生した持凶器強盗事件を検挙した旨の報告があり、事案概要及び逮捕の経緯等について説明があった。

 委員から、当該金融機関の訓練状況や非常通報設備の設置状況等について確認があるとともに、「凶悪事件がスピード解決し、また行員にけがもなく大変良かった。県民も安心していると思う。」旨の発言があった。

(2)児童虐待事件の検挙

    県警察から、本年4月2日に4歳の児童に対して虐待を行っていた男を暴行罪で逮捕した事案について報告があり、虐待の状況及び逮捕の経緯等について説明があった。

     委員から、「被疑者は無職で仕事がない苛立ちを子どもにぶつけていたのではないか。事件の背景に雇用問題があるのならば社会全体で解決していく必要がある。この種事案は全国的にも発生しており、警察は、関係機関と連携するなどしてしっかりと情報収集する必要がある。」旨の発言があった。

(3)「安全・安心ふくい」実現プランの平成21年度の成果

    県警察から、「安全・安心ふくい」実現プランの推進状況について報告があり、平成21年度の成果及び今後の強化ポイントについて説明があった。

     委員から、「農村部で侵入犯罪や車上ねらいが増加し、家や車に鍵をかけないことがその主な原因とのことであるが、日頃、鍵かけが習慣化していない地域では、解決が難しいのではないか。」との指摘があり、県警察から「無施錠を常態化しないため営農指導員等を通じた声かけなどによる農村部住民の防犯意識の向上について、現在、福井県JAク゜ループ等と協議中である。」旨の説明があった。

    委員から「実現プランの推進状況について自己評価がきっちりされており、相当な成果が上がっている。今後も一層の推進を期待する。APECエネルギー大臣会合の開催を控え、多忙であると思うが、酒気帯び運転の取締りや高齢者の交通安全対策を始め、体感治安を向上するための各種対策の推進に一層努めていただきたい。」旨の発言があった

   

(4)万引き防止ネットワークの構築

   

県警察から、万引き防止ネットワークの構築について報告があり、この5年間の万引きの発生状況とネットワーク構築の目的、構築日、参加予定の企業・店舗及び活動内容について説明があった。


     委員から「最近コンビニでの万引きが増加していると聞き及んでいるが、本ネットワークにコンビニを加盟させないのか。」との質問があり、県警察から「警察では、コンビニ防犯協会に対しても万引防止指導を推進してきており、今後は本ネットワークへの参入もお願いしたいと考えている。」旨の説明があった。

  
委員から、「このネットワークが効果的に機能するためには警察のバックアップが必要である。」旨の発言があった。

(5)福井県暴力団排除条例(仮称)設置プロジェクトの推進

    県警察から、県内暴力団の情勢及び暴力団排除条例制定の必要性について報告があり、制定プロジェクトの体制及び全国の暴力団排除条例制定状況等について説明があった。

  委員から、「警察だけでなく、社会全体が暴力団と対峙し、暴力団排除の機運を高めることは、治安対策上、非常に良いことである。」旨の発言があった。

(6)春の交通安全県民運動の実施結果

     県警察から、春の交通安全県民運動の実施結果について報告があり、期間中における交通事故の発生状況、交通取締り状況、特異・強制事件の捜査状況及び主なイベントについて説明があった。

    委員から、「期間中、死亡事故が昨年に引き続き1件も発生しなかったのは現場の警察官のご苦労にほかならない。運動期間中以外においても飲酒運転等悪質な違反を徹底的に取り締まる必要がある。」旨の発言があった。

(7)当面の警備情勢

    県警察から、ゴールデンウイーク期間中の警備情勢について報告があり、第81回メーデーの取組み、右翼の取組み及び警察措置について説明があった。

    各委員から、暴走族の現状及び取締り状況等について確認があるとともに、「暴走族グループの情報収集及び加入阻止に努めるとともに、徹底した取締りをお願いしたい。」旨の発言があった。

(8)「もんじゅ」をめぐる警備実施

   県警察から、「もんじゅ」運転再開抗議集会の状況及び「もんじゅ」核燃料輸送に伴う警備実施結果について報告があった。。

    

   委員から、道路上での集会の適否に関すも質問があり、県警察から違法となる集会の形態について説明があった。

   委員から、「もんじゅの運転再開は間近であり、APECエネルギー大臣会合と合わせて世界が注目しているので毅然とした警備を実施してほしい。」旨の発言があった。

3 個別的案件

〈報告事項〉

・ 第4四半期非違事案報告 

   県警察から、第4四半期における非違事案報告があった。

(審議事項)

 ・ 運転免許取消処分に対する異議申し立てについて

   運転免許取消処分に対する異議申立(平成22年2月受理)について審理し、「棄却する」旨の決定をするとともに決定書(案)を決裁した。

4 運転免許の処分関係

   本日(4月9日)実施した道路交通法違反に関する意見の聴取の実施結果と処分内容に関する説明を受け、原案のと

  おりこれを決定した。



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