このページは、平成２０年１０月１８日（土）にアオッサで行われた全国溶接技術競技会でのあいさつをまとめたものです。

　皆さんこんにちは。ご紹介をいただきました福井県知事の西川でございます。
　昭和２６年から開催されている伝統ある競技会「第５４回全国溶接技術競技会」が福井県において盛大に開催されますことを、心からお祝い申し上げます。

　本日は、全国各地から多くの選手が参加されていると伺っておりますが、溶接技術の向上のために日々鍛錬を積まれている皆様のご努力に対しまして、深く敬意を表しますとともに、福井県民を代表しまして心から歓迎申し上げます。

　さて、溶接技術は、建設業や金属業はもとより、自動車から原子力といった先端分野においても必要不可欠な技術であります。特に、原子力発電所がある本県におきましては、欠かせないものであります。例えば、原発の事故を防ぐためには溶接部分の高い技術と安全管理が極めて重要であり、皆様には私達が安全な生活を送る上で重要な役割を担っていただいているところであります。今後とも安全管理をよろしくお願いします。

　日本は技術を中心に発展していくことが必要であると考えております。今回の福井開催の話をお聞きした際、たくさんの子ども、女性を含め県民の皆さんが優れた溶接技術を見ることができるよう、県庁前広場などで実施していただけないかとお願いしましたら、今回は残念ながら安全面の問題や競技内容の関係で福井産業技術専門学院において開催されるとのことで実現しませんでした。
　ぜひ、近い将来には街中で開催し、広く一般の方に技術の高さを見てもらえるようにしてほしいと思います。

　本県は、繊維や、最近アメリカの副大統領候補のペイリン氏で話題となっている眼鏡といったものづくりが根付いております。また、コシヒカリの発祥の地でありまして、食べ物もおいしいところです。お米のほか、おそばやお魚、お酒もおいしいところなので、選手の皆さんには、ぜひこの機会に本県の魅力を大いにご堪能いただければ幸いです。

　最後に、本競技会が実りの多いものとなりますようご期待申し上げますとともに、日本溶接協会の一層のご発展、さらには本日お集まりの皆さんのご健勝とご活躍を心からご祈念申し上げまして、お祝いの言葉とさせていただきます。