教育・文化ふくい創造会議(文化関係)あいさつ

最終更新日 2010年2月4日ページID 007252

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 このページは、平成20年11月25日(火)に県庁で行われた、教育・文化ふくい創造会議(文化関係)でのあいさつをまとめたものです。

201125あいさつ写真1 今日はご多忙の中、第三次の教育・文化ふくい創造会議の第1回会議にご出席いただき、心からお礼申し上げます。
 また、今回は新たに、県外から伊藤委員、西委員、後藤委員、丸山委員、また、県内から大廻委員、瀬尾委員、竹川委員、赤土委員、瀬川委員の9名の皆さんに加わっていただきました。皆さんには委員就任を快く引き受けいただき、感謝申し上げます。ご専門の立場から積極的な提案をいただきますようお願いします。引き続き委員をお願いする皆様にも、よろしくお願いしたいと思います。

 教育・文化ふくい創造会議は昨年8月の設置以来、主に教育問題を中心に議論を進め、これまで2度にわたり提言をいただいております。
 教育については、全国学力・学習状況調査において福井県の子どもたちの学力が全国最上位との結果も出ており、全国各地から取材や視察が相次いでおります。福井県の地域の良さを活かした教育をさらに充実していけるよう努力をしておりますが、さらに現在は、福井県出身である白川静先生の「白川文字学」を活用した独自の漢字学習、また、先月南部陽一郎先生がノーベル物理学賞を受賞されたところですが、すでにサイエンス教育等を福井県として積極的に進めているところであります。
 こうした政策は、創造会議の提言を踏まえ、教育委員会が中心になって具体的政策を検討し、実行するものであります。福井の子どもたちの一生涯にとって大事な教育がさらに良くなるよう、知事の立場からも引き続き積極的に支援していきたいと思います。

 さて、第三次会議は、この会議のもう一つの柱である文化の問題を中心に議論をお願いしなければなりません。
 私は、2期目の県政運営に当たりまして、県民の「暮らしの質」を向上したいという強い思いから、「教育」「文化」を県政課題の筆頭に掲げ、政策を実行しております。
 特に、この文化の政策については「いつでも身近に福井の文化」という視点から、県民、特に次代を担う子どもたちが第一級の芸術・文化を身近に体験できるよう、様々な政策を進めております。例えば、本格的な音楽専用ホールの県立音楽堂における園児・児童を対象にした「ちびっこコンサート」の開催や県立美術館の収蔵品を学校などで出張展示する「ふれあいミュージアム」など、子どもたちが本物の音楽や美術に触れる機会を増やす努力をしております。
 また、文化財については、福井県には価値の高い文化財が数多くあることから、国の指定を受けられるよう文化財の保存・活用を進めるとともに、地域の祭りや民俗芸能を発表する「ふくいふるさと祭り」の開催などを通して、多くの県民に身近で分かりやすいものになるよう創意工夫を行っております。
 さらに、文化は芸術文化や文化財の分野だけでなく、県民の暮らしに密着した食生活、住環境、働き方、福井の歴史や伝統に育まれた精神文化など、一般に「県民性」とか、国でありますと「国民性」という言葉に代表される分野を含んだ、幅広い概念であると思います。
 このような地域文化、あるいは広く大衆文化の分野についても、少子高齢社会の到来や国際化・情報化の進展といった社会変化の影響を強く受けることが予測されます。こうした社会変化の中で、行政としてどのような改善や対策を行っていけばいいかなどについて議論を進めてほしいと思います。

201125あいさつ写真2 いろんなテーマを既に用意しているかと思いますが、できれば文化の基本に立ち至って、我々がどのように文化の問題を考えたらいいのかというベースを一度整えた上で、様々な問題に前向きに取り組んでいくことが大事であります。最初から具体論というよりも一度基本に立ち返って議論いただき、それから様々な具体論に移っていただく方がいいと、私は思っております。
 最近、文化が「多様化」をしていると俗に言うのですが、意外に「パターン化」をしているのではないかと思っておりまして、「面白味に欠ける」とか「住民の生活にあまり関係ない」といった問題があります。ですから、議論の幅を広げていただきたい。福井には良いところがもっとあるはずですし、それを活かさなければならないと思います。
 福井の県民性は、粘り強いとか、まじめとか、堅実にいろんなことをするとか、学力等にも反映していると思いますが、こういうものをベースにもう一回考えていただいて、様々な文化の問題に当たっていただくのが大事であります。これは文化のみならず観光等にも影響しますし、地元の皆さんが満足し、自信を持ったものがなければ、他人にも訴えていくことができません。どうか、こういう観点でお願いできればありがたいと思います。
 簡単ではございますが、日頃思っておりますことを申し上げましてあいさつとします。どうぞよろしくお願いします。

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