由利公正広場完成式 知事あいさつ

最終更新日 2014年3月29日ページID 026382

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 このページは、平成26年3月29日(土)に由利公正広場で行われた、由利公正広場完成式での知事あいさつをまとめたものです。

 おはようございます。間もなく足羽川の桜も開花をしようかという季節になってまいりました。今日は天候にも恵まれました。由利公正広場の完成式にあたり、一言ごあいさつ申し上げます。

【写真】知事あいさつ

 皆様方には早朝よりご多忙の中、ご出席を賜りありがとうございます。また、地元の毛矢地区からも多くの方々にお集まりいただきました。お礼を申し上げます。

 昨年、県と福井市がともに作ってまいりました「県都デザイン戦略」において、幕末の歴史資源を活かして、歴史を実感できるまち並みをつくることを掲げております。 

 足羽川・浜町界隈から足羽山にかけて、由利公正の居宅跡、橋本左内の墓所、横井小楠の寄留地跡、あるいは対岸のグリフィスなどが住んだ異人館跡など、幕末から明治初期にかけての歴史資源があります。これらにスポットを当て、我々や福井に来ていただいた方のための回廊を作っていく必要があると考え、その最初の仕事として、由利公正の居宅跡に近いこの地に広場を整備したところです。26年度には、福井市が浜町でグリフィス記念館を整備するということで、少しずつ整備が進むと思います。

 さて、由利公正は文政12年(1829年)、今から185年前にこの地に近い毛矢町に生まれました。この幸橋から300メートルくらい南の場所です。その後横井小楠先生に師事し、生糸やお茶など藩内の殖産興業を進めました。長崎ではオランダとの貿易で莫大な利益を上げるなど、福井藩の財政立て直しに貢献しました。文久元年(1861年)に、ご当地の近く、現在は明治期の河川改修により河川の中になっている場所に住まいを移したと聞いております。

 慶応3年(1867年)の大政奉還後は、明治新政府のもとで太政官札を発行、かの有名な五箇条の御誓文の原案となった「議事之体大意」を作成するなど、大きな貢献をされました。

 県でもこの「議事之体大意」の実物を平成17年7月に購入しておりますが、近代日本の国づくりに大きく貢献した由利公正の気概を子どもたちにぜひとも知ってほしいと思います。また、県民が自信を持ち歴史を知るために重要な資料として、県立図書館に所蔵をしております。

 さらに今回、由利公正の提案によって設けられたこの幸橋のたもとで、居宅跡からも近いこの地に銅像を移設し、広場を整備しました。これは由利公正の偉業を多くの人に知っていただき、近代日本の国づくりに大きく貢献した公正への想いを馳せてほしいと思うからです。

 この銅像は、由利公正の若き時代の姿を再現したものです。設置の歴史をたどりますと昭和59年に、ライオンズクラブ国際協会334-D地区の第30回年次大会の記念事業として中央公園に寄贈いただいたものを、ご了解を得て移設したものです。後ほど除幕しますが、目線は横井小楠先生が寄留していた居宅の方向を向いています。あわせて、由利公正の功績を紹介する説明板や「議事之体大意」の展示板も設置しました。
【写真】テープカット

 今日は、明倫中学校の生徒も参加していますが、地域の方々も郷土の偉人を偲ぶ場所として大いに活用いただきたいと思います。また、福井駅からも近く便利の良い場所であることから、この地が多くの人に親しまれる場所になりますよう、ご協力を賜りたいと思っております。

 合わせて、今回の広場整備に当たって支援いただいたご出席者の皆様をはじめ関係者に心から厚くお礼申し上げまして、ごあいさつといたします。ありがとうございました。

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