このページは、平成２６年７月６日（日）に若狭町小川で行われた県道常神三方線神子トンネル開通式典での知事あいさつをまとめたものです。

　県道常神三方線「神子トンネル」の開通式にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。

　この神子トンネルは、常神半島を縦断する唯一の道路のバイパスとして平成２１年に着工し、約６年の歳月と３０億円余の事業費をかけ、整備してまいりました。

　本日は、山崎参議院議長をはじめ、髙木国土交通副大臣、助田議員、滝波議員、また国会議員のその他の諸先生もお見えです。我々としては、県議会とともに、できるだけ早く進めるべく様々な議論をして、本日を迎えたところです。この間、国土交通省の皆様、そして地元若狭町の皆様のご尽力のおかげで、本日を迎えることができました。心から皆様にお礼申し上げます。ありがとうございます。

　これまで、道路が狭く、急カーブが多く、交通に不便をきたしており、また、幾度となく土砂崩れによる通行不能が発生しておりました。トンネルの整備は、常神、神子、小川など半島の集落をはじめとする地域の皆様の悲願であり、開通により、生活や観光にかかわる交通の安全性が向上されるだけではなく、時間も大幅に短縮され、地域内の結びつきがさらに強くなるものと期待しております。

　さて、ご当地若狭町は山・里・海湖と変化に富んだ海岸地形であり、特に三方五湖の湖面に映える美しい景色は、昔から人の心をとらえて離さない魅力があります。また、常神半島の多くの民宿などでは、豊かな自然に囲まれた若狭町の海の幸、山の幸を堪能できます。

　昨年９月の台風１８号による遊子地区の土砂崩れ箇所についても、１日でも早くやろうと考え、私自身にも叱咤激励をしながら進めてまいりましたが、本日通行規制を解除できました。残る斜面工事についても、７月末には完了する予定です。さらに今月２０日には、いよいよ「若狭さとうみハイウェイ」舞鶴若狭自動車道が開通します。若狭町内のこうした道路網の整備により、県内外から多くの観光客を呼び込むことはもちろん、地域の相互交流が促進され、本県の活性化と新しい飛躍につながるものと確信しております。
 

　全国的には人口が減るのではないかという議論もありますが、どうか皆様方には、地元の地域づくり、まちづくりを進めて、人口を確保しながら地域の発展に努めていただきたいと思います。

　なお、未だ周辺には課題があります。皆様のお気持ちを踏まえ、全力でがんばらせていただきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。

　最後に、皆様のますますのご健勝とご多幸を祈念申し上げまして、ごあいさつといたします。おめでとうございます。