皆さん、こんにちは。
今日は、皆さんの武生商業高等学校が創立されて50周年です。誠におめでとうございます。
今、渡辺校長もごあいさつでおっしゃいましたが、これまでの1万人以上の卒業生、ご父兄、地域の経済界の皆さんなど大勢の方々の力によって、この50年を迎えることができたと思います。改めて関係の皆様に厚くお礼を申し上げます。
冒頭にブラスバンドの演奏がありました。指揮者の先生にお伺いしたら、ショスタコーヴィチという有名なロシアの作曲家の曲の演奏ということです。武生商業高校は、このブラスバンドが全国大会に連続して出場されるなど、素晴らしい成績を上げておられます。また、フェンシングでもオリンピック選手が出たり、バドミントンもがんばって活躍されています。
それから先日、サンドームで丹南産業フェアがありました。今日は、そのとき武商デパートの営業活動を一生懸命やっておられた生徒もいらっしゃるのではないかと思っております。ビジネス関係の実践活動を通じて仕入れて売る、そして最後の会計まで体験し、将来の進学などに通じる実践的な学習に熱心に取り組んでおられます。改めて皆さんのがんばりに敬意を表したいと思います。
今回、武生商業高校は50周年ということですが、ちょうど私も高校を卒業して50年くらいになります。ずいぶん昔ですが、あっという間に過ぎました。せっかくですから、生徒の皆さんにご紹介したいことが一つあります。
それは、今、皆さん方がいろいろ学んだり、スポーツや演奏のトレーニングをしておられますが、これから進学、就職活動、さらには結婚などいろいろなことがあり、最終的にご家庭を持つことになります。結婚しご家庭を持つ約10年後には新幹線がこの越前市を通過します。今、学んでいること、また、数年先には様々なことがあるでしょうが、一番大事なことはどのように家庭を持って、地域でがんばるかということです。
しかし、当面は勉強やスポーツをしなければなりません。目の前のことをやるときに、これから先のことがあるということをちょっと頭の片隅に置いていただいて、いろいろな活動をしてほしいと思うのです。
50年前に私の高校生時代には目の前のことばかり考えておりまして、学校が楽しいとはあまり思いませんでした。非常に残念です。もう少し広い目で学んだり、スポーツもした方が良かったと思っております。皆さんにもそのようなことを念頭に置いてほしいと思い、申し上げておきたいと思います。
これから我が福井県を支えるのは皆さんです。ぜひとも一人ひとりが自分の持っている良いところをしっかり自覚されて、将来に備えてほしいと思います。皆さんの一層のご活躍と、この武生商業高等学校の一層のご発展を心からお祈り申し上げまして、お祝いのごあいさつといたします。おめでとうございました。
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