皆さん、おはようございます。
今日は、福井県立鯖江高等学校の創立100周年の記念式典です。在校生の皆さん、そして鯖江高校を絶えず見守り応援している皆さんとともにお祝いができます。大変うれしく誇らしく思います。
現在、鯖江高校は南部校長先生、また今回の実行委員長でもある野村会頭が中心になって学校を盛り上げていただいているところです。ちょうど玄関を入ったところに展示品がありました。プロ野球の牧田選手をはじめ、体操、陸上などの福井県を、日本を代表するスポーツ選手がこの鯖江高校から育っているということを改めて実感したところです。
鯖江高校は大正4年に開校されて、ちょうど100年ということですが、これまで2万5000人の卒業生を県内や全国に送り出しておられます。今日までの鯖江高校の発展は、教職員、同窓会、PTAの方々のご支援があって今日の日を迎えているのだと思っています。
私は出身校が丹生高校でありまして隣の町です。50年前には高校生でした。今日高校生の皆さんと話をして、もう50年も経ったのかと、そんなことを感じました。時間が過ぎ去るのは早いものですが、皆さんがこれから社会に出て活躍すると10年、20年、そして50年となります。学校はもちろん社会に出ても絶えず将来のことを思いながらがんばることが必要です。
我々が成長するときには、事柄が順番通りには起こりません。まず高校を卒業し、就職または大学へ進学します。そして結婚、家庭を持つことになるのですが、大事なことが順番には起こってきません。家庭を持って地域で生活するのが一番大事なことなのですが、それは一番最後に起こります。その前にいろんなことを考え抜いておく必要があるのですが、いつも一番大事なことをよく頭の中に考えていただいて、今の高校の勉強やスポーツ、就職などを考えていてほしいのです。目の前のことばかり考えていると、将来の大事なことを忘れてしまいますので、そんな気持ちで学んだり、スポーツに励んでほしいと思います。若い生徒の皆さんですから、興味関心のあることはたくさんあると思いますが、そういう気持ちでこれからさらに努力してほしいと思います。
今回鯖江高校の100周年ですが、先輩の皆さんの尽力によって記念誌等々の制作を進めておられます。どうか鯖江高校を皆様のよりどころ、地域の拠点とお考えいただいて、この学校に学び、社会に巣立っていただきたいと思います。
先ほど福井県民歌を一緒に歌いましたが、4年後には福井国体があります。ちょうど昭和43年に福井国体第1回目があり、それから50年に当たります。これも100年や50年の長い歴史のお話です。そこで、県民歌を一緒に歌っていただいたところです。4年後にはいろんな形で、選手や地域の一員として皆さんにご参加をいただくことになると思いますが、ぜひともご協力と積極的なご参加をお願いしたいと思います。
いろんなことを申し上げましたが、皆様の一層のご活躍と鯖江高校の今後さらに良い150年、200年に向けてのご発展を心からご祈念申し上げまして、お祝いのあいさつといたします。おめでとうございました。
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