北陸信越薬剤師大会・学術大会 知事あいさつ

最終更新日 2014年11月2日ページID 029088

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 このページは、平成26年11月2日(日)に福井市で行われた、北陸信越薬剤師大会・学術大会での知事あいさつをまとめたものです。

 本日は、第54回北陸信越薬剤師大会と薬剤師学術大会を兼ねての大会です。福井県にお越しをいただきまして心から歓迎申し上げます。ありがとうございます。

 皆様方には、日ごろから、医療、保健衛生などの向上に薬学を中心に多大なご尽力をいただいておりますことに対し、深く感謝申し上げます。
知事あいさつ

 さて、地方においては、人口減少対策が喫緊の課題であります。地域に人口と活力を取り戻すために、住民が安心して暮らすことができる環境づくりが必要です。

 新聞等でここ1週間の様子を見ても、最近は国際的に様々な病気が伝わってきて、どの薬が一番良く効くのかなどが大きな関心事のようです。このように住民の医療・健康に対する関心に応え、疾病予防や健康づくりに適切に対応するなど、文字通り良質で安心できる医療が求められています。

 薬剤師の皆様方は、医薬品の適正使用、調剤・製造等に幅広い分野で、大きな役割を担っておられます。病院等でのチーム医療への参画や、地域での在宅医療への積極的な関わりなど、皆様の役割は大きなものがあります。

 このような中、今回「悠久なる未来へ~今、薬剤師が果たすべき役割とは~」というテーマでこの大会が開催されます。講演会、発表なども行われると聞いております。この大会が有意義な大会になりますことを祈念いたします。

 さて、ちょうどこのブロックと同じでありますが、来年3月には北陸新幹線が長野、新潟、富山を通って金沢まで開業します。そして、さらに7,8年後に福井県の敦賀まで整備されます。文字通り北信越が日本海側、太平洋側を結んで一体となります。

 福井県には四季折々においしい食べ物がたくさんあります。越前がにの解禁が4日後ということで、皆さんに召し上がっていただけないのが残念ですが、他にもおいしい福井県発祥の「コシヒカリ」や「越前おろしそば」があります。今回はこれを召し上がっていただいて、またもう一度改めて福井へお越しいただいて、次の機会に越前がになどを召し上がっていただければと思います。

 また、今日は立命館大学の環太平洋文明研究センターの安田喜憲先生に特別のご講演をいただきます。これは福井県の若狭地方の三方五湖の水月湖に、10万年近く毎年1ミリずつ地層が静かに規則的に堆積しておりまして、世界の年代測定や気候の判断に使えるグリニッジ天文台の物差しのようなものができました。この年縞を安田先生が精力的にまとめて研究をされ、今回の成果が上がったわけです。

 福井県も立命館大学と提携しながらこの年縞の研究を進めており、安田先生には大変お世話になっております。今回、薬剤と年縞は、恐らく地道な積み重ねが共通するのかなと思っております。有意義なご講演になることを願っております。

 皆様方には是非この機会に福井県をご堪能いただきたいと思っております。
会場の様子 

 先日、江戸時代の偉人、当時は医者と薬師は同じでしたが、薬師の伝記を読みました。彼は、当時シーボルトだけが知っていた目の瞳孔を開ける薬を手に入れるために、日本の秘密をシーボルトに売り渡してお咎めを受けます。しかし、国民のため何とか瞳孔を広げる薬を教えてもらって、目の病気を治したいという一心での行動でした。薬剤師とは、いつも先進的な医療や薬の開発に極めて貢献的、かつ勇気のいるお仕事だと思います。

 皆様方にはそれぞれの分野で勉強していただきながら、先進的かつ勇敢なご活動をしていだだくことを心から祈念申し上げまして、お祝いの言葉としたいと思います。ありがとうございます。

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