このページは、平成２8年2月13日（土）に永平寺町で行われた、永平寺町合併10周年記念式典での知事あいさつをまとめたものです。

　本日、ここに永平寺町合併１０周年記念式典が盛大に挙行されるに当たり、一言お祝いを申し上げます。

　平成１８年の今日、松岡町、永平寺町、上志比村が合併をし、永平寺町が誕生して、めでたく１０周年の記念すべき節目を迎えられましたことは、誠に意義深く、心からお祝いを申し上げます。

　また、合併１０周年の記念に当たり、この後表彰をお受けになられる皆様には町の発展のためご活躍を賜ったことに、心から敬意とお祝いを申し上げます。誠におめでとうございます。

　１０年前の６月１１日の自分の日記には、小中学生も参加されて合併式典があったと書いておりました。ちょうどあじさいが咲き始めた頃です。この日の日記には、うちの畑のきゅうりがカラスに食べられたと書いてありまして、１０年が経つのは早いという実感を抱きながら、今日参ったところです。同時に車中で、この１０年間で永平寺町は見違えるように変わったという印象で参りました。

　永平寺町には、県内最大の九頭竜川が中央を流れ、曹洞宗大本山永平寺や吉峰寺、松岡古墳群など多くの歴史文化資源が集積をしています。また、県立大学、福井大学医学部など学術研究機関なども立地するなど、自然、歴史、文化、教育の町であります。

　昨年３月には、中部縦貫自動車道と北陸自動車道が接続開通し、さらに、平成２８年度には、永平寺大野道路が永平寺インターチェンジと上志比インターチェンジ間の開通により全区間開通する予定です。また、この春にはえちぜん鉄道が田原町で福井鉄道と相互乗り入れをし、福井駅まで直結する予定です。広域的な観光振興、企業誘致など、永平寺町の一層の発展に寄与することが期待されます。

　今ほど、河合町長のごあいさつもございましたが、昨年イタリア・ミラノ万博の日本館において、福井県が「禅と精進料理の福井」をテーマに出展いたしましたところ、多くの来場者があり、ヨーロッパでの「禅」に対する関心の高さがうかがえたところであります。また、ミシュラン旅行ガイドで永平寺が二つ星を獲得するなど、今後、さらに多くの外国人旅行者の来訪が予想され、現在、県と町、永平寺の三者が共同で「永平寺門前再構築プロジェクト」を進めているところです。

　さらに、福井県では「ふるさと創造プロジェクト」として、旧織物会館を活用した「禅と食と酒」の魅力を発信する拠点整備をおります。そして、来月には道の駅『禅の里』がオープンする予定です。２年後の福井しあわせ元気国体では、永平寺町でバスケットボール、ハンドボールとソフトボールなどの主要な競技が開かれるなど、今後多くの人が永平寺町を訪れるはずです。

　永平寺町におかれましては、このよき日を契機に、町の魅力をさらに高められるとともに、他の地域との結びつきを強められ、町外からの観光客と地元の方々の交流による新しい活力が生まれることを期待しております。

　県といたしましても、この名にし負う「永平寺ブランド」を県外だけでなく広く海外へも発信してまいりたいと思います。特に、子供たちの学力、体力そして徳や精神力の姿がよく知られた優れた町が永平寺であります。町民の皆様が健康で活き活きと活躍できるように、人口減少問題あるいは農業振興、観光政策などの地域の課題をしっかり一緒に進めてまいりたいと思います。

　最後になりますが、永平寺町の今後ますますのご発展と町民の皆様のご健勝、お幸せを心から祈念を申し上げまして、お祝いの言葉にいたします。おめでとうございました。