花咲ふくい農業協同組合総代会 知事あいさつ
最終更新日 2016年3月20日 | ページID 032225
このページは、平成28年3月20日(日)に坂井市で行われた、花咲ふくい農業協同組合総代会での知事あいさつをまとめたものです。
|
皆さんおはようございます。本日は、花咲ふくい農業協同組合の第20回の通常総代会が盛大に開催されますこと、また合併20周年を迎えられましたことを心からお祝い申し上げます。おめでとうございます。
日ごろから皆様には、県政発展に一方ならぬご協力、ご支援を賜わり、厚くお礼申し上げます。特に農業振興については、農産物直売所「きららの丘」を拠点に安全・安心な農産物の提供・情報発信など、冨田組合長を中心に、地域の活性化にご尽力いただいておりますことに対して、重ねてお礼申し上げます。
さて、農業を取り巻く情勢に目を向けますと、生産価格の低迷や高齢化、後継者不足、TPP問題など、今後の経営に多くの生産者が不安を抱いておられます。県としては、本県の農業を強い農業に転換することにより、生産者の皆さんが所得を向上し、経営発展により後継者確保できるようしてまいりたいと考えております。
今ほど、福井県民歌を初めて歌っていただいたのだと思います。「秋の日の垂り穂豊かに」という2番の歌詞がございます。「うまし国越前若狭」こうした福井の食を守っていく必要があります。
米づくりにおいては、販売対策として、福井の生んだコシヒカリの次の後継品種「ポストこしひかり」のブランド化に向けて高価格販売を目指します。今、県民歌を歌いましたが、福井国体が開催される平成30年の本格販売に向けて、本年中に1つの品種に選抜し、JAグループと共動して福井だけにしかない米を作り、米全体の価格を持ち上げてまいりたいと思います。越前がにの「極」と同じ販売作戦を考えているところです。
また、ほぼ1千億円かけて整備いたしました「九頭竜川パイプライン」がいよいよ来月から全面通水となり、きれいで冷たい水が日夜安定的に供給されます。この日本一整備が行き届いた生産基盤をフルに活用し、夜間かんがい等による高食味米の生産拡大に努めてまいりたいと考えています。
また、平坦部では規模拡大による生産コストの削減、園芸導入による経営の多角化を一層進める必要があります。経営規模を従来の2倍の40ha以上、さらには100ha以上のメガファームの育成により米の生産コストを低減し、所得の向上を図っていただきたいと考えます。
園芸では、主要作物であるスイカ、メロン等の後継者育成を進めながら、生産拡大、水田での加工用キャベツやタマネギ、ブドウなど果樹園芸を拡大したいと思います。
一方、こうした取り組みを担う農業人材の確保が重要です。今回、越前市にJAががつて設置された施設を改修・活用しながら「ふくい農業ビジネスセンター」を福井県が引き受けて、小規模から大規模まですべての農業者を対象にしたトレーニングや、料理人、伝統工芸職人、観光業、あるいは農林水産業すべて併せた異業種との交流により、新たな農業ビジネスの創出につなげてまいりたいと思います。
農業は私達の生活を支える基盤です。農業に携わるすべての人々が、自信と誇りを持って活き活きと経営を続けられるよう元気な農業を実現するため、県としては県議会の皆様とともに十分な議論をし、福井県でやれることは全てやる姿勢でやっていきたいと考えます。どうか経営をされる皆様には、まとまって力を併せていただくことが大事です。そして、水、土地をもっている我々が必ず将来の道を拓けるのだという強い気持ちで仕事をさせていただきますのでお願いしたいと思います。
結びに、花咲ふくい農業協同組合のますますのご発展と、本日ご出席の皆様のご健康とお幸せを心から祈念申し上げまして、簡単ではございますがお祝いのごあいさつといたします。おめでとうございます。 |