このページは、平成２８年４月２１日（木）に福井市で行われた、福井駅西口再開発ビル（ハピリン）竣工式での知事あいさつをまとめたものです。

　みなさんおはようございます。一言ご祝辞を申し上げます。
　本日ここに、福井駅西口中央地区市街地再開発ビルが竣工されましたことを、心からお祝い申し上げます。

　今日の良き日を迎えられましたことは、平成２４年５月の組合設立以来、事業を推進してこられました理事長、理事をはじめ、福井市または市議会のみなさま、そして組合員の皆様や関係者、そして関係企業の皆様のご熱意とご努力の賜物であり、心から敬意を表すものであります。

　建設にあたりましては、かなりの年数と紆余曲折を経たところでありまして、本日を迎えられましたこと、心からあらためてお祝い申し上げます。

　さて、福井県では、北陸新幹線の福井駅また敦賀駅の開業や中部縦貫自動車道の県内全線開通など、高速交通の開通効果を高め、県内全域にくまなくこの効果を浸透させるため、県民一人ひとりの期待と決意をかたちにした県民の行動計画として、「福井県高速交通開通アクション・プログラム」を先月作ったところであります。これから６年あるいは７年ののち、新幹線の開業などを考えますと、住む人にも来る人にも楽しく便利な魅力ある福井県の実現を目指す極めて重要な時期となります。

　こうした中、福井駅周辺では官民のプロジェクトが大きな前進をみております。先月２７日には、えちぜん鉄道と福井鉄道の相互乗り入れ、また、福井鉄道の駅前延伸、西口広場のバスターミナルが供用開始となり、県都の玄関口として交通結節機能が飛躍的に向上しました。バスや路面電車を待つみなさん、ＪＲと乗り換えるみなさんなど、従来になかった新たな人の流れが生まれていると考えます。

　さらに、今回、屋根付き広場やセーレンプラネットなどさまざまな施設を備えた屋内施設がオープンすることにより、人が集まる場所、とどまる空間ができます。県都のにぎわい・交流の拠点となることを期待するとともに、より多くの県民や観光客の皆さんが利用される施設となるようみんなで育てていくことが何より重要です。

　今回の事業は全体で１４０億円弱の事業でありますが、公共的な部分については、県と市で１：２の負担をしながらこの事業を執行したところであります。

　今後は、この事業の効果を最大限に利用することはもちろんではありますが、これに満足することなく、行政と民間が共動し、資金とエネルギーをさらに追加投入をし、都市中心部の改造を実行するなど、西口周辺でのこうした良い流れを拡大・加速してまちづくりを進めていくことが極めて重要でありまして、強い決断を行う場面がいつか出てくるはずでありますので、みなさまと共に力を合わせて進めてまいりたいと思います。県といたしましてもしかるべき応援をしてまいりたいとそのように思うものであります。

　最後に、今回新たに誕生しました再開発ビルが、多くの方々から末永く親しまれ愛されること、また、これが、次の大きなプロジェクトのスタートラインになりますことを心から祈念し、皆様のご健勝をお祈り申し上げまして、お祝いの言葉にいたします。