白川静博士没後十年記念フォーラム 知事あいさつ

最終更新日 2016年10月29日ページID 034153

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 このページは、平成28年10月29日(土)に福井市で行われた、白川静博士没後十年記念フォーラムでの知事あいさつをまとめたものです。

 皆さん、こんにちは。白川静博士没後十年記念フォーラムにあたりまして一言、ごあいさつを申し上げます。

 本日は、県内はもとより北海道から九州まで全国各地から、多くの皆様にご参加をいただき、お礼申し上げます。また、心から歓迎を申し上げます。

 白川先生がご逝去されてから十年を迎えます。先生は明治43年、福井市にお生まれになり、この“産土(うぶすな)の地”である福井で、ふるさとの先人である橋本左内や橘曙覧などの先輩から影響を受けたことが、その後の壮大な先生の研究人生にお入りになるきっかけとなったとおっしゃっておられます。
 96歳最後のご講演も、ここ福井の地で「漢字の体系」と題してお話を賜ったところでございます。

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 先生は、生前、「故郷である福井を発信地として、文字学の知識や国語力を回復したい。」とおっしゃっておられました。福井県では、6、7年前から、全ての小中学校において白川文字学を活用した漢字の教育を行っております。また、没後十年となる今年は、全国唯一の常設展示としての「白川文字学の室」を新しくリニューアルオープンしております。講演会や展示会など行事を開催してまいりましたが、本日は、白川先生ゆかりの方々をお迎えし、記念フォーラムを開くことができますことは、誠に喜ばしい限りであります。

 本日の記念対談では、白川文字学の集大成となる「字書三部作」の執筆を身近に支えられましたご長女の津崎史様と、また、白川先生の著作に出合われ、中国古代の歴史小説の新境地を切り開かれました、皆様ご存知の直木賞作家の宮城谷昌光先生にお話をいただきます。さらに、古典の原文朗読をライフワークにされております加賀美幸子様にも、作品の朗読をいただくことになっております。聞き手として、対談にも加わっていただきたいと思います。白川先生の思い出、白川文字学が与えた影響などについてお話がいただけると思いますので、お楽しみ願いたいと思います。

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 また、白川文字学の影響を受け、東洋の伝統楽器であります「笙(しょう)」という楽器を国際的に広められた第一人者の宮田まゆみ様にも演奏を賜りますが、古来から「天井から差し込む光」と言われる音色に耳を傾けていただきたいと思います。

 今日は、漢字研究、出版、教育などに携わられている方々にご参加いただいておりますが、今後も皆様のご協力を賜りながら、福井を拠点に白川文字学の普及、漢字教育の推進に努めてまいりたいと考えております。

 最後に、本日ご出席の皆様方のご健勝とお幸せを祈念申し上げまして、冒頭のご挨拶にいたします。

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