このページは、平成２８年１１月６日（日）に勝山市で行われた、県道勝山インター線開通式での知事あいさつをまとめたものです。

　今日は、風がやや強いですが、小春日和のこの良き日、県道勝山インター線、および「勝山恐竜橋」の開通式にあたりまして、一言ごあいさつを申し上げます。

　本日、待望の県道勝山インター線が全線開通する運びとなりました。これはひとえに、県選出国会議員、県議会、国交省の皆様をはじめ、地元山岸勝山市長をはじめ勝山市の皆様、関係者の多大なご尽力とご協力の賜物でございます。心から厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。

　福井県では、高速交通ネットワークの完結促進に向け、６年後の北陸新幹線敦賀開業までに中部縦貫自動車道の岐阜県側までの開通を目指しております。本県を取り巻く高速交通体系が大きく進展をいたします。そして、いよいよ年明け今年度末には、中部縦貫自動車道永平寺大野道路が全線開通し、ご当地勝山大野まで完結をするということになります。奥越地域の産業、観光の更なる発展が期待をされます。

　この県道勝山インター線は、中部縦貫自動車道の勝山インターチェンジと勝山市街地を結ぶ道路のバイパスとして整備をしてまいりました。この整備により、北陸自動車道から中部縦貫自動車道を経由し、勝山市街地を結ぶ広域交通のネットワークが形成され、早く、安全に通行ができるようになります。

　さて、勝山にはこの九頭竜川を渡る四つの渡しがかつてございました。箱の渡し、鵜ノ島の渡し、小舟渡の渡し、そしてここ比島の渡しであります。比島の渡しは、鹿谷の人びとが主に利用し、比島と対岸の新保を結ぶなど、人と物資の往来に大きな役割を歴史的に果たしてこられました。

　いにしえから交通の要所であったこの素晴らしい地に架かる新しい橋梁「勝山恐竜橋」が地元の皆さまのみならず、勝山白山平泉寺、恐竜博物館、そして今後整備が予定されている道の駅などを訪れる観光客の皆さまにも、末永く利用されるものと期待しております。

　恐竜博物館、法恩寺、スキージャム、そして白山もはるかに眺められますし、越前甲、そして県境加賀への峠道など、福井の中では最も素晴らしい景観に恵まれたこの地に、立派に道路、また橋梁が完成しましたことを共に喜び合いたいと思っております。

　終わりに、本日お集まりの皆様方の今後ますますのご健勝とご多幸、そして深くお礼を申し上げまして、ごあいさつといたします。おめでとうございます。