知事記者会見の概要(令和5年11月13日(月))

最終更新日 2023年11月27日ページID 054578

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令和5年11月13日(月曜日)
10:30~11:05
県庁 特別会議室

知事写真231113

【知事】

〔配付資料:敦賀港(鞠山南地区)国際物流ターミナル(拡張部分)供用開始について

 それでは最初に1点、ご報告をさせていただきます。敦賀港の国際物流ターミナルについて、これまで整備中でしたが、11月26日に供用の開始をさせていただきます。

 事業の概要としては、国が130メートルの岸壁の整備をしていまして、県ではふ頭用地5.5ヘクタール分を整備してきました。

 岸壁の深さは14メートル、ふ頭用地は5.5ヘクタール、全体事業費は158億円です。整備期間は平成29年から今年までということで7年間になります。

 効果としては、まず全体として、ふ頭用地が36ヘクタールから41.5ヘクタールと2割近く増えるということが一つあります。もう一つ大きいのは、北海道RORO船の貨物がいろいろなところに分散していましたが、こちらを1か所に集約ができるということがあります。また、これまで北海道RORO船の貨物ヤードは4.3ヘクタールでしたが、8.7ヘクタールまで広がるということで、効率的な荷さばき等もできるようになります。今回の供用を機に、ポートセールスを一層強化し、2024年問題への対応として、陸上輸送から海上輸送に変えていくモーダルシフトの促進に県としても取り組んでいきたいと思っています。

 

~質疑~


【記者】

 今回ターミナルの拡張ということですが、将来的な敦賀港の整備の方向性や見通しについて、現時点で決まっていることがありましたらお聞かせください。

 

【知事】

 今回の供用により北海道RORO船は一隻置けるのですが、岸壁が220メートル延伸されると、RORO船が2隻並べられるようになります。敦賀港は、日本海側で唯一北海道航路と九州航路の両方を持っていますので、これにより北海道の航路と九州航路のRORO船の積み荷の乗せ換えが円滑にできるようになり、大変効率的な運用が可能になりますので、更にふ頭用地を広げて、船を3隻並べることで、日本海側で最も効率の高い運用ができるようにしていきたいと考えています。こうすることで、特に太平洋側の港が地震など負荷がかかる場合、アジア向けの荷物を中心に、敦賀港の海上輸送網の拠点化を進めていきたいと思っています。

 

【記者】

 内貿のRORO船を鞠山南に集約させるということで、空いた鞠山北のこれまで北海道RORO船が通っていたヤードはどうなるのでしょうか。

 

【知事】

 バイオマス発電の木チップの輸入が増えてきたことで置き場などに大変困っている状況です。荷物量は全体として増えてきているので、今回の供用で荷役の効率化が図れるようになることから今後もいろいろな形での活用が可能になると思っています。

 

【記者】

 内貿のRORO船について、春以降、もしくはこの1年以内でもよいのですが、九州も含めて便数の変化があったのかどうかと、直近の取扱量が増えているのかいないのかをお聞かせください。

 

【知事】

 コロナの時に少し落ち込み、そこからまた少しずつ増加しているという状況です。

 全体の貨物取扱量は1671万トンということで、2800万トン程度の新潟港に次いで2番目の規模を維持しています。

 今年の春から九州RORO船の便数は減っていますが、取扱量は少しずつ回復しています。

 

【記者】

 本年度事業化された岸壁に伴って、県でも今後埠頭の拡張がさらに東の方へ進んでいくと思いますが、そちらはいつ頃完成予定ですか。

 

【知事】

 岸壁が令和9年度に完成予定のため、目標としては令和9、10年度の供用開始を目指しています。

 

【記者】

 先ほど輸送のモーダルシフトに注力していくという話がありましたが、例えば敦賀港と道路をどのように組み合わせてモーダルシフトさせていくのか具体的な部分を教えていただきたい。

 

【知事】

 例えば、東北や北海道の荷物を、車で関西や中京まで運ぶとすると2人で運ばないといけない状況になりますが、敦賀港を活用していただければそれが不要になります。これには非常に大きな効果があると思います。

 また、日本を縦断して物を運ぶときにも、敦賀港で北海道のRORO船と九州のRORO船とを乗り継いでいくことで、CO2の削減や、人員の人手不足・運転手不足も解消できるということで期待をしています。

 

【記者】

 国の実証実験で、例えば自動係留装置といった新しい技術を使った取り組みも敦賀港で進められるのかなと思っています。そうした技術もあわせて敦賀港を今後どのような港にしていきたいか、改めてお聞かせください。

 

【知事】

 敦賀港での新技術を活用した取り組みについては、国も非常に力を入れていただいています。敦賀港は天然の良港で水深が深くなっており、埠頭さえ造ってしまえば非常に船が入りやすい環境ではありますが、その一方で海を埋め立てるにはお金と時間がかかり、埠頭を広く取りにくい状況です。

 そういう意味では回転をよくして荷物が入ってきたらすぐ出していくということを、国際航路と同様に狙っています。国もまたここに注目しており、自動で船が着岸できるようにしたり、どの車にどのような荷物があるのかを車番ですぐに検索できるようにしたりということをどんどん進めていけるようお願いをしていますし、県も一緒に取り組んでいるというところです。

 

【記者】

 福井市長選挙について伺います。告示まで1か月を切りました。西行さんと鈴木さんが出馬表明をされていますが、知事ご自身としてどちらかを支持、応援するお考えはありますか。

 

【知事】

 西行さんも鈴木さんも、いずれも20年来のつき合いがあって、いずれもよくお人柄も存じ上げてますし親しくさせていただいている間柄でして、個性は相当違うタイプだと思っていますが、2人ともとても優秀な素晴らしい方々だと思っています。政策も拝見させていただきましたが、ある意味よく似てるなと思っていて、そういったところの違いがあまりないと思っています。

 その上で、やはり一つあるとすると、実行力というところが今回重要なのかなと思っているところです。

 県も、そういう意味では、あまり私としても、誰を応援するとかいうのは、行政全体として考えたときには難しいところもありますが、やはり福井市政については、今も北陸新幹線をはじめ、様々な事業を一緒に今やらせていただいていて、どんどん進もうとしているまさに真っ最中のところですので、そういう意味では県としても、非常に利害関係が大きいと思っています。

 そういう意味では、私としては西行さんを応援させていただこうと考えています。理由としては、ようやく福井市も、停滞というとあれですが、そこから抜け出して新幹線を契機として一気に駆け上がろうという状況にあるのかなと思っていまして、そういうときに、チャンスをピンチに変えてはいけないと私は思っています。

 新幹線しかり、それから再開発しかり、西武の問題もありますし、それからアリーナもあります。

子育て支援や女性活躍。こういったことを今ようやく一緒にやってきて、これから花を咲かせようというタイミングですので。大切なのは、やはり実行できるかどうか、チーム福井で物事が進められるかどうか、ここのところだと思っています。そういう意味で協調する力といいますか、協調力、これはこの選挙の一番のキーワードになってくると思っていまして、福井県としても福井市と協調しながら、福井市民の皆さんのために、これから政策を全力で協調しながら前に進めていけるようにしていきたいと考えています。

 

【記者】

 西行さんを応援されるとのことで、現時点でまだ先々の話ですが、出陣式や個人演説会等にも知事として行かれる予定でしょうか。

 

【知事】

 私もできるだけ協力をさせていただこうと思っています。危機感を大変持っています。西行さんは奥ゆかしいというか、やさしい方というところもありまして、正直言ってどんどん前に出て、力強く語るというところはやはり少しやさしいところがあるかなと思っていますので、そういったところも私も西行さんは人柄もすばらしいので、こういったところも十分に市民の皆さんにご理解いただけるように、いろいろな形で応援させていただこうと思っています。

 

【記者】

 西行さんをご支援されるという話ですが、この時点では静観することもできるのではないかという意見もあるかと思います。実行力ということですが、東村さんの後継という扱いの西行さんですが、東村市政で停滞したのではないかと感じている市民もいると思います。この時点で具体的に候補者を推す理由をもう一度改めてお願いします。

 

【知事】

 これもまさに、今福井市は、ここまで県と一緒になって準備を進めてきて、これからまさに進め、停滞から抜け出そうとしてここまで準備がきているところで、今、また新しいこと、違う方向だということそのものが大きなマイナス要因になると思います。スタートダッシュをしないといけないときに、いやそれじゃない、またこっちだという停滞感を生むのかどうかがまさに正念場だと思います。今やらなければいけない、今こそ実行しなければいけない、これをチーム福井市でやっていただかなくちゃいけない。これに一番重要なのは西行さんです。やっぱり協調して物事が進められるというのが、今まさに県との関係、福井市内の関係においても重要で、そういう中で今非常に危機感を持ってます。危機感を持っていますので、私も今回は、ぜひ応援させていただきたいと思っています。

 

【記者】

 北陸新幹線福井・敦賀開業に向けて市と県が準備してきたことをしっかりと開業で花を開かせるために西行さんを推されるという認識でよいでしょうか。

 

【知事】

 おっしゃるとおりです。北陸新幹線福井・敦賀開業もそうですし、福井駅前再開発も西武の問題もアリーナもそうですし、子育ても女性活躍も、県と市と協調してもここまでやってきているわけです。市の協力がなければ、市民の皆さんに届かない。ですから私としても利害関係が非常に大きいので、今回は声を上げさせていただこうと思っています。

 

【記者】

 今月10日の日本活断層学会で広島大学の名誉教授が、廃炉作業中であるもんじゅの敷地内に活断層が走っているのではないか、そういった可能性が高いという発表をしました。敷地内では新試験研究炉の建設の検討も進められています。知事の受け止めと新試験研究炉建設に与える影響、原子力機構や国に対して求めることを伺います。

 

【知事】

 いずれの場所でも、いろいろな形で議論はあると思います。今回の件についても研究者の方の一つの見解だという認識を持っています。いずれにしても、そういったいろいろな意見、考え方がある中で安全に対して一義的に国、規制委員会が責任を持ってやっていただくということですので、今回のことがあるなどを置いても、とにかくこうしたことがあればいろいろな形でまずは安全性を確認してもらいながら見解を。今までも議論があった中で、大丈夫だということで議論が進んでいるわけだから、そういったことでこれからも規制委員会ではしっかりと確認をしながら進めていただきたいです。これは技術的・科学的な見地からやっていただきたいと思います。

 

【記者】

 関西電力が敷地内乾式貯蔵の設置検討を始めている件ですが、現状、関西電力と例えば水面下でのやり取りで、関西電力での検討状況がどれくらい進んでいるのか聞いているか、また事前了解願の時期的な見通しはどうか、知事は現時点で知っているのか伺います。

 

【知事】

 これは今、関西電力で検討いただいているのだと思います。先月13日に森社長が来られて話を伺ってから、まだあちらからアクションというか、いろいろな情報のやりとりなど、そういうことがあるわけではないので、今、検討しているのだと思います。

 いずれにしても、申請の前に事前了解願が出てくる話なので、そこの段階で考えるということだと思います。

 

【記者】

 もんじゅの活断層の件ですが、今回の学会発表を受けて、県として規制委なり、機構は対応しないというふうに言っていますが、発表を受けて、改めて何らかの対応を求めるという行為には出られるのでしょうか。

 

 

【知事】

 今即座に考えているところではありません。これからどういう議論がされるかということかとも思います。一つ一つのことに全部対応しているわけではないということです。

また、必要であれば、原子力安全専門委員会でも議論いただくということもあるかもしれません。

 

【記者】

 当面何か取り急ぎ何かを求めるということではないということですか。

 

【原子力安全対策課長】

 予定していないです。

 

【知事】

 一般的に規制委員会がどう考えるかが一番です。

 

【記者】

 先月の西村経産大臣の面談の時にも新しい協議の場という話も出ましたが、その後何か協議の見通しが何かありますか。

 

【知事】

 今のところ一カ月前の話ですので、とりあえずの議論というものはあの場でもさせていただいています。今すぐに動きはありませんが、先日も村瀬長官のところへ、いつも四六時中会うようにしているので、話をして、これからこの場も活かしてやらせてくださいという話もして、あちらも、もちろん一緒にやろうと、こんな話になっています。

 

【記者】

 政府で検討しているライドシェアのことでお伺いします。県内でタクシーやバスなどの二次交通が新幹線開業に向けて必要になる中で、人材不足というのが一つ大きな課題になるかと思いますが、知事としてライドシェアについてどのような認識をされているのか、今後導入の可否を検討する見込みなのかなどがあるのか、まず認識をお聞かせください。

 

【知事】

 ライドシェアというのは、全国的にタクシーのドライバー不足、運転士の不足が顕著になっている中で、自家用の車などを使ってその代替をしていこうというような考え方で、議論がされてきているということについては十分認識をしています。

 しかしライドシェアというのは、逆に言うと規制ありきというのではなくても、どうして今の制度があるかといえば、やはり安全性の問題や、継続的にちゃんとやってくれるのか、要は相手というか、車を出す人の都合だけで物事が動いていくと、いつも乗りたいときに乗れない、逆に儲からないからやらないなど、こういう話もすぐに出てくることにもなります。

 もちろんタクシー業界との関係もあります。逆に県内でも、もしそういったものがどんどん出てくればもうタクシー事業はやっていられないという話になって、それで本当に県内がもつのかと、県内に限らず全国がもつのかどうか、ということの大きな議論は本当に必要だと思います。こういったことは国を中心にしっかりとやっていただく、こういうことも大切だと思っています。

 それだけではなく、やはり福井県内も北陸新幹線の開業に向けて、タクシーなどの二次交通は大丈夫かという議論はありますので、これについては今一生懸命やっているところです。

 例えば運転手不足に対して、合同の企業説明会をしたり、二種免許が取りやすいようにしたり、女性の皆さんもタクシーのドライバーになりやすいような環境をつくっていったりなどしていまして、なかなか入っていただけない業種の皆さんへの就職の支援もさせていただいたりしています。

 また大きいのはやはり、タクシーの配車アプリです。調べてみますと、県内でもこれをやると15%ぐらい稼働率が上がる、同じ1台の車について15%稼働率が上がるということは、それだけ車の台数が増えたことと同じような状況にもできるということです。支払い方法の多様化も乗り降りがスムーズになります。

 こういったことなどをしながら、タクシーが足りないということがないように、こういった議論が始まりましたので、ライドシェアを一足飛びに行くのは結構きついと思いますが、少なくとも新幹線開業のときに車がないではないかという議論にならないように、今、沿線の市町とも一緒に確認を再度しながら、この後も二次交通対策をしっかりと考えて進めていきたいと思っています。

 

【記者】

 農家のお米の一等米の比率や収量の低下について確認をしたいのですが、電気代や肥料代高騰で、米の価格が上がっても吸収しきれないというような話を農家から伺っていますが、知事として温暖化対策や農家の支援など、何か今後検討することはありますか。

 

【知事】

 まさに、いちほまれを見ていただきますと、一等米比率は昨年より上がっています。こういう現実がある中で、コシヒカリは1割近く下がっているような現実がありますが、やはり暑さに強い品種の改良ということも、大きな効果を上げているとは思っています。

 しかし一方で現実の課題として、コシヒカリを初めとして一等米比率が下がっています。そうすると単価が下がる、という課題もあるわけですので、こういったことについてはもちろん、暑さ対策は、農産物だけでないので、12月補正や2月補正に向けて、こういったことについて必要な対策をまた考えていきたいと思っています。

 

【記者】

 福井市中心部のアリーナ構想ですが、先日開館の1年遅れが明らかになりました。整備費についても上振れが見込まれて、経済界からは一層の行政支援を求めるような声も上がっていますが、県としてどのように対応していく考えでしょうか。

 

【知事】

 まさに以前から言われていましたが、諸物価の高騰や働き方改革、燃料費の高騰など、こういうことで1年程度遅れるというようなことについての発表があったと認識をいたしております。チームは一生懸命頑張っているところですので、何とかマイナスの方向に行かないようにしていかなくてはいけないと思っています。

 とりあえずB1の昇格というスケジュール感の中では、大きな影響はないとは伺っていますが、いずれにしても、やはりこの経済規模の福井県、福井市この辺りにおいて大きな事業費、さらにそれが膨らんでいくという中ですので、行政的な支援もしっかりと福井市とともに考えていかなければいけないと思っています。そういうときにやはり住民の皆さんができるだけ使いやすいようにということを我々として考えることや、またいろいろなコンサートやイベント、コンベンションなどにも利用していただきやすいような環境をつくるなど、こういう補助を作るなどいろいろなアイデアがあると思いますので、まず事業計画をまとめていただいて、どうしたら県民・市民の皆さんが納得いただける形で、しかしいろいろと話を聞いていますとやはり欲しいという方が多いと私は認識していますので、何とかこれが実現できるように、我々としても応援をしていきたいと考えています。

 

【記者】

 9日に東京で北陸新幹線の敦賀以西の整備の予算獲得に向けた要望などを国土交通省にされましたが、年末に示される政府の予算案に向けた予算獲得への手応えはいかがでしたか。

 

【知事】

 これは9日に直接、国交審議官の水島さんにもお願いさせていただいて、県議会も一緒に国土交通省に行っていただいたり、また翌日にも沿線の国会議員の先生方のところも回っていただいたり、力を入れています。先月も17日、北陸新幹線建設促進同盟会の総会と、それから中央要請もさせていただきましたし、関西の方でも今盛り上がってきていて、先月は私も行かせていただいて応援もさせていただいた。こういう中であると思います。

 今は特に力を入れていますのが、一つには来年度、今概算要求されております北陸新幹線事業推進調査費、これを最大限確保していただいて、着工後行わなければいけない調査や、いろいろな事前の協議をできるだけ進めていただくという事は大きいと思いますので、まずその調査費の予算額を最大限確保していただくということと、それから何といっても駅の位置と具体のルートが明確にならないとまちづくりが進まず停滞してしまいますので、そういった駅の位置、詳細ルートとともにあわせて認可着工、全体の工程がわかるスケジュール感をお願いしています。

 その上でこれからの道のりを考えますと、大きいのに着工5条件の解決がありますが、特に大きいのは財源の確保、言ってみれば今のところ財源は全くゼロです。そういう中でこの財源をどう確保するのかという細かい議論は、いろいろなルートなどが出てきて事業費が明らかにならないとできないと思いますが、どんな財源があるのか、考え方はどうするのかという議論を十分始められますので、そういうことからしてもその財源の議論を早く始めていただく。

 この3点を特に、今回私ども北陸新幹線沿線の自治体もそうですし、県議会もそういうようなことで今、強くお願いをしています。

 こういうことについて、先日9日に水島国土交通審議官ともお話もさせていただいて、村田鉄道局長もいらっしゃいましたが、今進めている調査をできるだけしっかりと行うことで、この後の事業期間を短くしていく、こういったことを最大限努力するというようなことについて力強くお話をいただいているところです。

 

【記者】

 大阪・関西万博に向けての機運醸成について、先日敦賀に吉村大阪府知事が訪れていろいろとお話があったかと思いますが、外国では一部撤退というような報道もありまして、その中で国は補正予算に機運醸成のようなものも組んでいます。県として大阪に出展するというようなものに加えて何か、今後新しいPR、機運醸成策を打ち出すようなことがありましたらお聞かせください。

 

【知事】

 これについては、まずは福井県ブースのところをよりよいものにしていく、魅力的にしていくということが大切なのだろうと思っていますので、関西パビリオンの中身を皆でよくしていく、これが大事だとまず思っています。

 その上であのときにもご紹介ありましたが、県内で県民向けのPRを県も出しますし、それからこの万博の大切さ、楽しさなども含めてPRをさせていただくということもありますし、やはり何といっても例えば子どもたちが、この修学旅行など事業の一環として、勉強の一環としてでも、いろいろな課外授業としてでも、体験してもらうというようなことも大切だと思いますので、こういったことをまだ今決めたものがあるわけではありませんが、今後とも検討していきたいと思っています。

 

【記者】

 最後に1点、今後12月議会が近づいていって補正予算、ひいては2月に北陸新幹線開業の年度に向けた新年度予算の編成もあるかと思いますが、それぞれ何か編成方針や、これはしたいなど何か思いがありましたらお願いします。

 

【知事】

 北陸新幹線の開業は、3月16日と決まっていて年度内でありますが、この開業を万全での形で迎えられるようにということで、二次交通も危ない部分があるのではないかとも言われていますので、再度確認をしながらしっかりと準備をしていきたいということはありますし、それからやはり足元で、国が総合経済対策を今決定されました。

 こういう中身も見ながら、物価高騰や経済面で今苦労されている県民の皆さんに対する支援の方策を前倒しながら形にしていきたいと思いますし、また9月補正予算のところでも表明をさせていただいていますが、子育て支援を出会いから子どもたちの巣立ちまで一貫して手厚くやっていく。実行予算が出てくるのは来年度の当初予算になりますので、ここのところも間違いのないようにしていく。女性活躍も今後ともさらに進めなければいけない。副知事も置きましたし、担当課長もつくりましたので、これを形にしていく。これらにとってもまた重要な予算だと考えています。もちろん医療福祉の分野もこうした高齢者の皆さんの安心安全の部分もこれからも進めていこうとも思っています。

 

                                            ―― 了 ――

 

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