No.11 米粉の魚肉練り製品への利用(H25.8.9)

最終更新日 2013年5月27日ページID 024430

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 米粉を魚肉練り製品に添加し、柔らかく、粘りのある新しい食感の商品を開発しました。
 
 
うき粉に代えて米粉
 

 魚肉練り製品は、魚肉すり身に塩を加えよくねった後に、硬さなどを調製するためにうき粉と呼ばれる澱粉を添加し、蒸したり、焼いたり、油で揚げたりして製造しています。うき粉は魚肉すり身の状態や目的に応じて10%程度まで使用されますが、このうき粉の代わりに米粉を使用すると、柔らかくなることがわかりました(図1)。
 また、米粉の添加量を増加させた場合は、むしろ硬くてもろくなり、添加量は20%が限界でした。
 

うき粉と米粉が揚げかまぼこに与える硬さの違い
図1 うき粉と米粉が揚げかまぼこに与える硬さの違い
                              (添加量10%)
米粉の粘りを出すために

 魚肉練り製品に新たな食感を与えるため、米粉をそのまま添加するのではなく、米粉の一部を糊化して魚肉練り製品への添加を試みました。米粉に予め水を加え加熱後、ミキサーで糊ペーストにした状態(米粉濃度25%)で魚肉すり身へ添加すると、柔らかさ、粘りが増すことが分かりました。
 現在この技術を活用した商品が県内企業より販売されています(写真)
 

米粉糊ペースト添加量と物性 本技術を用いて発売された商品
図2 米粉糊ペースト添加量が揚げかまぼこの物性に与える影響 写真 本技術を用いて発売された商品

 

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