APECエネルギー大臣会合開催記念フォーラム
アジア太平洋地域協力とエネルギー戦略 ~グローバル時代の福井を考える~
2010年6月にAPECエネルギー大臣会合が福井県で開催されることを記念し、アジア太平洋を中心とした世界経済・エネルギー戦略、そして福井の果たす役割を考えるフォーラムを9月2日に福井県若狭湾エネルギー研究センターで開催し、行政、企業、経済団体などから定員を上回る約370人が参加されました。
西川知事は、「地球温暖化対策や省エネルギー対策など、世界が注目する問題について議論する『APECエネルギー大臣会合』が、原子力発電で我が国最大の供給量を誇る本県で開催されることは、極めて有意義なことであり、県、関係市、経済界などと一体となって準備を進めていきたい。また、APECの発足経緯からも日本がリーダーシップを発揮すべきであり、本県もエネルギー面で、その一翼を担っていきたい」とあいさつしました。
第1部の『キーノートセッション』において、日本貿易振興機構アジア経済研究所長の白石隆氏は、東アジア統合の歴史と現状、地域協力の求められる分野などを説く中で、APECの位置付けやAPECの再活性化について話され、金融や投資などとともにエネルギー協力の必要性を訴えました。また、国際エネルギー機関(IEA)の田中伸男事務局長は、二酸化炭素の排出量を現在から半減させる「450政策シナリオ」を実現していくためには、原子力発電や太陽光や風力など再生可能エネルギーが重要な役割を果たすことから、低炭素分野向けの投資を増加させる必要性を訴えました。
第2部では、福井県立大学の坂田幹男教授のコーディネートにより、講師のお二人と県内大学生6名(中国・韓国からの留学生含む)との『トークセッション』を行い、国際協力下における農業自由化問題や原子力発電所との地域共生などについて、活発な意見が交わされました。
<フォーラムの概要>
○日 時 平成21年9月2日(水)13:30~17:00
○会 場 福井県若狭湾エネルギー研究センター
(1階ホール)
○内 容 主催者あいさつ 福井県知事 西川 一誠
来賓あいさつ 敦賀市長 河瀬 一治 氏
第1部 『キーノートセッション』
講演1 「アジア地域統合と日本」
白石 隆 氏
〔日本貿易振興機構(JETRO)アジア経済研究所長、
政策研究大学院大学客員教授・前副学長〕
講演2 「世界のエネルギー政策と低炭素社会実現への戦略」
田中 伸男 氏
〔国際エネルギー機関(IEA)事務局長〕
第2部 『トークセッション』
登壇者:白石 隆 氏、田中 伸男 氏
コーディネータ:坂田 幹男 氏
〔福井県立大学経済学部教授、北東アジア学会会長〕
福井県立大学大学院 経済・経営学研究科
地域・国際経済政策専攻 内山 怜和 さん
福井県立大学大学院 経済・経営学研究科
地域・国際経済政策専攻 趙 鵬 さん
福井県立大学 経済学部 経済学科 白 智現 さん
福井県立大学 経済学部 経済学科 宮本 要介 さん
福井大学大学院 工学研究科
原子力・エネルギー安全工学専攻 柏 貴子 さん
福井工業大学 工学部 原子力技術応用工学科 山村 啓俊 さん
○来場者数 約370名
○主 催 福井県
○後 援 資源エネルギー庁、福井県経済団体連合会
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