福井県立武道館開館20周年記念式典あいさつ

最終更新日 2010年2月4日ページID 007090

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 このページは、平成20年11月2日(日)に県立武道館で行われた福井県立武道館開館20周年記念式典でのあいさつをまとめたものです。

201102あいさつ写真1 福井県立武道館が、本年で20周年を迎え、記念式典を挙行いたしましたところ、県議会、県体育協会をはじめ、各武道団体など多数の皆様にお集まりいただき、厚くお礼申し上げます。

 この武道館では、平成元年6月の開館以来、武道学園を開催し、現在は小学生から大人まであらゆる年代の方々を対象に、7つの武道、13のコースにおいて武道に親しむ人達を増やすと同時に、武道の技術水準の向上あるいは武道の精神の深化に努めているところであります。

 さらに県内指導者の資質向上を目的として、国内の一流指導者による指導者講習会を毎年実施し、競技力の向上、各武道の振興に寄与しております。

 先月行われました大分国民体育大会では、弓道競技成年女子において、この武道学園の受講者の方々が中心となり、見事上位入賞を果たされました。底辺の拡大と競技力の向上を同時に成し遂げた、大きな先例になったと感じております。
 また、年々利用者が増大し、昨年度までの利用者総数は170万人を超えております。大勢の方々に利用していただき、県立武道館設置の成果は着々と上っております。今後も様々な取組みを行い、広く県民の皆様が武道に親しむことができるよう一層努力するとともに、優秀な選手を数多く育成できる武道館にしていきたいと考えております。

 礼儀礼節を基本とする武道の本質は、単に強く鍛えるのみならず、その道、すなわち求道の誠を体得することにあると理解しています。
 こうしたことから武道は、青少年の知育・徳育・体育の調和のとれた人間形成を図る上において、極めて重要な役割を果たすことができると期待しております。

 昨日テレビを見ていましたら、全国学生相撲選手権の決勝大会が行われていました。優勝した選手が土俵の上でガッツポーズをして、優勝した喜びを表しておりました。最近の武道の様子の変化を垣間見ました。

201102あいさつ写真2 さて、指導者の皆様にお願いがあります。
 一つは、江戸時代、福井藩は剣など武道が非常に盛んな地域だったと理解しております。この伝統が福井県の地に新しい形で一層振興することを期待しております。様々な武道の分野があります。わが地の武道の伝統の精神を再生し、深め、広めていただきたいと思います。
 もう一つは、武道の底辺の拡大、大衆化をお願いしたいと思います。皆様方には武道の奥義を極めていただくわけですが、一般の皆さんが関心を持ち、武道そのものだけでなく、身体運動へ参加し、将来は本格的な武道にチャレンジするという流れも重要だと思っております。例えば棒術でありますとか様々な身体術があると思います。スポーツの分野ではそうしたものが広がっていますが、武道の分野でも動きを期待しています。
 それから学校教育の分野でも武道が普及しなければならない時代ですし、最近の子供たちの安全・安心の問題におきましても、子どもたちが身を縮めているだけではなく、心をしっかり持って、自らも様々な問題に対応できることも重要であります。さらに、これからは長寿社会でありまして、高齢者の皆さんの身体の活動、また介護など全て武道に深く係わると思いますので、二つの面での皆様方のご活躍とご指導を強くご期待申し上げます。

 最後に、20周年をひとつの区切りとして、武道館が武道振興の拠点として県民により一層親しまれることとなるよう、県民各位の幅広いご支援を得ながら、皆様方にリード役を果たしていただくことを強くお願い申し上げ、式辞といたします。

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