第60回JA福井県女性大会あいさつ

最終更新日 2010年2月4日ページID 007107

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 このページは、平成20年11月12日(水)にJA福井市で行われた第60回JA福井市女性大会でのあいさつをまとめたものです。

201112あいさつ写真1 皆さんおはようございます。
 本日、第60回JA福井県女性大会および平成20年度福井県家の光記事活用発表大会が開催されましたが、今回で60回目を迎えるということであり、節目の大会であります。誠におめでとうございます。
 JA女性組織協議会の松田会長、JA県五連の山田会長をはじめ、本日お集まりの皆様方には、日頃から福井県の農業の振興、またそれぞれの農村地域の活性化にご尽力をいただくとともに、県政発展のためにお力添えをいただいており、厚くお礼申し上げます。
 また、ただ今は各分野で栄えある表彰を受けられました皆様方に対し、心からお祝いを申し上げますとともに、今後ますますのご活躍を期待いたします。

 現在、穀物の高騰や食の安全・安心に対する危機感など、様々な問題が我々を取り巻いております。
 このような中、「ふくいの農業のあり方検討会」を開催し、皆さんの意見を聞きながら、この大転換期における福井県の農業のビジョンについて検討を行っております。来年3月には、新しい福井の農業政策の方向性を示したいと考えております。

 私はかねてから福井の命と豊かさを足元で支えるのが農業であると言っております。我々の「楽しみ」や「喜び」をもたらしてくれるのが農業であると思います。
 本日ご出席の皆さんは田んぼや畑をお持ちの方ばかりだと思いますが、福井県のあるところで数人の女性がお集まりになられると、だいたいその中の一人か二人は農地を持っておられます。その人の兄弟あるいは親類はみんな農業に関係しております。お米がとれるとそれをいただき、野菜がとれるとやり取りなどして、福井県民の全部と言っていいほど農業そのものに関係しています。この農業がおかしくなると、福井県はおかしくなってしまうのです。そういう意味で、福井の命と豊かさを支えているのが農業だと思っているのです。

 今回農業のビジョンを作成する予定ですが、計画だけでは計画倒れになってしまいますので、何としても皆様方の行動、アクションが不可欠です。このことを強く訴えております。福井県の農業の良いところはたくさんあります。しかし、改善しなければならないところもあります。例えば、福井県のお米はなぜもう少し高くならないのか、そのような素朴な疑問。また、なぜ地元の食材がお店に行っても十分ないのだろうかというのも疑問であります。それから、なぜ耕作放棄地が少しずつ増えているのか、なぜ野菜がもっと作れないのか、など多くの疑問があります。大野のさといもについても、もっとたくさん作って欲しいと皆さんおっしゃいますが、十分作れないのだとおっしゃる方がおられます。そうするとなぜ作れないのかという素朴なそして率直な問題があります。皆様とともに我々は取り組まなければ福井の農業は決して良くなりません。

 そういう意味で、これから様々な検討会を行ってまいりたいと考えています。「こういうところを伸ばした方がいい」、「こういうところは直すべきだ」というような現場の声や皆様方が進めている具体的なプロジェクトや活動を是非おっしゃっていただきたいと思います。

201112あいさつ写真2 それから、福井県の子供たちの学力は日本一であります。これは学校で先生が一生懸命教えておられるおかげです。しかし、子供たちが勉強するだけで学力は決して日本一にはなれません。地域が安定し、産業が相互で支えていなければなりません。福井にはそれがあるから学力が日本一なのです。これが崩れますといくら頑張っても学力は上がりません。そういう意味で、農業は大切だと思います。子育ても同じです。環境問題もそうだと思います。是非とも、皆様方のこれまで以上の積極的なご発言、行動をお願いしたいと思います。

 なお、来年6月7日には「第60回全国植樹祭」が福井県で開催されることが決定いたしました。地域の環境美化、また森づくりそして農地の保全など様々な活動が必要であります。こういった点につきましても、JA女性部のお立場でご協力を賜りますようにお願いいたします。

 最後になりましたが、JA福井県女性組織協議会の今後ますますのご発展と本日ご出席の皆様方のご健康とご多幸を祈念申し上げ、私のあいさつといたします。

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