「元気な福井の水田農業」推進大会あいさつ

最終更新日 2010年2月4日ページID 007886

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 このページは、平成21年2月13日(金)に福井県自治会館で行われた、「元気な福井の水田農業」推進大会でのあいさつをまとめたものです。

210213あいさつ写真1 「元気な福井の水田農業」推進大会が開催されるに当たり、一言ごあいさつ申し上げます。

 皆様には日頃から熱心に農業経営に取り組んでいただき、心から敬意を表するとともに、福井県の農業の推進にご理解とご協力をいただき、厚くお礼申し上げます。
 また、この大会で表彰を受けられる皆様方には心からお祝い申し上げます。

 さて、米・麦・大豆を中心とした水田農業におきましては、米価の低迷や生産調整の未達成、生産資材の価格変動など、先の見えがたい状態が続いております。国では農政の抜本的な見直しに着手しておりますが、これもなかなか先が見えない状況でありまして、模索をしている状況にあるかと思います。

 こうした中、今後の福井県の農業の方向を是非とも示さなければならないということで、県下の農家の皆さんや有識者のご意見もいただきながら、約1年をかけまして「ふくいの農業のあり方検討会」を開催し、先月、この検討会から提言をいただいたところです。
 そのポイントをいくつかご紹介いたしますと、福井米をいかに高く売っていくか、園芸・畜産の売上をどのように拡大していくか、専門のプロの農業者をいかに増やしていくかなど、経営の多角化や規模拡大により発展を目指すことが重要であるとされております。

 皆様も、このような新しい方向で熱意を持って、これからの経営発展にご尽力いただきたいと思っております。

 この提言を受けまして、内容はもうそれ以上変わることはないかと思いますが、県としての計画をこれから策定していくことになります。その際、特に福井米については品質のレベルアップや食味の向上が重要な課題であります。
 このため、コシヒカリの田植えを5月中旬以降に植えるといった運動を進めていきたいと考えております。ちょうど、季節的には藤の花が咲く頃でもありますし、柿の若葉がきれいな頃でもあります。それから、福井ではアカシアの白い花が咲く頃が5月中旬ですね。コシヒカリの適植期は、ゴールデンウイークよりも望ましいのではないかと思います。
 もう1つは、土づくりや化学肥料・農薬を削減するエコファーマー米の生産を県下全域でもっと増やしていく必要があるということです。具体的には、個別に乾燥などを行っている農家はそれでよいわけですが、カントリーエレベーターなどにお米を納入する場合の品質管理と価格のインセンティブですね。こういうことを重要視しなければならないと考えております。

 福井県は、子供たちがよくお米を食べ、早寝早起き、給食も福井のお米や野菜を使っている全国で代表的な県ですが、そうした子供たちの体力・学力は日本一であります。また、健康長寿の面からも、お米・野菜・地産地消というのがこれから福井県にとってさらに重要な戦略になると思っております。
 そのため、市場指向型の経営を実践するモデル的法人や園芸を導入する集落経営組織の育成、安全で安価な県産飼料の供給など、売り先を確保した生産への移行や経営の負担軽減に力点をおいた対策を進めてまいりたいと考えております。

210213あいさつ写真2 来年度の予算、また年度末の補正予算の編成作業も今ほぼ確定した時期であります。経済状況がはなはだ厳しい中、一般的な経済対策と同時に、これからの福井県の目指すべき方向は農業政策の充実であると考えておりますので、そのような方向で雇用の確保など新しい国の交付金など活用した方策も充実していかなければなりません。
 皆様方には引き続きご指導、ご支援をいただければありがたいと思っております。

 終わりに、福井県のすばらしい自然を十分活かしながら、皆さんとともにこれからの新しい福井の農業の構築に向けて全力で取り組んでまいる所存でありますので、どうか皆様方のご活躍、ご奮闘を心からご祈念申し上げ、ごあいさつといたします。

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