福井県警察学校初任科入校式あいさつ

最終更新日 2010年2月4日ページID 008255

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 このページは、平成21年4月2日(木)に福井県警察学校で行われた、福井県警察学校初任科入校式での知事あいさつをまとめたものです。

210402あいさつ写真1 本日ここに、福井県警察学校初任科入校式が行われることを、心からお喜び申し上げます。

 今回入校された皆さんは、採用試験の難関を見事に突破され、本日晴れの日を迎えられたところであります。皆さんはもとより、本日ご出席の家族の方々も、さぞお喜びのことと心からお祝い申し上げます。

 さて、福井県では、平成19年4月に警察本部と共同で策定した「福井治安向上プラン」に基づき、県民が「安全」と「安心」の両面で治安の向上を実感できる社会の実現に取り組んでまいりました。その結果、刑法犯認知件数は6年連続して減少し、交通事故死者数も5年連続で減少するなど、引き続き治安の回復傾向を維持することができました。

 しかしながら、自転車盗難や車上狙いといった県民の身近なところで発生する犯罪、子供や女性を対象とした悪質な犯罪、あるいは全国的に多発する高齢者を狙った詐欺事件、さらには交通事故死者の過半数を占める高齢者対策や飲酒運転根絶に向けた対策の強化など、県民の安全・安心を取り巻く情勢は依然として厳しい状況にあります。

 「安全・安心な県民生活」を実現するためには、治安の回復傾向を定着させるとともに、治安の再生の道筋を確実なものにしなければならず、県民の警察に対する期待はますます大きくなっているものと考えます。

 警察の任務は、国民の生命・財産を保護し、社会の安全と秩序を維持することであり、県民が明るく平和で幸せな生活を送り、安心して社会活動を営むことができるのは、皆さんの先輩方が犯罪の防止等、日夜その職務に精励され、責務を全うしてきたからであります。

 ここで、少し統計的なことを申し上げます。
まず、刑法犯認知件数に対する検挙件数の割合である検挙率は全国上位にあります。また、県民一人当たりの警察官の数も、東京都など一部の大都市圏を除いて全国上位にあります。そして、皆さんの先輩方のご努力によって、福井県の治安状況が良くなっているのであります。

 しかし、これからは、5年ないし10年の間に福井県の立地条件が大きく変わってきます。北陸新幹線や高速道路の整備、そして社会経済情勢が大変厳しい中で、様々な影響が本県に及んできます。皆さんで力を合わせ、引き続き本県の治安状況の維持向上に努めていただきたいと思います。

 最後に、皆さんに2点申し上げたいと思います。
1点目は、昨年も入校式でお話したことですが、警察の業務が、何か特別で特殊な仕事であるとは思わないでいただきたいということです。治安・安全・安心は、住民に直結する政治や行政の最も重要な仕事であります。皆さんは、その最先端でこれから仕事をされるわけであります。

 2点目は、県民に親しまれ信頼される警察職員となっていただきたいということです。おごらず、気負わず、ひるむことなく、若さと情熱を持って果敢に職務に立ち向かっていただきたいと思います。県民に親しまれ信頼されなければ、さまざまな情報や協力は得られず、自分たちだけでは十分な治安向上を図ることができません。

 皆さんは、警察官または職員として必要な知識と技能を身につけるため、本日から警察学校で勉学や訓練に励んでいただくわけですが、一日も早く立派な警察官または警察職員に成長され、県民の安全と安心を守るためにご尽力されることをお願い申し上げ、お祝いの言葉といたします。
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