新社会人式あいさつ

最終更新日 2010年2月4日ページID 008293

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 このページは、平成21年4月3日(金)に福井市文化会館で行われた、新社会人式での知事あいさつをまとめたものです。

210403あいさつ写真1 本日ここに「第23回新社会人式」が盛大に開催されますことを、心からお祝い申しあげます。
 まずもって、新社会人としての門出を迎えられた皆さん、就職おめでとうございます。それぞれ新しい職場で大いにご活躍いただくことを期待しています。

 昨年後半以降、景気が後退し雇用情勢が悪化する中、皆さんは厳しい選考を経て、地元の企業等に就職されたところでございます。企業にとりましても、また福井県にとりましても、皆さんは期待の星であります。どうか自信をもって、社会人としての第一歩を歩んでほしいと思います。

 福井県は皆さんもご存じと思いますが、健康長寿県であるとか、失業率が全国一低いとか、子育てがすばらしいとか、様々な評価を受けております。また、その年に注目されヒットした商品、あるいはトレンド性のある話題や人、モノなどに贈られる「小学館DIMEトレンド大賞」の特別賞を、昨年福井県が受賞しました。これは、NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」の放送、オバマ大統領に対する小浜市の応援、ふるさと納税の提唱、ペイリンさんの眼鏡が福井県さんであったこと、学力が日本一であることなど、様々な話題を本県が提供できたことが受賞の理由であります。授賞式には私が県を代表して出席したところでございますが、これは皆さんや皆さんの先輩方がそれぞれ福井県で頑張っていただいた結果だと思います。本日ご出席の新社会人の皆さんも福井を誇りに思って、これから頑張ってほしいと思います。

 ここで、統計の話を申し上げますが、福井県は人口当たりの社長輩出数が日本一多い県であります。これは、県内のみならず、東京や大阪へ出ておられる方も入れての数ですが、30年近く日本一となっています。プロ野球選手の数も人口当たり全国第2位です。スポーツ選手も多いのです。意外と思うかもしれないが、このように、福井県は、企業、スポーツ、学力、体力でもすばらしい「平均の力」を持っている県だということを、是非ご認識いただきたいと思います。

 さて、今日は新社会人の皆さんに2点申し上げたいと思います。
 一つは、皆さんが選んだ今回の就職・進路について、まず慣れていただくように努力してほしいということであります。初めのうちは様々な迷いが生じるかもしれません。そして今、日本中も迷っているわけであります。自分はこの道ではなかったのかな、違うんじゃないかなとすぐに思わず、しばらく皆さんが選んだ仕事に落ち着いて取り組んでいただきたいと思います。そうしますと、これから方向が出てくると思います。私も何十年か前にそんな気持ちを抱いたことがあります。しばらく落ち着いて、皆さんが自信をもって選ばれた仕事に専念してほしいと思います。
 今年の春の選抜高校野球では、長崎県のあまり伝統のない小さな高校が優勝しました。これからは、それぞれの地域で、大きくなくても、あるいは伝統がなくても、みんなで粘り強く頑張った者が勝利する時代だと思います。

 二つ目は、仕事に関連して、あるいは仕事以外に、もう一つ何か自分で一生続けられるようなものを発見してほしいと思います。もう既に学生時代からそういうものをお持ちの方は結構ですが、続けることによって皆さんの生活も豊かになり、仕事そのものもきっとおもしろくなると思います。210403あいさつ写真2

 以上、2つのことを、私が若い頃に経験したことなどを参考に申し上げました。

 本日ご列席の事業主の皆様には、本県の未来を担う若い人達の可能性を信じていただき、厳しい中にもあたたかく見守っていただくようお願いします。

 終わりに、ここにお集まりの皆様の各職場におけるご活躍とご健勝を心からご祈念申しあげ、お祝いの言葉といたします。
 

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