第2回「ちりとてちん」杯 ふくい女性落語大会「知事口演」

最終更新日 2010年2月4日ページID 009517

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 このページは、平成21年9月20日(日)に県国際交流会館で行われた、第2回「ちりとてちん」杯ふくい女性落語大会での知事口演をまとめたものです。

210920あいさつ写真1 みなさん、こんにちは。ご紹介をいただきました、知事の西川でございます。
 本当は、この赤じゅうたん(もうせん)の上でご挨拶をしないといかんのかも知れませんが(笑)、今日は普通のご挨拶をいたします。「口演」と書いてありますが、要するに挨拶のことであります。面白くお話をしようと思ったのですが、昨日、お師匠さんにお伺いしましたら、「素人はあまり面白いお話をしてはいかん」ということでありますので、真面目にお話したいと思います。

 今日は、第2回の「ちりとてちん」杯ふくい女性落語大会の決勝大会にお越しいただき、ありがとうございます。また、出場者の皆様には、昨日から予選に出ていただいており、お疲れ様です。今日は、50名の予選参加者の方々からたった6名の方だけがチャンピオンを争うということになっております。知事賞を目指すということであります。昨年優勝されました方はプロに転向しておられまして、今は「露の紫」さんとおっしゃるのですが、この会場のどこにおられると思います。スカウトをされたのか、あるいは押しかけたのか私は知らないのですが(笑)、頑張ってください。

 さて昨年に引き続き、今年も多くの方にご出場いただきました。なんと北は北海道から、ずっと南は中途半端ですが兵庫県まで(笑)、全国13の都道府県からお集まり願っています。全国から50名の女性が果敢にも福井にいらっしゃったわけで、心から感謝申し上げます。
 今回の参加者のうち、最年少と最年長は地元福井県からでして、地産地消ということかもしれません。「地産」は分かるのですが、「地消」はちょっと私にも分かりません。ともあれ、最年少は高校1年生の城戸さんという羽水高校の女子高校生、最高齢は81歳の芳谷さん。

 昔から「笑う門には福来たる」といいます。NHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」を契機に開催した昨年のこの落語大会では、NHKに後援をいただきました。今年から共催ということで、NHKから本格的な共催者としての協力を受けての第2回の大会であります。
 福井県では、笑いが健康につながるという考えに立って、「希望学」という「希望をもってみんなで生きていこう」という研究を東京大学の先生と一緒に研究しております。その先生方が「絶望」の反対語は何だと思いますか、という質問をされました。皆さん分かりますか?「希望」ですか?意外と違うのですね。「絶望」の反対は「希望」ではなく、「笑い」と「ユーモア」であるということでありました。今日はそういうところの話につながったかなと、こんなふうに思います。

 福井県の子どもたちの学力は全国第1位、それから体力も全国第1位でありまして、文字通り皆さんが頑張っています。

 今回の国政選挙では、「マニフェスト」という言葉がもうあちこち飛び回りましたね。私は今2期目でございますが、最初の選挙の時からマニフェストを使いました。私が最初に選挙で使ったと思います(笑)。しかもですよ、2回目ですね、2年前の私のマニフェストの中に「笑い」という言葉が入っております。「笑いと健康」ですね。今回の国政選挙でも、各政党のマニフェストの中に「笑い」ということは一言も載っていなかったと思います。ちょっと深刻な感じになっておりますが、もう少し肩をゆったりして良い政治をやってほしいなと私は思っております。「笑い」につきましては、健康につながる、みんなでほがらかに政治をしよう、地域づくりをしよう、ふるさとづくりをしよう、とこういう気持ちで書いているものでございます。

 今回、福井で2回目の女性落語大会でありますが、福井には「越前おろしそば」や「コシヒカリ」など、おいしい食べ物がたくさんあります。コシヒカリは福井県発祥のお米ですが、今ちょうど収穫の時期でございます。その他、大本山永平寺、東尋坊、小浜、恐竜博物館など、魅力あふれるものがいっぱいあります。それから、入口のところでご覧いただいたかもしれませんが、花菱アチャコさん。今日はお若い方ばっかりでございますから、ほとんどご存じないと思いますが、戦前戦後を風靡したエンタツ・アチャコ。エンターテイナーであります。この方は、恐竜が発掘されます勝山の出身でありまして、入口で紹介をしております。もっとアチャコさんを知っていただきたいなと、こんなふうに思っております。
 ともあれ、福井をさらに応援していただくと同時に、この大会もまた楽しんでほしいと思います。

 それでは、昨年に引き続き、謎かけを!原稿には一つと書いてありますが、勝手に二つ三つ創作しました(笑)。
 まず、「政治家」とかけて「新型インフルエンザの予防」と解く。その心は、(自分の顔を指差して)「マスク(顔)」が決め手です(笑)。しかし本当は、手洗いとうがいなんです。
 次に、皆さんにお訊ねしたいんですが、最近歴史のお好きな方を「歴女」といいますが、落語のお好きな女性を何と呼ぶことにいたしましょうか?
 ここで決めていただくとありがたい(会場から「落女(らくじょ)」の声)。いいですね、「落女」にします。「落女(おちじょ)」かと思ったのですが、これはちょっとまずいかな、「落女(らくじょ)」がいいかな、ということで、「落女(らくじょ)」にします。210920あいさつ写真2
 最後に、「政権交代」とかけて「落語」と解く。落語の方が必ず始めと終わりにおっしゃる言葉を使ってみましょう。これなかなか難しいですね。与党・野党の両方に申し上げるべきでしょう。与党に対しては「お後がよろしいようです」。これだけではいけないから、かつての与党のことを考えて「しばらくのお付き合いを」というのもあります。これでは政治はちょっといけないかもしれません。ともかく、皆さんとともに良い政治を両方でやってほしいと願うものであります。


 笑いを活用していただいて、日本の政治がわれわれ福井の政治を良くする。また皆さん、それぞれふるさとをお持ちでしょうから、地域で活動されて、良い日本を、そしてわれわれ政治家にも遠慮なくいろんなことおっしゃってほしいですね。良い国を作っていこうではございませんか。

 最後になりますが、今回快く審査員をお引き受け願いました林家鉄平師匠、露の都師匠、特別講談の日向ひまわりさん、そしてご支援いただきました皆様にお礼を申し上げ、私の口演を終わらせていただきます。ありがとうございました。

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