福井県立こども歴史文化館開館記念式典あいさつ

最終更新日 2010年2月4日ページID 010066

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 このページは、平成21年11月28日(土)にこども歴史文化館で行われた、福井県立こども歴史文化館開館記念式典での知事あいさつをまとめたものです。

211128あいさつ写真1 きょう、福井県立こども歴史文化館が開館の運びとなりました。来賓ならびに関係の皆様には、大きなご支援とご協力をいただきましたことを、心から感謝申し上げます。

 こども歴史文化館は、子どもたちが郷土の先人あるいは達人の業績などを通して、福井の歴史や文化を学び、子どもたちのふるさとを愛する心をはぐくむことを目指して、旧県立図書館の建物を最大限に活用して整備を進めたものであります。

 1階のエントランスでは、子どもの夢が大きく花ひらくことをイメージしたイラストがまず子どもたちを出迎えてくれます。2階では、「解体新書」の翻訳で知られる杉田玄白先生や幕末から維新にかけて大きな役割を果たした松平春嶽公をはじめとする本県ゆかりの多くの先人たちの業績を紹介しております。3階では、世界的にも著名な南部陽一郎博士、漢字学の白川静博士を特集したコーナー「南部陽一郎科学ワールド」と「白川静漢字ワールド」をはじめ、現在活躍中の方々について、実物の資料や映像などを用いて分かりやすく紹介しております。

 さらに、開館記念事業といたしまして、「南部・白川両博士が育った頃の福井」という特集展示を行っています。時代は大正あたりだと思いますが、その頃の福井の特集展示です。両博士が福井で過ごされた頃の町の様子、時代背景などについて、写真や当時使われていた日用品などを展示し紹介するものです。

 今回、特に南部陽一郎先生からは、本県の子どもたちへのメッセージをはじめ、ノーベル賞のメダル、もちろん先生がお持ちの本物のメダルはあるのですが、ノーベル賞受賞者がもらえるレプリカ、そのうちの一つを展示するということであります。それから南部先生の学生時代のノート、先生になられた頃の講義やゼミナールのノートなどを6冊展示してありまして、中身はなかなか分からないと思いますが、先生の非常に整然としたノートの書き方が子どもたちに役立つのではないかと私は推測をします。多くの皆様にご覧いただき、これからの励みにしていただきたいと思います。

 南部先生には、この機会にぜひ福井にお越しいただきたい旨、ご案内申し上げていたところでありますが、先日、先生から次のようなお言葉をいただきました。
 「私としてもぜひ開館記念式典に出席させていただき、皆様にお礼申し上げたいと望んでおりましたが、あいにくの事情でかなわなくなりました。県民の皆様によろしくお伝えください」
とのお返事をいただいたところです。なお、先生ご自身のお声で、本県の子どもたちへのメッセージをいただいており、3階の映像コーナーで聞くことができます。211128あいさつ写真2

 ご承知のように、全国学力・学習状況調査におきまして、本県の子どもたちは、3年連続でトップクラスの成績を収めています。本日様々な偉人の配役で登場された福井の子どもたちが、学習面でも体力面でも頑張っています。これは、子どもや先生の頑張りはもちろんですが、これら多くの先人を生んだ本県の土壌、それを支える地域や家庭の皆さんのすばらしい協力関係があるからだと考えております。こども歴史文化館の開館によって、本県の教育環境がさらに充実するとともに、郷土への誇り、愛着を新たにしていただけるものと考えております。

 なお、こども歴史文化館は、企画事業や展示内容を日々充実させ、県内すべての子どもたちに繰り返し足を運んでもらえるよう創意工夫に努め、様々な交通手段、ここに来やすくする方法もぜひ講じたいと思っています。県内のすべてのお子さんが必ず行けるのだということで努力したいと思います。

 こども歴史文化館は、県議会をはじめ皆様の大きなお力、そして関係の皆さんのご協力があって開館することができました。どうか今後とも、ご出席の皆様にはこども歴史文化館に対する温かいご支援と叱咤激励、ご助言をいただきますよう心からお願い申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。

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