第28回ふるさとの日記念行事あいさつ

最終更新日 2010年2月7日ページID 010586

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 このページは、平成22年2月7日(日)にAOSSAで行われた、第28回ふるさとの日記念行事での知事あいさつをまとめたものです。

220207あいさつ写真1 「第28回ふるさとの日記念行事」を開催しましたところ、多数の方々のご参加をいただき、厚くお礼申し上げます。

 本日2月7日は、明治14年、当時石川県と滋賀県に分かれていました越前・若狭の11郡が現在の福井県として誕生した、いわゆる福井県の誕生日であります。置県100年を記念して昭和57年から毎年開催してまいりました「ふるさとの日」も、今回で第28回を迎えます。

 先月から始まりました大河ドラマは坂本竜馬が主人公でございますが、竜馬が幕府の重臣勝海舟に弟子入りをしたことから、歴史の表舞台に登場するきっかけとなったわけです。この勝海舟に竜馬を紹介したのが誰かと申しますと、福井藩主の松平春嶽公でありました。このように、わが国の大きな歴史の転換期であった幕末には、本県からは春嶽公をはじめ、橋本左内や由利公正が活躍しております。

 また、最近では、福井県の小・中学生の学力が3年連続、体力・運動能力も2年連続で日本一の成績、いわば昔の言葉で言いますと「文武両道日本一」ということでありまして、福井県の教育力の素晴らしさが注目されています。私は、幕末の偉大な先人の活躍や人を育てていこうという風土が、今日の素晴らしい結果につながっていると思います。

 さらに、福井県には、このほかに越前がにや恐竜など、素晴らしい福井ブランドがたくさんあります。そして、今年の6月には本県で「2010年日本APECエネルギー大臣会合」が開かれます。この機に、広く世界に福井県の名を知っていただくきっかけとなるよう準備を進めているところであります。

 これからも、先人たちや県民の皆様方がつくり上げてきた素晴らしいわが「ふるさと福井」を全国に広く知っていただくよう、頑張ってまいります。

 今日の「ふるさとの日」に際しましては、県内各地で200を超える関連行事が開かれております。この機会に、郷土についての理解と愛着を一層深め、より豊かな郷土を築き上げるよう、皆様とともに決意を新たにしたいと思います。

 後ほどふるさと講演が行われますが、今回は作家の童門冬二さんにお願いしています。童門さんは、幕末の大野藩を舞台とした「海の街道」や、「横井小楠と由利公正の新民富論」など、本県を題材とした作品も多く、今日は「松平春嶽と幕末福井の英傑たち」をテーマに講演をしていただくことになっております。来場の皆様には、福井県出身の偉人たちの活躍を振り返っていただければと思うのであります。

 また、今日の記念行事にあわせまして、県民として広く卓越した功績を有し、県民の模範、誇りとして尊敬される方にお贈りする「福井県県民賞」を、山口 嘉夫(やまぐち よしお)様に贈呈することができますことは、誠に喜ばしい限りであります。

 山口様は、基本粒子の対称性に関する研究など物理学者として輝かしい業績をあげておられる方でございます。

 日本人として初めて国際純粋・応用物理学連合の会長を務められたほか、日本物理学会会長、欧州原子核研究機構の諮問委員など、国内外の物理学界の重要な役職を歴任されました。

 これまでのご功績に対し県民を代表して敬意を表しますとともに、今後とも健康でご活躍されることを祈念するものであります。

 また、「福井県科学学術大賞」を荻原隆様に、「福井県科学学術大賞特別賞」を酒井良次様に贈呈させていただきます。

 科学学術大賞は、県内の篤志家からのご寄附により、県が創設した顕彰制度でございまして、福井県内において科学技術の開発や学術研究に携わり、本県の発展に大きく貢献された方にお贈りするものでございます。220207あいさつ写真2

 荻原様は、国内最軽量のリチウムイオン電池を開発され、電車のバッテリーとして実用化に成功した業績により、また、酒井様には、三軸織物の技術を宇宙開発分野や文化財の保護などに、また最近ではオリンピックなどの競技生地といいましょうか、こういうものに応用した業績により、今回の受賞となりました。

 お二方の業績に対し、県民を代表して敬意を表しますとともに、今後のますますのご活躍をご祈念申し上げます。

 結びに、本日お集まりいただいた皆様のそれぞれの地域でのますますのご活躍と、県政の発展のための一層のお力添えをお願い申し上げ、私のごあいさつといたします。

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