第62回JA福井県女性大会および平成22年度福井県家の光記事活用発表大会あいさつ

最終更新日 2010年11月18日ページID 013372

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 このページは、平成22年11月18日(木)に福井市農業協同組合で行われた、第62回JA福井県女性大会および平成22年度福井県家の光記事活用発表大会での知事あいさつをまとめたものです。

221118あいさつ写真1 みなさんおはようございます。
 第62回JA福井県女性大会および平成22年度福井県家の光記事活用発表大会が盛大に開催されますこと、誠におめでとうございます。

 皆様方には、日頃から福井県の農業の振興、地域の活性化に大きなご尽力をいただいており、厚くお礼申し上げます。

 また、ただいまそれぞれの分野において栄えある表彰、感謝状を受けられました皆様方には、心からお祝いを申し上げますとともに、今後ますますご活躍されますことを祈念申し上げます。

 さて、農業はふるさと福井の命と豊かさを足元から支える重要な産業であり、福井の誇りであります。

 今年は田植え時期の寒さや夏の記録的な高温など、お米づくりには非常に厳しい年であったと思います。しかし、県で進めております「さつき半ばの適期田植え」や「選別網目の1.9ミリ化」、「エコファーマー農業の推進」など、福井米の品質向上に向けた施策に対し、皆様の多大なご協力をいただいたおかげで、本県の一等米比率は86.4%と、近くの県が低い中で全国でも上位の成績となりました。

 また、全国的にお米の値段が低調ななか、10月には皆様から「緊急的な米需給調整対策に関する強い要請」をいただきました。お米は本県農業の基幹品目であり、私は非常に大きな問題と捉え、早速10月末に農林水産省へ出向き、「需給調整対策の確実な実施」、「農家の皆様の所得確保」等について強く要望したところであります。

 加えて、先日環太平洋経済連携協定いわゆるTPPに関し、「TPP交渉参加反対に関する緊急要請」として、皆様の熱い思いのこもった要請をいただきました。TPPという例外のない関税撤廃が行われますと、我が国の主食である米に対する影響は非常に大きく、米を基幹とする本県農業への影響も甚大であります。今後、政府において十分に議論を重ね、国民の理解が得られるよう慎重な対応が必要であります。私も皆様と心を一つにして、出来る限りの行動を起こしていきたいと考えています。

 さて、女性部の皆様におかれましては、ファーマーズマーケットを中心とした安全・安心な農産物の生産や惣菜類の加工販売、地域での子どもたちへの食育活動などを通じて、地産地消や食育のさらなる推進、農業の振興、地域の活性化に多大なお力添えをいただいております。

女性の農業就業人口が5割を超える現在、県としても、女性が支える農業という観点から皆様が実施するアグリビジネスを積極的に支援してきたところであります。

現在県では「福井県民の将来ビジョン」の策定を進めております。福井県は豊かさを実感できる県ですが、この豊かさを将来に引き継いでいくことが重要であります。農業におきましても、子の世代、孫の世代がさらに良くなるよう、将来に対する「希望」を全力で作り上げてまいります。
 具体的には、他の業種や産業との連携を強め、高い付加価値を創出し、新成長産業への転換を行い、農林水産業からの販売額を1,000億円とすることを目指します。

 皆様には、今後より一層の地域社会への参画をお願いし、女性の立場、農業者の立場からご意見をいただき、各地域の力になり、新しいふるさと福井を農業の力でリードしていただくことを期待しております。221118あいさつ写真2

 福井県の発案で今年1月に設立した「自立と分散で日本を変えるふるさと知事ネットワーク」では、参加する11の県が横に連携を取りながら、それぞれのふるさとを盛り上げていこうと考えております。この中で、農産物の互いに強いところを交換し合い、青森から熊本まで11県の知事で活動しております。皆様方にもさまざまなご協力をいただいており、このような横の連携も一層進めていただきますことを期待します。

 終わりに、JA福井県女性組織協議会の今後ますますのご発展と、ご出席の皆様方のご健康とご多幸を祈念申し上げまして、ごあいさつといたします。
 本日はまことにおめでとうございます。

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