第5回県都デザイン懇話会 知事あいさつ

最終更新日 2013年2月2日ページID 022494

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 このページは、平成25年1月28日(月)に繊協ビルで行われた、第5回県都デザイン懇話会での知事あいさつをまとめたものです。

 一言ごあいさつ申し上げます。

 平成25年1月も早や月末になりました。皆様方には、昨年は県都デザイン懇話会で4回の議論を重ねられ、また個別に現地を見ていただいているところです。改めて、御礼申し上げます。

 今回はこの冬最大の寒波が襲来し、東京ではいつもにない雪でありましたが、福井もそれなりの雪が降っています。何かと足元のわるい中にご出席を賜りまして、ありがとうございます。昨年の2月に第1回の懇話会を開催し、今回で5回目となります。様々なご意見をいただきながら、大方のご意見がまとまりつつあると思っております。【写真】知事あいさつ

 折しも議論を進めていく中で、昨年は北陸新幹線の敦賀延伸が決定し、2年後の金沢開業、舞鶴若狭自動車道の全線開通、中部縦貫自動車道についても本年度中には勝山・大野間の開通など、具体的に目に見えるようになりました。一方で福井市におきましても、福井駅西口の再開発など精力的に議論を進めていただいており、まさにタイミングよく、色んな議論が進んでいるところであります。

 そこで、我々としてはできるだけ大きな構想のもとに、可能なものから着手し、次の50年、100年のまちづくりにつなげていくという思いの下に、改めていくつか申し上げます。

 一つは、歴史的な資産の掘り起しと活用です。
 わが福井県は特に福井市は、近世から近代にかけての日本の歴史を何ページか前進させた歴史があり、偉人も多い訳です。しかし、残念ながらこれが元々あった形で目に見えるという状況には十分ないのであります。これは我々の努力が十分でなかった面もあるかもしれませんが、戦災や震災の影響もあったと思います。そこで是非とも、この福井県の歴史を、これは大事なポイントですので、より目に見えるような形で知っていただく、そして福井の誇りになるような形にすることが極めて重要だと思っております。これは北陸の中でも、福井が特異な状況ですし、近隣県と比較しても、独自の意味があると思います。ここは多いに売るべきところかと思っております。

 二つ目ですが、ちょうど県庁や市役所、中心市街地の建物が、戦後から年数が経過し更新時期を迎えており、直すべきタイミングでもあります。このことはまた、こういう施設が歴史的な地区にありましたので、歴史的なものを顕彰する機会と裏腹になっているということだと思います。そういう考えで進めることが必要だと思います。

 三つ目ですが、少子高齢化、人口減少が進み、例えば最近、駐車場が少し目立つのではないか、あるいは年配の方の交通確保はどうなるのかなど、いろんな事情が出てきております。市街地そのものをどう考えるのか。どちらかというと高度成長型のまちづくりがなされたのではないか。それをいかに考え直していくかが重要であると思っております。こうしたことを念頭において、この問題に取り組む必要があると思います。

 そして全体の中では、少しでも出来るところから着手する。そのことが、さらに長期的に合意を得るという難しい課題を前進させることにもつながるのではないかと理解しております。折しも、金沢開業が2年後、国体も5年後に迫り、色々なイベントがございます。是非とも、そういう中で、よりしっかりしたデザインと、その行程というものが明らかになるようにご助言を賜れればと思っております。

 簡単ではございますが、この一年間の御礼と最近の状況や考え方を申し述べさせていただきました。今ちょうど新年度の予算に着手しました。できるだけご意見を予算の中にも反映し、福井市とともに力を合わせて頑張らせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございます。

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