福井県瓦工業協同組合 設立50周年記念式典 知事祝辞

最終更新日 2013年3月12日ページID 022854

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 このページは、平成25年3月8日(金)に灰屋(あわら温泉)で行われた、福井県瓦工業協同組合設立50周年記念式典での知事祝辞をまとめたものです。

 福井県瓦工業協同組合が、組合創立50周年を迎えられますことを心からお祝い申し上げます。
 本日ご出席の皆様には、日頃から本県産業の発展にご尽力を賜り、厚くお礼申し上げます。

 また、先ほど感謝状を受けられました皆様方は、設立当初から瓦業界の振興発展に献身的にご尽力を頂いた方々であります。これまでの長年のご労苦とご功績に対し、深く敬意を表し、心から感謝申し上げます。【写真】知事祝辞

 さて、貴組合におかれましては、昭和39年6月、県下一円の事業協同組合として発足して以来、オイルショックによる世界経済の混乱からライフスタイルの多様化にともなう住宅事情の変化まで、激動する経済・社会情勢の中、業界をあげて品質・技術の向上に努められ、瓦業界の発展に大きく貢献されました。

 越前瓦は、「銀ネズ」と言われる光沢のある銀色が美しい瓦で、耐久性が高く、丈夫で寒さに強いという特徴があります。この特徴を活かして、工業技術センターや福井大学との共同研究により、洋風住宅用の瓦やソーラーパネル設置用の瓦を開発するなど、新たな市場への進出にも努められており、越前瓦は地域ブランドにも登録されました。

 また、サンドーム福井、恐竜博物館や県立病院など、多くの県有施設において越前瓦の技術を応用した外壁タイルが採用されており、その高い品質は広く県民の知るところであります。
 近年では、五稜郭の函館奉行所の復元にあたり、屋根に用いられた越前赤瓦を製作するなど、越前瓦の素晴らしさを全国に向けて強くアピールしておられます。
 こうした組合員の皆様の越前瓦の振興に対する熱意とご努力に深く敬意を表するものであります。

 県といたしましても、「ふるさと産業の元気再生」を図るため、設備投資や経営の安定化を図る中小企業に対する資金融資などの施策を進めております。
 また、工業技術センターでは、組合員の皆様と一体となって、越前瓦や越前焼の主原料となる良質な粘土の減少に対応するため、質の劣る粘土の活用技術や、低温でも焼成できる新しい技術の開発を進めており、今後とも積極的に支援してまいりたいと考えております。

 最後に、福井県瓦工業協同組合のご発展と、組合員の皆様の益々のご活躍、ご健勝を祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。
 

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