平成24年度永年勤続退職教職員辞令交付式・表彰式 知事祝辞

最終更新日 2013年4月5日ページID 023071

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 このページは、平成25年3月27日(水)に県庁正庁で行われた、平成24年度永年勤続退職教職員辞令交付式・表彰式での知事祝辞をまとめたものです。

 平成24年度永年勤続退職教職員表彰式が行われるに当たりまして、お礼とお祝いのごあいさつを申し上げます。

 ただいま表彰を受けられました210名の皆様方には、30年余の長きにわたり、本県教育の発展に大きくご努力をいただいたところです。長年にわたるご労苦に対し、深く敬意を表しますとともに、無事、本日の表彰を受けられましたことを心からお祝い申し上げます。今、新採用の頃のことがまるで昨日のことのように思い浮かべられるのではないかと、想像するところです。【写真】知事祝辞

 皆様方が教職に就かれたのは昭和50年代でありますが、その当時、日本が経済発展の機会である高度成長の時代という大きな窓が開かれた時だったと思います。しかし、後半は厳しい時代に直面したという時代でもあったと思います。教育政策についても様々な問題が発生しました。これまでの量的な教育から質の教育への転換、また、授業時間の削減、学校の役割を考え直すなど大きな転換期が昭和50年代であったと思います。その後も、学校週5日制やいわゆる「ゆとり教育」の導入とその見直し、小人数学級、チームティーチングなど、教育政策や教育方法は様々な変化を経て今日を迎えております。

 この間様々な困難がありましたが、皆様方には郷土の子どもたちへの深い愛情と強い使命感を持って職責を全うしていただいたところです。その積み重ねが今、学力・体力日本一にみられる本県の高い教育力となって表れていると思っております。

 本県としては、これから学力の面はもとより、英語による表現力や音楽、芸術など、子どもたちの個性を伸ばす分野にも力を注ぐなど、全国をリードする政策を実行して「福井型18年教育」を早期に実現したいと考えております。今、ちょうど選抜高校野球をやっておりますが、先日、初出場した春江工業の思い切りの良いプレーぶりを見て、私はたいへん力強く感じていたところです。その他、様々な面で福井の子どもたちががんばっているのは、本当に先生方の力だと思っております。皆様方が30年以上の長きにわたり、教育を支えられたことは何ものにも代えがたい経験であります。

 これから退職されたあとは、ご家族との新しい関係や自由にいろんなことをお考えの方もいらっしゃるでしょう。あるいはやや公的な仕事の依頼を受けるかもしれません。いずれにしても、できるだけ福井の子どもたちに近いところで次の貢献をしていただきたいと思います。年齢でいえば私は皆さんよりも10歳近く先輩でありますが、60歳ぐらいから10年くらいの間が仕事としては面白く、これまでの経験が生かせる場面が少なくないと思っています。学校におられたころには、いろんな制約を感じてしまったり、先生らしく振る舞わなくてはならないということがあったかもしれません。退職したのだからなどと決して思われずに、ぜひとも子どもたちに本当の意味で向き合う機会を多く作っていただいて、現役の先生を激励したり指導していただくことが大事だと思っております。

 ご健康にも十分ご留意いただきながら、引き続き教育の分野にも目配りをしていただき、一層、福井県の教育の発展にご尽力を賜ることをお願い申しあげまして、お祝いとお礼の言葉に代えさせていただきます。おめでとうございました。

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